クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

フライパンで作る、ほんのりピンクな桃のコンポート

桃だ。

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梨もぶどうも嬉しいけど、今の季節もっとも嬉しいのは桃かもしれない。なにしろ美味しそうな、いい香りがするから。猫にまたたび、孫悟空に桃。この芳香があるから、仙果として珍重されていたとしても納得。

 

桃フレーバーより、100倍はいい香りがするフレッシュな桃。が、いかんせんフレッシュな桃は傷みやすい。傷んでいても、がっかりすることなくコンポートにすればいいさ。

【材料】

  • 桃 1個 水1カップ 
  • ラニュー糖 大さじ3 
  • レモン果汁 大さじ1 
  • 白ワイン 大さじ1

 1個からできるレシピ。1個なので、フライパンで作るとちょうどいい塩梅。

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まずは桃を軽く水洗いし、種にそって包丁で縦にぐるりと一周させて切れ目を入れる。アボカドをカットする時と同じ要領で、まずは半分にカット。桃をひねると、半分に割れる。半分にカットしたものを、好みの大きさにさらにカットする。

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剥いた桃の皮はとっておき、お茶パックに入れる。

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フライパンに、シロップの材料となる水・グラニュー糖・レモン果汁(あるいはかぼすやすだちなど柑橘類の果汁でも可。今回はかぼすの果汁を使ってる)・白ワインを入れて、ひと煮立ちさせる。

 

フライパンに、カットした桃とお茶パックに入れた桃の皮を入れ、蓋をして5分~10分弱めの中火で煮る。八等分にカットすると、煮る時もまんべんなくシロップに漬かる。

 

余熱でも火が通るので、10分煮れば缶詰の桃のように柔らかくなる。もう少しフレッシュさを残したかったら、5分煮て余熱で火を通すくらいでちょうどいいかも。

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10分煮た状態。桃の皮から色素が溶け出すので、ロゼワインのようなピンク色のシロップになる。白ワインを赤ワインに変えた時よりも、自然なピンクの仕上がりがきれいなので、このレシピがお気に入り。

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粗熱が取れたら冷蔵庫でじゅうぶん冷やす。

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完成。食べはしないけど、彩りにミントの葉を添えて。

 

シロップはかなり甘め。きれいなピンク色なので、このシロップでゼリーを作っても美味しそう。面倒くさいから、作りはしないけど。カットしただけのフレッシュな桃を、シロップに漬け込んでお手軽に再利用してたりする。

 

桃をイチジクに変えても、やっぱり美味しいコンポートができあがる。イチジクの場合、皮は入れなくても果肉そのままで、きれいに発色する。

 

桃もイチジクも北国では高値の花で、あんまり気軽には買えないんだけど。もっともコンポートにしやすいくだものなので、手に入った時にはせっせと仕込んでる。

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最後にもう一回。桃だ💕

 

こちらのレシピで作ってる。

cookpad.com

お休みなさーい。

 

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夕張で夕張メロンを食べ、キネマ街道を歩く

夕張日帰り旅行記の続きです。

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 夕張といえば、なんといっても夕張メロンが有名。車を走らせていても、そこかしこに「夕張メロンあります」の看板やのぼりがはためいている。

 

お昼時もとっくにすぎ、わりかしハラヘリだったので、とりあえず道の駅へと向かう。飲食店が少ないエリアでは、道の駅ならレストランが併設されているケース多々あり、名物が食べられることも多し。

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ということでたどり着いた、道の駅「夕張メロード」。見るからにメロン押し。どこを見てもメロン押しで、メロンがいっぱい。

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ちなみにこの「夕張メロード」は、JR石勝線新夕張駅に隣接してる、珍しい道の駅。お盆休み中とあって、駐車に困るほど賑わっていた。

 

