クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

映画

『コングレス未来学会議』見た

実写パートとアニメーションパートがひとつの作品の中に同居する、一風変わった映画『コングレス未来学会議』を見てきた。『戦場でワルツを』のアリ・フォルマン監督が、SF作家スタニスワフ・レムの小説を映画化したもの。ぶっ飛んでた。 2014年、ハリウッ…

『細雪』と四姉妹考

着物の柄を見るのスキー。朝ドラ『あさが来た』の主人公姉妹、今はお嫁に行ってしまって質素な着物になったけど、幼少期のふたりはそれはもう素晴らしい着物を着てた。着物の柄を見るのスキーとしてはたいへん目の保養になった。 細雪 発売日: 2015/10/06 メ…

『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』見た

華麗なるバレエの舞台裏と聞くと、トップバレリーナをめざすダンサーたちの、苦悩と挑戦の日々かと思ってしまう。ところがこの映画は、ロシアのボリショイ・バレエ団で2013年に実際にあったスキャンダルがテーマ。登場するのは全員舞台関係者で有名人のため…

札幌国際短編映画祭終了!でも特別上映があるよ

狸小路にある札幌プラザ2・5をメイン会場に開催された札幌国際短編映画祭2015は、10月12日に閉幕した。 (写真は使いまわしさ☆) 地味な作品が集まってる&地方都市開催にしては、お客さん入ってたように思う。上映回によっては、満席に近かったりしたから。…

『黒い十人の女』見た。

昭和の名女優には、若尾文子以外にもお美しい人がいっぱい。今でもエレガントな岸恵子に山本富士子、そして中村玉緒とビッグネームな女優さんが揃い踏み。浮気性のひとりの男をめぐる、10人の女たちの物語。女の黒い本音が次々と飛び出すから面白かった。 あ…

札幌国際短編映画祭、開催中!

今日から始まった札幌国際短編映画祭。10周年とキリがいいせいか、初日のせいなのか、メイン会場には取材っぱい人の姿もチラホラと。昨年はもっと地味だったような気がするのは気のせいか、日程のせいか。 (今年のポスター。ちょっとETを思わせるデザイン…

『しあわせへのまわり道』見た

人生の後半戦が見えてきた人にふさわしい映画、『しあわせへのまわり道』見てきた。ヒロインはアラフィフ女性。何かに対して真っ直ぐに情熱を注げるとは限らない、夢見る頃を過ぎた大人にも心地いいストーリーだった。ストーリーやその他の点(見てのお楽し…

『しとやかな獣』見た。

若尾文子目当て。往年のゴージャスハリウッド女優にも負けないくらいの存在感がステキ。ハートマーク十連発したいほど、きれいだった。 そもそも邦画をあんまり見ないからよく知らないけど、邦画には珍しいブラックコメディ。映画そのものも奇妙で面白かった…

『インターンシップ』見た

世界征服だって夢じゃない、グーグルさんの首に鈴をつけるような映画見た。 『インターンシップ』2015.3.18 先行レンタル配信/4.3ブルーレイ&DVDリリース - YouTube アマゾンインスタントビデオにて鑑賞。軽ーい気持ちで楽しめる映画はないかと探してた…

インサイド・ヘッド見てきた

感情を映画というフォーマットに載せて、世界中の人のハートを掴みにいくピクサー。そのピクサー自身は「感情」をどう捉えているのか。そこに興味があって見てきた、『インサイド・ヘッド』。 映画『インサイド・ヘッド』最新予告編 - YouTube 夏休みも終わ…

女と子供の目を通して見る戦争映画その2

時期外れだけど、マイペースに前回の続きを。ドンパチシーンもなく戦場からも遠く離れてるけど、戦争の影が濃厚な『名もなきアフリカの地で』。 名もなきアフリカの地で [DVD] 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ 発売日: 2004/02/26 メディア: DVD …

女と子供の目を通して見る戦争映画その1

ワンテンポずれてると、余計な政治性も勘繰られずに済むから書きやすい。 桜が咲いたら卒業を描いた映画を思い出すレベルで、8月になれば思い出す。ドンパチシーンは皆無な戦争映画、『マレーナ』と『名もなきアフリカの地で』。どちらも女と子供の目を通し…

『人生スイッチ』見てきた

逆上が産み出す悲喜劇を描いたアルゼンチン映画、『人生スイッチ』を見てきた。 きっかけは、日々の憤りの爆発。最悪のその先の、予想を超えた<行きつく先>を笑え!(映画公式サイトより) 全 6話からなるオムニバスで、どのストーリーも変でおかしい。コ…

『千年の一滴 だし しょうゆ』見てきた

日仏合作のドキュメンタリー映画『千年の一滴 だし しょうゆ』を見てきた。 「千年の一滴 だし しょうゆ」予告編 - YouTube 和食がユネスコの世界無形文化遺産登録された記念に制作された、2013年のNHKドキュメンタリー番組をブラッシュアップしたも…

『私の少女』見てきた

7月4日はアメリカの独立記念日にして、シアターキノの23歳の誕生日。だからというわけでもないけど、『私の少女』見てきた。世間では『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』が大人気。大人気過ぎて、座席獲得競争に敗れる日々。見たい時にストレスなく…

