のんびりしてる間にも、季節はどんどん進む。そのうちにと思いながらも、書きそびれてた九州旅行の記録を忘れないうちに。
札幌から空路で福岡に入る。
さくらんぼマークがキュートな機体は、スカイマークのもの。搭乗時はまだ再建策協議中でANAの支援も決まってなかった頃。そのせいか、連休という繁忙時にもかかわらず空いてた。ついでに安かった。安さだけでは選ばれないこともあると、実感したね。
(大きな池は大濠公園か?)
福岡で、念願の博多うどんを食べる。食べたかったわりには駅ビルで済ます、手抜きっぷり。写真を見返してもこんちくしょうとか、騙されたという感情は沸いてこないので、多分美味しかったはず。写真からは「ウマウマ~」というココロの声しかしない。
飛行機からJRに乗り換え、車上の人となる。北海道のでっかいどーな景色を見慣れていると、牛も馬もいない田んぼの景色が新鮮だった。イタリアやギリシャ、あるいはスペインでオリーブ畑に見惚れるのと同じレベルで、田んぼの景色好き。
USAを通過。USAといっても大分県の宇佐市。宇佐神宮のある、由緒正しきニッポンの地なのさ。
適当なところ(覚えてない)で今度はレンタカーの人となり、目指すは豊後大野市にある「原尻の滝」。滝好きなので“田園地帯に忽然と現れる滝”を一度はナマで見たかった。
指定の駐車場に車を停め、後は最終目的地まで歩く。
茅葺の日本家屋がいい感じ。どこに出しても恥ずかしくない、THE 日本のなんでもない田舎の風景。ステキー。
菖蒲が咲き乱れる季節。田んぼの真ん中に忽然と鳥居が出現。なかなか奇異な景色。
近寄ってみると、田んぼではなく田んぼの側を流れる川の上に立っていた。
川の流れのその先は、突如として滝。あーこりゃ神域になるのも納得。どう考えても不思議だもの。鳥居立てたくなるのも無理はない。
流れは比較的マイルド。そのおかげで、滝が流れて落ちる様子を間近から覗き込むことができる。滝好きには嬉しいポイントながら、落差20メートルはある。覗き込むのもおっかなびっくり。勇者は先端の岩まで行って覗き込んでいた。たかが滝に勇気100倍振り絞る意義も意味も見いだせないので、遠巻きに見るだけで満足。
(勇者はこの先端に陣取り、眼下に滝を見下ろす。)
グーグルさんは「原尻の滝 事故」とサジェッションしてくる場所。おそろしや。滝の下流にある吊り橋の上からだと、滝が一望できる。
が、高所恐怖症には渡れない橋。橋の横っちょから、先程まで自分がいた場所を眺める。滝のゴツゴツした壁面も見どころ。
田園地帯の中で、一箇所だけボカッと穴があいているような場所。隕石が衝突してても驚かないけど、崩落によってできたらしい。それもおそろしや。
(滝から数100メートル先に民家が点在。おかしいやろ。。)
田んぼが続く、何でもない田園風景。その先が突然滝。どう考えても普通じゃない景色のわりには、のんびりのどかで穏やかな空気が流れる場所。
ちなみにお米ではなく麦だった。その場合、田んぼではなく畑と呼ぶのが正しかったか。どこまでが麦かわからないので、田んぼでいいや。
意外な事実。キリンビールの材料となるビール大麦だった。「キリンビールを愛飲しましょう!」とのひそやかな呼びかけがいい。自分たちを豊かにしてくれるものへの敬意の表明は、ステマじゃなかろう。
新緑に生える白い花が美しい季節だった。この後何か美味しいものを食べてるはずだけど、写真がない(カメラの電源が切れた)ので思い出せず。
どこに旅行しても、その土地に住む人たちが普段見慣れてる、なんでもない景色を見るのが好き。滝はやや特殊な景色だったけど、そこに至るまでの景色がいい。恐らく、そんな場所に住むことはないとわかってるから惹かれる景色なのかも。住むんだったら深夜まで人通りが絶えず、コンビニまで徒歩圏の場所を選ぶから。
写真が発掘できたら、また続きを書くかもしれない。
お休みなさーい。