メロン以外にも、美味しそうなものはないかいなと見渡すも、レストランの姿なし。ここは、スーパーと道の駅が一体化した、周辺住民の利便性にも配慮した場所。ソフトクリームやザンギなどの、ファストフード勢つよし。

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そして、当然カットメロンの姿もあり。ひと切れ500円なり。甘―い。美味しー。完熟した夕張メロンの果肉は、スプーンでもすくえるほど柔らかい。

 

ハラヘリながら、メロンですっかり満たされた。ちゃんとした夕張メロンは大層よいお値段がするので、もっぱら贈答用。自家消費するのは、それ以外の北海道産メロンや、夕張メロンでもやっぱりカットメロンくらい。完熟にありつこうと思うと、カットメロンの方が当たりが出やすいのさ。

 

夕張メロンはブランド品なので、厳しくブランド管理されている。JAの基準に達しないものは等級外として扱われ、等級外の夕張メロンは、札幌あたりではあまり見かけない。ところがここ、道の駅では、等級外のメロンも売られているので、驚くほど安くなっている。

 

安いとは聞いていたけど、札幌だと1個しか買えないお値段で、4個は買える。

 

お土産にする人も多いせいか、箱入りメロンが次々と買い上げられていく。メロン、大人気。

 

夕張メロンを使った、道の駅限定発売のバームクーヘンもあり。気温が高過ぎたので、購入は見送ったけどね。

 

あっさりお蕎麦にラーメンに、簡単な食事を求め、さらに夕張市内中心部へと向かう。が、お盆ということもあって見つからず。ついには、JR夕張駅前のホテルに到着。

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ここならレストランくらいあるでしょ、という淡い期待もあっさり裏切られ、すでにランチタイム終了だった⊙︿⊙

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ハラヘリで眺めたホテルのロビーの景色。ホテル内は、ふつうにキレイ。

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ホテルマウントレースイのすぐ裏はゲレンデ。しかもゲレンデとホテルは、ブリッジで繋がれ、直結してる。しかも、ホテルそのものもJR石勝線夕張駅の目の前という好立地。ナニコレすごーい便利なんですけど!?(゚〇゚;)と驚いた。

 

雪道の運転に自信が持てない人や、車なしの人にもやさしい造り。真冬には、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の会場にもなるホテルなのに、夕張市はJR北海道に石勝線の夕張駅から新夕張駅の区間について、廃止を申し入れたとか。悲しいな。。

 

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の開催地だけあって、「キネマ街道」なんてものもアリ。古い映画の雰囲気ある看板が、そこかしこを飾ってた。ちょっとよそでは見れない、ノスタルジックな景色だった。

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盆休み中とあって、バイクで旅するミツバチ族もいっぱい。ミツバチ族に襲撃されたのか、最後の頼みの綱セイコーマートでも、まさかのホットシェフ売り切り状態⊙︿⊙ 盆休み恐るべし。

 

お弁当持ってくるか、道の駅で何か買っておけばよかったと激しく後悔しながら、帰途につく。なんか疲れちゃったから。

 

帰りは234号線で由仁町・栗山町を経て、岩見沢インターへと向かう。咲き誇る蕎麦の花畑とか(写真撮ってないけど。。)高速の道と違って、なんでもない田園風景がいちいち絵になる。

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夕張・由仁町・栗山町と、それほど人口が多いともいえないエリア。なのに、通り過ぎる景色のなか、お寺や神社がそこかしこに点在していたのが印象的。冬季ともなれば厳しい冬が待ち受けていて、「最後は神頼み」と神様にでも祈るしかなかったのか。

 

そこそこ豊かな都市と、その周囲に広がるそう豊かではない街の凸凹。フラットにするのは、現代でも神様の視点をもった人のお仕事。

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鉄道の先行きもあやしい今、数年経てば相当変わってることが予想される、今しか見れないものがいろいろ残された場所だった。

 

お休みなさーい。

 

 

