クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

2021-01-01から1年間の記事一覧

デコレーションは控えめに

ただ茹でただけのトウモロコシが、夏休みのおやつや軽食代わりだった。という原風景は、北海道のどこかだったらあってもおかしくない。 撮影したのは、2021年7月某日。 30年後の高校生に写真を見せて、二度目の東京オリンピックについて述べた以下の文章の中…

ぼったくりは応能負担と言い換えられる

応能負担を現代風に言い換えると、ダイナミックプライシング。だと勝手に理解してる。 定価では買えず、売り手の気分次第で吹っ掛けられることもあれば、破格の値段で手に入ることもある。 スークにマルシェ。呼び方は様々だけど、もっとも古典的な売り買い…

工事続行中

ただ気分を上げたくなった時に眺める、アラゴルンにレゴラス。見たいのはヴィゴ・モーテンセン演じるアラゴルンにオーランド・ブルーム演じるレゴラスで、演じてる俳優その人をみたいわけじゃない。 実写でもそうでなくても、映像でも文字でも。要するに、あ…

パーソナルスペース

今はどうなっているのか知らないけれど。鴨川に座って憩う、カップルとカップルの間は等間隔だった。 あの距離は、パーソナルスペースにはどれくらいの距離が必要かを示していて、イベントなどで人が増えるとギッチギチでギュウギュウだった。 ギッチギチで…

ある時代あるエリアに特有の何か

内容にはさっぱり共感も感心もしない。なのに定期的に見たくなるのは、ある時代あるエリアに特有の何かが、瞬間冷凍されているから。 例えばブラック・レイン。今はもうないかつてはあった、阪急梅田駅のコンコースが見たくなると、あらゆるシーンを二倍速三…

先回りでまわり道

今に伝わる立派な建築物は、建築当時の技術力の高さや豊富な資金力を偲ばせる。 これを建てた人たちは、頭も切れるし辺鄙な場所にまでやってきて辺鄙な場所にまで資材を運ばせて作業にあたらせる、行動力や統率力だってあったはずなのに。なのにどうして、わ…

ここ一ヶ月ほどのあいだに食べたものが、教えてくれること

ここ一ヶ月ほどのあいだに食べたものが、教えてくれること。それは、調理方法がわかっている、レパートリー豊富な食材だったら、大量買いも怖くないってこと。 肉系タンパク質の消費量は、鶏肉>挽き肉>豚肉>牛肉>ラム肉の順に多く、これで何作ろう?と悩…

オルタナティブ

哀しみは、トマトソースの飛び散った白T。洗えば落ちるかな? この感覚に、そう?としか思わない人とは、うまくいかない予感しかない。 カポナータにラタトゥイユ。夏野菜たっぷりのトマト煮込みを、これからの季節にはよく作る。トマトにナス、玉ねぎにパプ…

捨てる神あれば拾う神あり

捨てる神あれば拾う神ありは、端的に多神教の特徴を表している。 ついでに、捨てたものをまた使うの?という感情の壁もらくらく乗り越えて、サステナブルと言い張れば、諸事情や大人の事情も呑み込んで、角も立ちにくくなる。 方言が内と外を分けるように、…

わかりやすさなんて、必要なし

ひと塊の文章を、単語や品詞にひとつひとつ分解していった時に、わからないことばなど何ひとつない。 なのに、まとまった文章になるとサッパリ意味がわからない。あるいは何が言いたいのか焦点がぼやけるばかりで、やっぱり文意がわかりにくい。 という経験…

ひらがなの歌

誰にでも理解できる、平易なことばしか使ってない。平易なことばしか使ってないのに、耳に残って印象に残るのなら、メロディーがいい。 豆腐の角に頭をぶつけても、死なないし死ねない。つまり、それくらい柔らかい。 柔らかいから噛みやすくて、歯が悪い人…

コインの裏と表

お金で買えるのは演技で、お金では買えない感情の代わり。 オスカー俳優や女優のギャラが高い(らしい)のは、感情表出が巧みでよりそれっぽく見えるから。そう考えると、感情と演技はコインの裏と表。 お金では動かないと、お金でしか、高額報酬でしか動か…

ここひと月のあいだに摂取した、たんぱく質が教えてくれること

買ってきた帆立をソテーして、葱にもやしにコーンをトッピングして作った味噌ラーメン。見た目だけは、ちゃんとしたお店で食べるものと大して変わらない。 中身もちゃんとしたお店で食べるものと遜色のないレベルにしようとすると、どうしてそうなるのかがサ…

設定あるいはデータ

2世紀・3世紀頃と12世紀頃と。成立した、あるいは舞台となった時代に軽―く千年の開きがあっても、広く流布してるのは舞台設定がより古い方。 何となくであっても忠臣蔵を知らないと、日本人としてもぐりっぽいように、アーサー王物語や円卓の騎士を知らない…

合意が前提

三寒四温というほどの、規則性があるわけではないんだけど。 暑くなったり寒くなったりが例年より不順に感じるのは気のせいでもなくて、遅い桜と早咲きのライラックが一緒に咲いている。 梅と桜が一緒に咲いていても、特に驚かない。だけどライラックと桜、…

