気付けば11月。お正月まであと何日と、数え始めてもおかしくないくらい、2025年もあと少し。
今年の夏は記録的な暑さだったせいか、いつもなら駆け足の秋も今年はゆっくり。急激に気温も下がって樹々の色付きも良くなったけれど、葉っぱはたっぷりワサワサで、歩留まりよし。着々と冬を迎える準備も進んでる。
雪が降る前に、扉を閉ざす。という場所が幾つかあるけれど、中島公園の日本庭園もそのひとつ。閉ざす前のお楽しみ。というわけでもないと思うけれど、文化の日の連休前から中島公園は賑やかで、新しいイベント*1が開催されていた。
中島公園の北のはじっこ、旭山公園通りに最も近い辺り、小さなお子様向けの遊具が揃い、人形劇の劇場?がある広場では、”さつまいも”に関するフードイベント*2が開催され、菖蒲池や日本庭園の周辺にはキッチンカーが出店していた。そしてメインイベントは、夜の日本庭園ライトアップ。
今年は二回目。さっぽろ秋さんぽとのことで、暗くなっても灯りがあれば歩きやすく、ライトアップされていれば、いつも見る公園とはまた違った景色で新鮮だった。


(ライトアップ前、天気もイマイチ)
ライトアップイベントは、17時半から。今頃だと17時を過ぎるともう暗くなり、暗くなるのが早くなると家路を急ぐようになるものだけど、ライトアップされていれば、また別。






灯りに誘われてかそぞろ歩きする人も多く、散歩といえば早朝や日中だけのものでもなく、暗くなってから散歩が楽しめるのも灯りがあって明るい都市だから。
日本庭園内のライトアップイベントは、500円(小学生以下無料)の有料制。とはいえ某所や他所の何処かに比べれば狭い場所に人が殺到すると、せっかくきれいに手入れされたお庭も台無しになるから、拝観料だと思えばしょうがなく、一定のハードルにもなるはず。
庭内には控えめなデコレーションが施され、主役は紅葉なんだと受け止めた。ちょこっとだけプロジェクションマッピング的なもの、照明と音楽による演出もあり。雪まつりという大舞台のウォーミングアップとしても、このくらいの規模のイベントがちょうどいいのかも。
今年でまだ2回目。この先気温が高い日々が続けば本州での状況は変わるかもしれないけれど、札幌なら当分は秋のイベントとして紅葉がアピールできる。
他の都市では、都市であるだけに年々紅葉が後ろ倒しになってるはずで、紅葉の見頃や色付き具合を予測するのも大変そう。




だけどライトアップなら、紅いものはより紅く。黄色いものはより黄色くと、より鮮やかに魅せることができる。
春は桜で、秋は紅葉。桜前線は北上し、紅葉前線?は南下していく。紅葉が最も早く始まるのが北海道で、桜は最北端でも咲くけれど、紅葉の最南端はどこでいつ頃になるのか。


(10月の終わりだと、まだ緑が勝ってた)
北海道産のさつまいもはきっと品種改良の成果で、何しろ”薩摩芋”だから、元々は南のもの。耐寒性は向上したから今後の課題は耐暑性かもしれず、一見夏と夏以外しか無さそうに見える地域まで、はてさて秋がやって来て紅葉が根付くのかそれともか。
定点観測するには、わりといい題材だと思ったよ。


こちらは、同じく10月の終わり頃の円山公園の紅葉。






三連休最終日は好天*3だった、北海道大学のイチョウ並木やそれ以外の紅葉。