夕張市にある千鳥ヶ滝を見に、「滝の上公園」に行ってきた

好天にめぐまれたお盆休みのとある一日、夕張市の「滝の上公園」に行ってきた。

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夕張といえばメロンの産地、そして財政再建団体としてもすっかり有名になったところ。

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北海道はでっかいどうとはいえ、観光もピークも迎えるこの時期は、有名観光地はどこに行っても混み合いそう。

 

渋滞キラーイ、人混みキラーイ、滝はスキーなので、それなら空いてそうなところで滝のあるところをめざしましょ、で行ってきた。

 

行きはスイスイ。

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雲海で有名なアルファトマムのある占冠近辺は、渋滞情報が出ていたけれど、渋滞知らずでスイスイ進む。途中高速に架かった陸橋の上を戦車が行くというオモシロな光景も目にしたけれど、残念ながら写真には撮れず。惜しいことをした。。

 

インターを出て、一般道へ。滝の上公園は、夕張市中心部とは逆方向にある。

 

千鳥が滝のある滝の上公園は、JR滝の上駅のすぐそばでもある。雪除け???雰囲気満点な建物を越えると、公園到着。

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お盆で里帰り中でもあるのか、同じように人混みギライでもあるのか、予想以上に人が居た。

 

レンガ造りの現役水力発電など、フォトジェニックかつインスタジェニックなブツがそこかしこにあり。が、微妙に人が多くて、ここでもシャッターチャンスを逃す。紅葉の時期には一般公開もしてるそうなので、また来ればイイサーという安易な気持ちで見逃した。お目当ては千鳥が滝なので、それ以外には関心が薄いのさ。

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この緑いっぱいの遊歩道の先に、滝がある。橋の上から滝を眺める趣向になっている。現地案内図を見ると、夕張川にかかる橋は二か所あり、二か所の橋をめぐるように遊歩道が整備されている。

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やたらとトンボが飛んでいた。

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いい感じにさびれた橋を渡ると、やや遠くに見えるのが滝。遊歩道を歩いている時から、水のせせらぎの音が半端なく聞こえてくる。水辺スキーなので、「あー私今水辺を歩いてるわー」と多幸感でいっぱいになる。

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数日前に雨が降った後のせいか、水は濁りがち。

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千鳥が滝にズームイン。もうちょっと近くに寄れれば、多幸感もマシマシになるけれど、かなり急峻で危険そう。そのため水辺に近づくことは叶わず。

 

木製の遊歩道がス・テ・キ。周囲は緑いっぱい。人少なし、天気よし。お盆休みなのに、人口密度の低さにホッとする。

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(ズームインしてわかる、祠のようにも見える謎の穴)

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橋の下を通り過ぎ、遊歩道を進んでいく。周囲は、緑しかない景色。ええわぁ。

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蟻の巣穴???女王蟻が、この中に鎮座しているのだろうか。

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北海道のいいところは、これだけ緑いっぱいでも蚊がほとんどいないこと。虫除けスプレーなしで、ぶらぶらしてた。

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もうひとつの橋は、最初の橋より小さく足元もコンクリじゃないから頼りない。より“吊り橋”っぽい。高所恐怖症にとっては、わりと恐怖になる橋だった。怖さを押し隠しながら、撮った景色。揺れるからさ、怖いんだよ。

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こっちの橋の方が、橋としてはよりフォトジェニックかつインスタジェニックではあっても、正直景色を楽しむ余裕はなかった。。

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カブトムシやクワガタムシが取れそうな、樹液の塊。

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どでかいキノコ。キノコの大きさを強調するために、葉っぱを載せてみた。載せてみた葉っぱも、そもそもデカいのよ。

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色鮮やかなバッタ。

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蝉の抜け殻(そのわりには蝉の声は聞こえない)と、蚊はいない代わりにナントカモンシロチョウなど図鑑に載ってそうな昆虫がいっぱいだった。お子様連れにとって、教育上たいへんよろしげ。

