クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

レビュー

失敗から学べることは多い『古文書返却の旅』読んだ

『古文書返却の旅 戦後史学史の一齣』という、タイトルからして取っつきにくさ満点。ちなみに、“一齣”の読み方がわからなくてグーグルさんに聞いた。“ひとこま”と読むらしい(帯にはしっかりルビが振ってあった) 古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書…

テレビドラマをリメイクしたサスペンス映画『消されたヘッドライン』見た

連続ドラマを見るような根気はないけれど、ドラマっぽいものは見たい暇つぶしにちょうどいい、『消されたヘッドライン』見た。 消されたヘッドライン(字幕版) 発売日: 2017/03/17 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 消されたヘッドライン (…

ハンバーガーがちっとも美味しそうに見えない、『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』見てきた

優秀なセールスマンは、なんでも売る人のこと。 では、この映画の主人公であるマイケル・キートン演じるレイ・クロックは、優秀なセールスマンかというとちょっと違う。何でもは売れなかったから。彼がとっても上手に売ったのは、ビジネスモデルというツルハ…

身近だけどよく知らない、『日本海 その深層で起こってること』

今日から9月。 ・日本代表2018年ワールドカップに出場決定 ・民進党代表に前原氏が選任 ・アメリカ中間層でオピオイド中毒が深刻化 文章を読むときには、それが一体いつ書かれたものなのか。とっても気にする。毎日大量のニュースを読んでいるけれど、今日…

ローカルスタンダードがグローバルスタンダードになるか『Suicaが世界を制覇する』読んだ

タイトルには、“アップルが日本の技術を選んだ理由”と続く。なぜアップルが、国際標準でもないSuicaをApple Payに採用し、JR東日本をビジネスパートナーに選んだのかが、よくわかった。 Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書) …

銀行マンと独立系映画産業の蜜月を描いた『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』見た

銀行マンと映画産業。 一見食い合わせの悪い両者がコラボしたら、どちらのビジネスも大変潤うことになったとさ。1980年代の独立系映画の隆盛を、金融面、お金の面で支えた人物にスポットを当てたドキュメンタリー。 ハリウッドがひれ伏した銀行マン(字幕版…

お口直しにドリュー・バリモア

ドリュー・バリモアが出てくる映画『2番目のキス』と『ラッキー・ユー』見た。

原油価格はなぜ乱高下するのか『石油を読む』読んだ

2017年2月に刊行された第三版。石油あるいは原油まわりの基礎知識とシェール革命も織り込みながら、最新の事情まで追った一冊。”石油がなくなる詐欺”にも、これを読んでおけば騙されない。 石油を読む〈第3版〉 (日経文庫) 作者: 藤和彦 出版社/メーカー: 日…

高効率で豊かになる社会で、さぁ何しましょ?『スマホでサンマが焼ける日』読んだ

タイトルの勝利で、ついお買い上げ。 (本文とは関係のない画像。でっかいイチゴやでと見せびらかしたかっただけ。) 5年前だったらエイプリールフールネタかな?と一顧だにしなかったけれど、今だったらアリだと思う『スマホでサンマが焼ける日』。 スマホ…

ローマの休日生みの親は、癖のあり過ぎるオッサンだった『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』見た

30℃越えの暑さに負けて、今年初めて扇風機のお世話になる。エアコンのお世話にならなくても済むあたりが、北国仕様。夜になると、風も冷たい。 Amazonビデオで、たまりにたまったウォッチリストの消化活動に励む。つっても、そんなにサクサク進むわけないん…

気候はライフスタイルと直結、『人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか』読んだ

温故知新という言葉が示す通り、古い事柄を調べることで、新しい知見が得られることもある。例えば、1万年以上にわたって通用した経験則が、これからはまったく通用しない可能性だってあることとか。 『人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これか…

実験的な映画、『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』見てきた

人はなぜ一線を越えるのか。そして一線を越えかねないことを暴かれた人々は、どう反応するのか。 ハンナ・アーレントが指摘した、ナチス犯罪者アイヒマンが陥った“悪の凡庸さ”。“悪の凡庸さ”を科学的に実証しようとした、社会心理学者のミルグラム博士と彼が…

百聞は一見にしかず『異邦から/へのまなざし―見られる日本・見る日本』読んだ

京都にある国際日本文化研究センター(=日文研)が設立されて、早30年。 日本の文化・歴史を研究する機関なのに、頭に「国際」とついているのは、世界の中で日本の歴史や文化をどう位置付けるのかを、研究命題としているからだとか。 創立30周年を記念して…

チーズとサイエンスのマリアージュ『チーズの科学』読んだ

10年前あるいは20年前と今の日本の家庭料理を比べた時、もっとも顕著な違いは「チーズの登場頻度」じゃないかと思ってる。特に最近人気のレシピ動画では、デザート以外でもチーズが頻出、トローリとろけて伸びてる。 すっかり日本の食卓でも身近になったチー…

先進国と新興国が直接つながることで起きた悲劇『汚れたミルク あるセールスマンの告発』見てきた

世界一の巨大企業、言わば巨人を相手に闘うことになった末端のセールスマンを描いた『汚れたミルク あるセールスマンの告発』見てきた。 『ノー・マンズ・ランド』のダニス・タノヴィッチ監督による、実話をベースにした幻の問題作。先進国と新興国が直接つ…