内と外と枠。

方言は、内と外をわける。 外部から来た人間を見つけやすく、内部の話も漏洩しにくいものだから、内と外の隔たりが大きいあるいは大きかった時ほど方言の存在感も増す。地理的には近いのに、近いとは思えないほど使うお国言葉が違っていたのなら心理的には遠…

担当違い

嘘かホントか知らないけれど。スティーブ・ジョブズは黒のトップス(もしくはニット?)がお気に入りで、同じブランドの同型同色を何着も持っていたんだとか。 公の場、もしくは大衆の目に晒される場合という限定条件付きだったにしても、ファッションをパタ…

食べたものが教えてくれること

ここ1ヵ月ほどの間に食べたタンパク質、肉・魚に豆腐類を振り返る。 外食分は除外し、自炊したものだけをカウントすると、肉類は合計すると3820g(牛肉870g 豚肉2267g鶏肉 683g)豆腐は200g(厚揚げ油揚げ類は除く)、金額にすると11587円だった。魚系たん…

軽くて速い

昨日はキツネにシカで、今日はリス。 都市と自然が近いと、野生動物との遭遇も頻繁になる。頻繁であっても、珍しいものは珍しい。愛らしい一瞬を逃すまいと慌ててカメラを向けても、お尻や尻尾にフォーカスした写真になりがち、シャッターチャンスは逃しがち…

平均と中央

カモメ広げる翼うえ鳩が二羽 乙女下敷き何思う 5文字7文字の組合せで文章を組み立てると、それだけでもう短歌か俳句っぽくなる。季語やその他、ちゃんとしたルールに則っていなくても。“ちゃんとしたルール“は、っぽいものとそれ以外を分けるポイントでツー…

男の顔が必要とされるもの、なーんだ?

ブログというオールドスタイルなサービスに、今はいったいどれほどの需要があってユーザーがどれくらいいるのか。サッパリ見当もつかないけれど。 今のタイトルでブログを書き始めたのが2013年だから、月日が経つのはあっという間。最近は自分が書いたものの…

ランドマーク

昼間はそれほど目立たない京都タワーは、夜になるとライトアップされて白く輝く。 京都タワーが見える距離まで戻ってくると、あぁ京都に来たなという実感も湧いてきたものだった。 昼よりも夜の方がその気持ちは強く、誰もいない真っ暗な部屋に戻ってきた時…

お金で買えるのは演技

感情はお金では買えないから、買えるのは演技。 喜んだ「ふり」、怒った「ふり」なら買えるし、金銭にだって交換可能で、その辺りでは売ってるものでもない、買いにくいものだから職業として成り立っている。 どこでも買えるようになると希少さは薄れて買い…

ラフィットやムートン以前

出自は非主流どころか、はっきりいって傍流。 傍流で非主流だから名誉からは遠く、稼ぐしかなかったから財を築いた。今となっては名家で名門の仲間入りを果たした一族が、どのようにして築いた財を子孫に繋いでいったのか。 今となっては、「成り上がり」な…

横か縦か。

アメリカでは大統領の次に人選が難しいのは、NY市長だと何かで見たことがある。 NYといえばアメリカを代表する大都市で、大都市だから繫栄してる。リッチマンがいっぱい。その一方で、繫栄の対価として持たざる人も多いから、平均が見えにくい。あるいは、平…

三代目はジェントルマン神話を考える

朝ご飯はパンかご飯か。 ご飯派なら、ご飯の友は何を好むのかで定番は決まっていき、定番だったはずのご飯の友が、ある時を境に続々と手に入りやすい場所から消えていくと、大抵は何かが変だと思う。 手に入りやすい代替品でも満足できたら、定番の入れ替え…

幼年期の終わり

大雑把に言って、お弁当箱には2つの種類がある。 ご飯とおかずを一緒に詰める一段のものと、ご飯とおかずを別々に詰める二段のものと。お弁当を作るのも詰めるのも、使い終わったお弁当箱を洗うのも自分ひとりだったら、迷わず一段のものを選ぶ。 お弁当を作…

眺めのいい場所

きれいなお庭で有名な、眺めのいい場所にある観光地のとある寺社を訪れた時のこと。 眺めがいいのは、辺鄙な場所にあるから。きれいなお庭と眺めを堪能しているすぐそばで、どうすれば寺社の持ち物であるお墓に入れるのかと尋ねている、ひとり旅の人がいた。…

聖と俗

応仁の乱から戦国時代といえば、荒廃というイメージがぴったりくる。 国境のような大きなものから、集落を隔てる小さなものまで。境界をめぐって、そこかしこで小競り合いが起こっているのが荒廃の具体的なイメージ。 大きなものから小さなものまで。戦費に…

精神的にきつい方が、ダメージは大きい

きつい・汚い・危険。頭にくる三つを並べて3K職場。 体力的あるいは物理的にきつくて、実際問題として汚れるから洗濯が必要で、時には怪我するから危ないと言われていた。 物理的なものは改善の余地が充分にあって、物理的なものは成果がわかりやすくて目に…