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本当は、円空仏を奉納した岩」というものも鑑賞ポイントになっていたけれど、案内図のやる気ない様子からも明らかなように、なかったことにされている。

 

もしも本当に円空仏だったら、売っぱらって財政再建の足しにでもしたのだろうか。好事家かいい値段つけそうだし。鬱蒼とした緑に阻まれ、特に岩も何も見えない。

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帰りは線路沿いの遊歩道を選び、行きとは違うコースを歩く。自撮り棒をのばせば手が届きそうなくらい、線路が近い。よくわからんけど列車も通っていたので、鉄道好きにとってもポイントの高い公園ではなかろうか。

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駐車場のそばにはちょっとした広場があり、お弁当を食べたりするのに最適。木陰でのーんびりお弁当を食べてるご家族連れの姿が、お盆休みを実感させる。ええ景色や。

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立派過ぎる石碑があったり、謎のキノコ型水飲み場があったり。トイレも完備されていて、そのあたりは行き届いてる。

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(ちびっこが遊ぶ小川とは、橋を挟んで反対側の小川)

広場のそばには小川が流れていて、網もったちびっこたちが、キャッキャと大喜び。線路すぐそばの小川なので、小さなトンネルがかかっており、ちびっこにとってはきっと探検心がそそられるスポット。大人でもとりあえず、トンネルの中をのぞきたくなった。

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公園そばの売店はすべてクローズ。お盆休み中なのでそれなりに人の姿があったけど、あとは紅葉の時期でもなければ閑散としてそうな場所。

 

周辺にもコンビニを含めて飲食店が皆無(車で相当市内中心部に移動しないと見つからない)なので、お弁当持ってくるのが正解。この後、食べ物難民となって苦しむことになった。。

 

夕張市内中心部は、また別のエントリーに続く。

 

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動画配信サイトがはやれば一番困るのは国営放送かも

トンボが舞い、コスモスが咲く。お盆ともなればすっかり夏の盛りも過ぎて、気持ちはすでに秋。日ごとに日は短くなって、空気は涼しくなってゆく。

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キューピー3分クッキング、今ではHuluでも放送されてると知って驚いた。浴びるように映画を見るわけでもない、ドキュメンタリーなどニッチなジャンルに興味があるわけでもない人も、お料理番組からHuluに流れてくるかもしれない。

 

お料理番組は、安心安定のコンテンツ。とがったことには何にも興味がない人でも、見るコンテンツだから。

 

長らく続いているお料理番組やサイトが動画配信サイトに番組をもてば、番組やサイトのチェックが習慣化してる人も、いっしょについてくる可能性大。

 

アプリに特化されたフォームに慣れるより、慣れ親しんだテレビ番組そのものが放送されるなら、そっちを見た方が早い。普通の人は、キュレーションサイトに転載するために番組見てるわけじゃないから。

 

今はサイトで過去レシピをチェックしてるような番組も、いずれはみんな動画配信サイトに移るのかも。ところでそうなった時、国営放送の番組はいったいどうなるんでしょうかね。

 

受信料という安定基盤があるから、良質な番組を量産してきたけれど、動画配信サイトという民営のサイトに、国営放送も番組を持てるものなのか。ネット解禁も取りざたされていたけれど、メジャーな動画配信サイトでなければ、見る人は減りそう。

 

テレビから民放が消えても、国営放送は残りそうだけど、そのとき見てる番組は、今とはずいぶん違ったものになるのかも。

 

良質なストックがふんだんにあるから、資産で食べていくことはそれなりにできそうではあるけれど。

 

わざわざサイト用にコンテンツを作るより、今ある番組をそのまま流せたほうが、ずっとお手軽。基本世の中はお手軽な方へと流れるものだけど、そこは国営放送だからふんばるものなのか。

 