稼ぐことにしか興味がない国だから滅ぼされた『ある通商国家の興亡 カルタゴの遺書』読んだ

“ハンニバル“といえば一般的にはハンニバル・レクター、ハンニバル・ザ・カニバルの方が有名だけど、カルタゴの名将ハンニバル将軍の方が断然好き。象を率いてアルプスを越え、イタリアにまで攻め入ってローマを震撼させた人。ちなみに、紀元前のお話。 すべ…

子役の少年が超絶カワイイ『LION/ライオン~25年目のただいま~』見てきた

Google Earthで起こした奇跡(映画公式フライヤーより引用) とはちょっと言い過ぎだけど、公開情報大事、超大事。ということが実感できる、『LION/ライオン~25年目のただいま~』見てきた。 LION/ライオン 25年目のただいま ちょっとタレ目でまん丸の大き…

博物館級のドレスにうっとり『メットガラ ドレスをまとった美術館』見てきた

NYのメトロポリタン美術館で開催されるファッションイベント、メットガラ。映画スターや歌手といったセレブたちが、超豪華な衣装で登場することで超有名なイベント。 そのメットガラに密着したドキュメンタリー、『メットガラ ドレスをまとった美術館』を見…

偉人の数奇な人生を描いた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』見た

グーグルのトップロゴで紹介されたら、その人は偉人。 数学者で科学者のアラン・チューリング。チューリングマシンでその名を後世に残す、普通じゃない人の人生は、やっぱり普通じゃなかった。 ベネディクト・カンバーバッチがアラン・チューリングを演じる…

『暴露の世紀 国家を揺るがすサイバーテロリズム』読んだ

ツールがあったら使ってみたくなるのは人情というもので。 アメリカの諜報機関NSAから「XKEYSCORE」というメールや通信記録の収集・探索が可能な監視ツールの提供を受けた日本側の人、使ってみようと思わなかったのかしらねぇ。。 スノーデン事件にパナマ文…

『チャットボット AIとロボットの進化が変革する未来』読んだ

Amazonの人口知能「Alexa(アレクサ)」を搭載した、echoの日本発売を心待ちにしてる。Echoは、音声を認識するチャットボットという理解で、多分いいはず。 ところでチャットボットって何なのさ???ということで、『チャットボット AIとロボットの進化が変…

スカーレット・ヨハンソンが凛々しい『ゴースト・イン・ザ・シェル』見てきた

スカーレット・ヨハンソン演じる少佐、意外と違和感なし。アニメそのままというには、グラママス過ぎるところが玉に瑕?でもいいの、美しいから。 見てきたのは、2D吹替版。 スカーレット・ヨハンソンの義体に接続された、少佐こと田中敦子の声と思えば、楽…

ニセモノでもマスメディアになれるのか『ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか』読んだ

しばらくカネカネカネと、お金や決済に関する文章を詰め込みまくったので、毛色の違ったものでお口直し。『ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか』を読んだ。 この季節、4月にしては30年ぶりとかいう名残り雪が吹雪まくった翌日の最高気温は、…

『決済の黒船 Apple Pay』 読んだ

決済の黒船と言われましても。おサイフケータイですでに経験済みだしな。。という先入観が、大きく覆った。 その姿はよく知るおサイフケータイにそっくりだけど、中身が違う。規格や使われている技術が、そもそも違う。 ガラパゴスな日本のおサイフケータイ…

『ブロックチェーンの衝撃』読んだ

サブタイトルは、“ビットコイン、FinTechからIoTまで社会構造を覆す破壊的技術”と、ものものしい。 ブロックチェーンの衝撃 作者: ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会,馬渕邦美 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2016/06/08 メデ…

ブレイク・ライヴリーのファッション・ブック的映画、『アデライン100年の恋』見た

よそではそろそろ桜が咲こうかという時期なのに、なごり雪がしつこく降る。ほんと、いつまでもしつこくてうーんざり。 ブレイク・ライヴリーが最初から最後まで美しい『アデライン100年の恋』見た。 いつまでも若く美しいままの女性アデラインを、ブレイク・…

いつまでたっても戦争が終わらない戦士が可哀想すぎる『マン・ダウン 戦士の約束』見てきた

3月になると、年度末の予算消化工事や予算消化出張のように、一挙に映画の公開本数が増える。わりとマメに上映予定をチェックしてるのに、まったくノーマークの映画がひょっこり顔を出す。 『マン・ダウン 戦士の約束』も、まったくノーマークな戦場を舞台と…

ディズニーなのに王子様の出番なし、『モアナと伝説の海』見てきた

思わずハミングしたくなる、ステキな曲がいっぱいの『モアナと伝説の海』見てきた。見たのは字幕版。 映画『モアナと伝説の海』日本版予告編 歌って踊る、海洋冒険ファンタジーにして、“嫌々”バディもの。見終わった後は、背筋が伸びて前向きになれて、心が…

『グランド・イリュージョン』と豆のポタージュと

花粉飛び交う関東の陽気か、3月とはいえ小雪が舞う北の国か。羨むべきはいったいどちらか、花粉も雪もカンケーない南国にでも高飛びしたい。 舞い散る小雪のせいで、外出意欲はすみやかに減退。99%捨てるものしかないクローゼット整理は遅々として進まず、…

ケイシー・アフレックがオスカーを獲ったので『セインツ-約束の果て-』見た

ケイシー・アフレックが、アカデミー主演男優賞受賞\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/ お兄さんのベン・アフレックに比べると、日本人的には地味な印象のケイシー・アフレック。派手派手な作品よりも、じっくりと腰を落ち着けて鑑賞するような人間ドラマの方が、…