2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
3年、7年あるいは30年や時には100年も。凝りもせずに長々と。 近代以前のヨーロッパの戦争は気が長くて、長々と戦争ができたのは戦地も戦闘員も限定された、“制限戦争“だったから。という解説をどこかで読んだけれど、確認しようにも出典は定かでなし。 限定…
インプットが悪かったら、アウトプットが悪いのは当たり前。 試練をくぐり抜けて強大な権力を手にするのが、誰が見ても大悪党だったら、与えた試練は大悪党を産むためのもの。 主変われど我関せずで、主が誰に変わろうとも与えられた持ち場を死守すれば、食…
そういう形容詞がつくと、台無しになるものにもいろいろあるけれど。 悪魔や悪魔的なものに借金取りは、それぞれ単体だと恐ろしい存在だけど、合体すると史上最弱にしかならない不思議かな。 「借金まみれの悪魔」以上に弱っちそうな存在は、ちょっと思いつ…
茅葺屋根の伝統的木造日本家屋が建ち並ぶ、一見鄙びた地方の小集落は、そのいかにも日本的な景観が集落の自慢でもあるせいか、消火設備だけは近代的で万全だった。 伝統的日本家屋はつまり紙と木でできているから、何しろ燃えやすい。燃えやすいから、火が出…
三国志演義のなかで、呉の孫権がいちばん好きという人は多分変わってる。 大衆ウケするヒーローっぽく描かれることの多い劉備か、それとも正統派貴公子ダークヒーローっぽく描かれることの多い曹操が好みならまだわかる。あるいは智謀の人で名参謀の諸葛亮孔…
好事家向け、つまりマニアックな興味に偏った古い本は、マニアックなだけに一般には知られていないようなことが豊富。一般には知られていないということは、一般には知らせる手段がなかったということでもあって、その鬱憤を晴らすかのように、知らせても構…
古い本を時々読み返すけど、ノスタルジーに駆られてというよりはむしろ、“現場百遍”な気持ちの方が強い。 何度も読み返していると、以前は気付かなかったことに気付くようになり、モノによってはなぜ電子書籍化されないのか、何となくわかるようになってくる…
虚飾に彩られた世界をホームグラウンドとする、勝ち気で高慢な美人は、ホームだから裏も表もよくご存じ。 よく知ってるから、いくらお似合いであってもホームに染まった同類には目もくれない。 同類には目を向けない者の前には、えてして違う世界をホームと…
同じような来歴から出来上がるのは、似たり寄ったりの景色。 初めて来た場所のはずなのに、既視感を覚えるのは似たような来歴の場所を知っているから。例えばかつては水運で栄えたような土地は、水路やあるいはかつて水運に使われた船といった、何らかのモニ…