過去レシピさえお手軽に検索できれば満足なんだけど、右クリックでコピー&ペーストが封じられると、たかが料理レシピでさえ、お手軽には探せなく未来が来るのかも。キャプチャすれば一緒だから、あんまり意味はないのか。でも、ひと手間増えるよね。

 

お休みなさーい。

蒸してつくる、和梨のコンポート薬膳風

和梨を見ると仏壇を思い出す( -_-) 梨とぶどうは、お盆シーズンの仏壇には必ず鎮座してるものだったから。ときどき桃あり。仏壇のおさがりをいただく時には、つんとお線香の香りまでして、和梨生産者の方々には悪いんだけど、個人的にはすごく抹香臭いくだもの。

 

スイカと同じく水分が多いので、残暑厳しい季節の乾いた喉に嬉しい。

 

ではあるけれど、はしりやはずれでイマイチ甘くなかった梨があった時は、薬膳風コンポートに変身させてみる。常温で追熟させるとたいてい何とかなるんだけどね。

 

【材料】デミタスカップ4個分

  • 和梨 半分
  • クコの実 適量
  • 氷砂糖 適量
  • 水 適量

すんごい適当レシピ。器によっても分量が変わってくるので適当。

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梨をいちょう切りにカット。薄すぎるより、適度に厚みがある方がいい。

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クコの実は水で戻しておく。

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器に、カットした梨・クコの実・氷砂糖(1カップにつき3~4個)を散らし、ひたひたになる程度の水を注ぐ。

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ラップでふんわりと覆い、蒸し器にセットし、梨に火が通るまで7~8分くらい蒸す。ラップはふんわりじゃないと途中で避けてしまうので、時々様子を見る。今回様子を見たら避けていたので、その上から新しいラップで覆って応急処置をした。

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蒸し上がり。今回は火を通し過ぎた(その間のんびり朝ごはんを食べていた)ので、クコの実の色が着いて茶色い仕上がりに。。透明な仕上がりの方が、美味しい。

 

とはいえ自家消費用なので、細かいことは気にせず粗熱がとれたら冷蔵庫でじゅうぶん冷やす。

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完成。

 

食べるときは、甘みが均一になるようスプーンでかき混ぜてから。ビジュアル重視でミントの葉を散らせばもっとフォトジェニックな仕上がりになったけど、自家消費用なので割愛。ミントの葉、食べないし。

 

電子レンジよりも蒸した方が、仕上がりの食感や甘さの浸透具合が違うと思うのは、気のせいなのか。蒸した方が断然美味しいと思っているので蒸し器好き。

 

今の季節はどうせクーラーのお世話になっているので、その辺無頓着。

 

てけとーレシピなので、万人にとって美味しいものとは言い難いかもだけど、切っただけの水菓子に飽きた時に。クコの実が入るから、気持ち薬膳風。はっ( ̄O ̄;)と気づいた時には、すでに梨の皮を剥いていたので、梨の写真はなし。

 

半分だけ残った梨の写真をアップしても。。ということで、また新たに梨を入手した時にでも追加するかも。

 

お休みなさーい。

 

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サヨナラは新しい日々のはじまり。新海誠による正統派ジュブナイル『星を追う子ども』見た

ジブリアニメでもう一度見たい作品ってなんだろな。。そう思いつつアマゾンプライムビデオを漁っていて見つけた作品

星を追う子ども

星を追う子ども

 

 ジブリアニメじゃないけれど、ジブリに似すぎと批判されてるくらい、『星を追う子ども』はジブリ風の正統派ジュブナイルだった。児童文学の系譜に連なるような作品が好物な人間の、ハートをわしづかみ。

 

秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』で有名な、新海誠作品。有名な人だけど、CMくらいしか見たことありません。初めて見る新海誠作品が、『星を追う子ども』なのは、もしかして異端なのかも。

 