『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』見てきた

おしゃれでゴージャスなマダムが放つエレガンスを、心ゆくまで堪能できる映画、『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』を見てきた。 最年長は95歳、いくつになってもおしゃれな女性は美しい 60歳以上のおしゃれ女性だけを特集したファッシ…

『あるスキャンダルの覚え書き』を見た

最近早起きです。 早く目が覚め過ぎた先日は、なぜか突然昔見た映画『あるスキャンダルの覚え書き』がムショーに見たくなって、Amazonインスタント・ビデオを漁ってみた。Amazonインスタント・ビデオの素晴らしいところは、見たい時に見たいものが見れるとこ…

もはや夏

気が付けば気温もグングン上昇。この間まで、夜間は暖房が欲しくなる時もあったというのに、季節は一気に夏へと突入したもよう。気まぐれすぎ。大通公園バラ園のバラも、暑そうだった。 (道庁前広場の睡蓮) YOSAKOI ソーラン祭り、そして札幌まつりと、札…

映画『セッション』とAKB総選挙と

映画『セッション』とAKB総選挙を見て、あっこれ同じ構図だと思った。 高橋みなみ「努力は必ず報われるとは限らない。そんなのわかってます。でもね...」(AKB総選挙スピーチ全文)www.huffingtonpost.jp AKB 総選挙、正しくは見たんじゃなくてナンバーワン…

5月にブクマした映画関係のエントリー

5月にブクマした映画関係のエントリー、自分のための備忘録としてまとめ。 大体毎日チェックしてるけど、後々まで残したいエントリーとなると、案外多くなかった。これでもかと文字数費やして詰め込んだもの、へぇなるほどと思うマメ知識が詰め込まれたもの…

イギリスの不況とLGBTとエイズと

炭鉱労働者とLGBTとエイズが出てくる映画『パレードへようこそ』を見て、思い出した映画4つ。 『フル・モンティ』は、かつては鉄鋼業で栄えた街を舞台にしたイギリス映画。不況下の失業者を描いたコメディで、コメディだから好き。 フル・モンティ [Blu-…

『パレードへようこそ』見てきた

その辺に居そうな人、普通の人が、いざという時に発揮する善性に泣きそうになる。つか泣いた。 1980年代のイギリスはサッチャー政権下で、炭鉱閉鎖に揺れる田舎町が舞台のこの映画、とっーてもハートウォーミングないい映画だった。観て大満足。政治色は…

『プラダを着た悪魔』はお仕事映画としても秀逸

果たして札幌で上映されるかどうかはわからないけど、NYのおしゃれ大好きばーちゃん達を描いた『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』を楽しみにしてる。その前に、ファッション映画といえばコレでしょ、と予習するつもりで『プラダを着た悪魔…

『女神は二度微笑む』見てきた

インド発の本格派サスペンス映画、『女神は二度微笑む』を見てきた。 女神は二度微笑む [DVD] 出版社/メーカー: ブロードウェイ 発売日: 2015/09/02 メディア: DVD この商品を含むブログ (6件) を見る イ ンド映画といえば、めったやたらとポジティブで、歌…

『セッション』見てきた

共感を寄せるのが難しい、面倒な人VS面倒な人を描いた音楽映画、『セッション』を見てきた。 (この映画でアカデミー助演男優賞に輝いたJ.K.シモンズ。このオッサンコワすぎ。) 全米最高峰の音楽院で教える名教師フレッチャーVS生活のすべてを音楽に捧げる…

『バードマン』見てきた

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』見てきた。サブタイトル長いっすね。今年のアカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞受賞作です。 すべてを手に入れ、すべてを手放した。もういちど輝くために、もういちど愛されるために、いったい…

『パリよ、永遠に』を見てきた。

ほぼおじさんというか、おじいさん二人だけで繰り広げられる、第二次大戦末期のパリを舞台にした映画『パリよ、永遠に』を見てきた。 原題は『Diplomatie』で、外交の意味だとか。 国会中継、あるいはたまーに目にする国際会議でも、老獪な政治家同士の駆け…

サッポロ・フットボール映画祭2015

3月14日のホワイトデーは、狸小路の札幌プラザ2・5で行われた、『サッポロ・フットボール映画祭2015』に行ってきた。 世界各国のサッカー映画を集めたこの映画祭、横浜・東京周辺ではサッカーファンのハートをつかみ、年々熱く盛り上がってるとのこと。…

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』見てきた

美術館の改修工事の舞台裏、しかも閉館期間10年におよぶ大改修工事に迫ったドキュメンタリー映画。レンブラントの『夜警』、フェルメールの『手紙を読む青衣の女』、そして金剛力士像と、出演するのはワールドクラスの名画や美術品。 キャッチコピーは、美…

『ビッグ・アイズ』見てきた。

見た順番としては前後してるけど、『ビッグ・アイズ』見てきた。 実際にあったアート界のスキャンダルを映画化したもの。 悲 しげで大きな目をした子どもを描いたウォルター・キーンの「ビッグ・アイズ」シリーズは、ハリウッド女優たちにも愛され、世界中で…