クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

幼年期の終わり

大雑把に言って、お弁当箱には2つの種類がある。

 

ご飯とおかずを一緒に詰める一段のものと、ご飯とおかずを別々に詰める二段のものと。お弁当を作るのも詰めるのも、使い終わったお弁当箱を洗うのも自分ひとりだったら、迷わず一段のものを選ぶ。

 

お弁当を作るのが毎日のことで作業だったら、一日当たりの作業数が少なくなる方を選びたい。

 

週一あるいは月一で、気が向いた時だけ作るんだったら作業や苦行ではなく単なる余暇だから、二段のものでも全然構わない。

 

余暇でレジャーは要するに遊びだから、遊び心いっぱいに遊べる。制約の多い方がより遊び心が刺激されるのなら、時間的にも気持ち的にも余裕が有り余っている。

 

めいっぱい遊んでいるから、楽しそうな雰囲気でいっぱい。

 

そういうものに、真面目にやれと注文をつけるのはナンセンスで、ナンセンスな相手に真正面から真面目にやり返すと、例えばお弁当だったらご飯に梅干しだけの日の丸弁当や真っ茶色のお弁当が出てくるようになるんだな、きっと。

 

作る作業と詰める作業。別々だとカラフルになって、キャラ弁みたいにビジュアル重視で遊んだりもできるけれど、労働力に限りある状態で要求水準ばかり高くなると、不満だけが募って日の丸弁当に近付いていく。

 

毎日なら労働や作業で、作業だったら省力化やローテーションを取り入れる。週一や月一なら余暇で、よりよい暇の潰し方を考える。毎日の作業にも関わらず、省力化の気配がちっともなかったら、芸を究めにいっている。

 

お弁当でもご飯でも。人が作ったものを見るのが好きだけど、見ているのは作業技術。省力化や暇の潰し方や芸の極め方。結局は、そんなものを見てる。

 

2月は逃げるであっという間。建国記念に天皇誕生日と祝日が2日もあったから、体感的には28日よりもっと短かった。

 

お餅やおこわにお弁当、混ぜご飯にスコーンやドーナツにケーキや甘酒パンにそば粉のガレット。28日のうち、買って済ませたパン食の朝ごはんが16日間で、その他、お餅にお米、そば粉に家庭内消費の小麦粉で済ませたのが12日間。

 

家庭内の小麦粉消費をもっと増やすか、お米の消費量を増やすか。それとも消費は家庭外に求めるか。

 

家計防衛ファーストの献立は、だいたい味気ない。

 

家計を防衛しつつ作業技術を磨きつつ、余暇の潰し方も詰まった料理本は学びが多いからお得感もいっぱいで、お得感がいっぱいだからお得が返ってくる。

 

余暇の潰し方しか考えてなかったレジャー担当が、省力化や家計防衛を考え始めると幼年期も終わりに近付いて、その成長が嬉しいようでちょっと寂しいような。