ファンだったら、従来の作風との違いなどが気になるのかもしれないけど、そんなこだわりなんにもねーので、たいへん前のめりに楽しめた。

ある日、父の形見の鉱石ラジオから聴こえてきた不思議な唄。その唄を忘れられない少女アスナは、地下世界アガルタから来たという少年シュンに出会う。2人は心を通わせるも、少年は突然姿を消してしまう。

「もう一度あの人に会いたい」そう願うアスナの前にシュンと瓜二つの少年シンと、妻との再会を切望しアガルタを探す教師モリサキが現れる。そこに開かれるアガルタへの扉。3人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。

(公式サイトより引用)

 “イザナミイザナギ神話 + インカ文明風地下都市 + ボーイ・ミーツ・ガール”なストーリー。

 

  • 健気系優等生のヒロインが巻き込まれる形で旅に出る
  • 光る鉱石がキーポイント、謎の生物や謎の武装グループ登場
  • ダークヒーローな雰囲気満点かつ時に尊大な大人キャラ
  • 気のいい賢者位置の老人登場
  • ヒロインにまとわりつく小動物

 と、そのあたりが「ジブリに似てる」と批判されるゆえんかも。でもそれ、児童文学のお約束でもあるような。

 

亡き妻との再会を求めて地下都市アガルタへの入り口を探していたモリサキと、モリサキと同行することになったアスナ。彼女たちが旅する地下都市アガルタが、これまたたいそう魅力的。ムー大陸アトランティス帝国など、失われた古代文明が好きな人ならきっと好きになれる、インカ帝国風。

 

ケツァルト、アルカンジェリと出てくる名前もインカ風なら、ときに廃墟が広がる国の景色や、大草原、地上人に蹂躙された歴史を持つ地下帝国など、インカ文明を彷彿とさせるアイテムがいっぱい。

 

テーマは“サヨナラ”あるいは“生と死”。キャッチコピーは「それは、”さよなら”を言うための旅」。

 

アスナはアガルタから来た少年シュンと、アガルタの少年シンは兄と、モリサキは最愛の妻と、それぞれ別れを経験している。

 

それぞれが納得できない別れを抱えたまま、亡き妻の蘇生を願うモリサキの旅に、同行する形になるアスナとシン。

 

納得できない妻との別れを“無かったこと”にしたいモリサキの妄執が、ストーリーを引っ張っていく。年長者ほどあきらめが悪く、全身全霊を込めて愛せる対象に出会う機会は、年長者ほど希少だと知ってるからとも言える。

 

アスナは亡きシュンの面影をシンに見ていて、シンは兄シュンの尻拭いをさせられている。三者三様に、それぞれが“亡き人”に引きずられている状況。

 

それ以外にもヒロインが可愛がっているネコの死など、死がいっぱいで、無意味な死ではなく、意味のある死が描かれる。

 

生きていく上で、死や別れは避けらないという、真理を盛り込みまくり。避けられない死や別れと、どう折り合いをつけながら生きていくのか。死生観に踏み込んでいるあたりが、とってもジュブナイルっぽい。

 

普通の世界なら死は終わりを意味するけれど、異世界でなら蘇生できる方法があった時、試すのか試さないのか。

 

どんな困難を前にしても試そうとする人は、妄執に囚われている人。そうまでして蘇生を願うベースには、心ならずもそばに居ることができなかった後悔と、ひとりで取り残される、孤独への恐怖がある。

 

妻に先立たれた年配の男性が、ときに自暴自棄になるのは孤独に耐えられなくなるから。モリサキは孤独に耐える代わりに、タブーを破ってでもことわりを変えようとする。

 

ことわりを変えようとするモリサキの姿が、年若きアスナとシンに及ぼす作用が見もの。

  • 穏やかな死か、厳しさが待ち受ける生か
  • 死者の国でともに生きるのか。
  • 死者と生きるもの、二度と交わることはなくても相手の生を願うのか。

 そしてみんな仲良く暮らしましたとさ、メデタシメデタシとはいかないから、みんな仲良く暮らしましたとさで終るストーリーが、繰り返し現れるもの。

 

