クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

ジェレミー・レナ― × グリム童話は、異種格闘技な味わい

お盆休みに突入するも、美味しいものを食べにいくくらいで、特に予定なし。旅行は秋に行くのさ。蝉の泣き声さえまれで、もうすぐ半袖でも涼しさを感じそうなくらい。

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アマゾンプライムビデオにすっかりお世話になっている。ジェレミー・レナー主演にひかれて選んだ『ヘンゼル&グレーテル』は、有名なグリム童話の後日譚。

ヘンゼルとグレーテルといえば、森に捨てられた兄妹がお菓子の家にたどり着き、魔女に食べられそうになるも、魔女を焼き殺してメデタシメデタシな童話。

 

チョイ悪なキャラがよく似合う、ジェレミー・レナーに童話の主人公が務まるのか???という心配は無用だった。童話をベースとしながらも、ダークな要素もアクション(というよりバイオレンス?)も満載で、大人の視聴に耐えるダークファンタジーになっていた。

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基本的にバイオレンスなものはスルーでマッドマックスも見てないけれど、このくらいファンタジー要素が混じっていれば、なんとかなる。バイオレンスにリアルさを持ち込むのがイヤなんだ。

 

大人になったヘンゼルとグレーテルは、魔女狩りメインの賞金稼ぎで生計を立てている。二人で子供が次々にさらわれる事件を追ううちに、自分たちのルーツにも迫っていくというストーリー。

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一片の同情もわかないような、めいっぱいオソロシげーな魔女の姿がいい。そして、その恐ろし気な魔女を、ためらいもなく退治していくヘンゼルとグレーテルがカッコよすぎて痛快。中世のはずなのに、武器が立派過ぎておかしい。

 

あいつら魔女で悪い奴なんだから、ぶち殺していいよね?という世界観で貫かれると娯楽作になり、悪い奴とはいってもぶち殺す前に、もっと彼女たちをよく知ろうよな世界観で貫かれると社会派になるんだな、きっと。

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展開が早くて飽きることもなく、魔女退治に出生の謎もからむからそこそこ奥行きもあって、狂言回し的な人物のおかげでお笑い要素もあって、予想外に楽しめた。おとぎ話の翻案ものとしては、かなりよく出来ていた。

 

寝付けない夜の子守歌がわりにちょうどいい、シリアスすぎず、お気楽に楽しめる作品でよかった。

 

見てるうちに内容に引き込まれ。。となるとますます寝付けなくなるから、これくらいお気楽~な作品が眠気を誘うにはちょうどいい。

 

内容が無さ過ぎても飽きてしまうし、内容が濃すぎても目が覚めて逆効果。

 

なかなか眠気が訪れない時は、健やかな眠りのための作品を、とにかく漁ってる。

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画像だけは甘い気分で。

 

お休みなさーい。

 

今週のお題「映画の夏」