“喪失を抱えてなお生きろ、それが人に与えられた呪いで祝福“というメッセージが、どこまでも重く後を引く。

 

どうしても会いたかった人にすでに会っている人なら、きっと相手に祝福を贈る。誰かに救われた人は、より良き生を願ってシュンのように、救ってくれた誰かに祝福を与えて送り出す。醜いまでに相手の生を願う気持ちと、どこまでも優しく美しく相手の生を願う姿の両極端が描き出され、そのどちらもアリなんだと伝えてくる。

 

醜いまでに相手の生を願う人には孤独があり、美しく相手の生を願う人には諦観があるから、どちらも肯定できる。

 

空から降りてくる“神々の舟”シャクナビバーナの外観とか、キャラ以外もステキ過ぎ。死生観に踏み込みながら、最後はすっきりとした幕切れなところもジュブナイルとして秀逸。実によい拾い物で大満足した。

 

お休みなさーい。

 

今週のお題「映画の夏」

 

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ジェレミー・レナ― × グリム童話は、異種格闘技な味わい

お盆休みに突入するも、美味しいものを食べにいくくらいで、特に予定なし。旅行は秋に行くのさ。蝉の泣き声さえまれで、もうすぐ半袖でも涼しさを感じそうなくらい。

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アマゾンプライムビデオにすっかりお世話になっている。ジェレミー・レナー主演にひかれて選んだ『ヘンゼル&グレーテル』は、有名なグリム童話の後日譚。

ヘンゼルとグレーテルといえば、森に捨てられた兄妹がお菓子の家にたどり着き、魔女に食べられそうになるも、魔女を焼き殺してメデタシメデタシな童話。

 

チョイ悪なキャラがよく似合う、ジェレミー・レナーに童話の主人公が務まるのか???という心配は無用だった。童話をベースとしながらも、ダークな要素もアクション(というよりバイオレンス?)も満載で、大人の視聴に耐えるダークファンタジーになっていた。

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基本的にバイオレンスなものはスルーでマッドマックスも見てないけれど、このくらいファンタジー要素が混じっていれば、なんとかなる。バイオレンスにリアルさを持ち込むのがイヤなんだ。

 

大人になったヘンゼルとグレーテルは、魔女狩りメインの賞金稼ぎで生計を立てている。二人で子供が次々にさらわれる事件を追ううちに、自分たちのルーツにも迫っていくというストーリー。

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一片の同情もわかないような、めいっぱいオソロシげーな魔女の姿がいい。そして、その恐ろし気な魔女を、ためらいもなく退治していくヘンゼルとグレーテルがカッコよすぎて痛快。中世のはずなのに、武器が立派過ぎておかしい。

 

あいつら魔女で悪い奴なんだから、ぶち殺していいよね?という世界観で貫かれると娯楽作になり、悪い奴とはいってもぶち殺す前に、もっと彼女たちをよく知ろうよな世界観で貫かれると社会派になるんだな、きっと。

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展開が早くて飽きることもなく、魔女退治に出生の謎もからむからそこそこ奥行きもあって、狂言回し的な人物のおかげでお笑い要素もあって、予想外に楽しめた。おとぎ話の翻案ものとしては、かなりよく出来ていた。

 

寝付けない夜の子守歌がわりにちょうどいい、シリアスすぎず、お気楽に楽しめる作品でよかった。

 

見てるうちに内容に引き込まれ。。となるとますます寝付けなくなるから、これくらいお気楽~な作品が眠気を誘うにはちょうどいい。

 

内容が無さ過ぎても飽きてしまうし、内容が濃すぎても目が覚めて逆効果。

 

なかなか眠気が訪れない時は、健やかな眠りのための作品を、とにかく漁ってる。

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画像だけは甘い気分で。

 

お休みなさーい。

 

今週のお題「映画の夏」