クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

ポテトとベーコンの甘くないケーキ

下書き保存、「公開する」から切り替えただけで安心し、下書きは保存されずに泣きを見る( •́ㅿ•̀ ) あまり使わない下書き保存ボタンの使い方、たいへん勉強になった。

 

パンのように発酵させず、ポテトとベーコンをフィリングにした、おかず系ケーキ。ベーコンの代わりにソーセージを使っても美味しくできる。バターの代わりにサラダ油を使用しているので、思い立ったらすぐ作れる。パンを買いに行くのさえ面倒な時に、作るやつ。

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【材料】

  • 薄力粉 170g
  • ベーキングパウダー 小さじ2と1/2
  • 塩 小さじ1/2
  • じゃがいも 大きめのもの1個(100gが目安)
  • ベーコン 80g あるいはソーセージ 4本
  • 卵 2個
  • サラダ油 100cc
  • 牛乳 大さじ4

【事前準備】

オーブンは180℃にセットし、型にバター(あるいはサラダ油)を塗っておく。

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じゃがいもの皮をむいて、薄いイチョウ切りにする。水洗いしたじゃがいもをラップで包み、電子レンジで1分間加熱する。今回使用したじゃがいもは、ちょっと小さめ。卵Mサイズよりも小さいくらいで80gほど。もっと大きいものを使用すればよかった。。

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ベーコンは細かくカットする。ソーセージを使う場合は、1センチくらいにカットする。

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ボウルに薄力粉・ベーキングパウダー・塩を合わせたものをふるい入れる。じゃがいもとベーコンをそれぞれ半量ずつ、2回に分けてボウルに加え、大きなスプーンなどでさっくりと混ぜる。

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割りほぐして軽く混ぜ合わせた卵を加えて、さっくりと混ぜる。

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サラダ油を加えて、さっくりと混ぜる。

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牛乳を加えて、さっくりと混ぜる。

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型に流し入れて、予熱しておいたオーブンで30~35分焼く。

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完成。

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大きめにカットしてそのまま食べるのが好きだけど、薄くスライスして軽くトーストすると、ラスクのような食感になる。甘くないので、お酒のお供にも。

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じゃがいもと動物性たんぱくの組み合わせが、美味しくないわけがない。こちらも、長年作り続けてるレシピ。スープを添えればお腹いっぱいになれる。

 

1つのボウルでできるお菓子―型も1つで全部できます

1つのボウルでできるお菓子―型も1つで全部できます

 

 こちらのレシピ本に載ってるもの。甘いお菓子だけでなく、スコーンやおかず系ケーキ、ケークサレっぽいレシピもあるので、重宝しまくり。おかず系レシピもいろいろあれど、いちばん簡単にできて材料もありふれてるから、定番化してる。

 

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すりおろしニンジンのスープ

ポタージュスープ、中でもニンジンのポタージュは好物のひとつだけど、さすがに今の季節にポタージュスープを作ろうと思うほど酔狂じゃない。

しかーし、ニンジンは積極的に摂取したいニンジンフェチ。ポタージュは面倒だけど、すりおろしてなんちゃって風に。面倒がすべてを単純化し、シンプル化してくれる。

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【材料】

  • にんじん 大1本(写真は盛ってる)
  • ねぎ 半分
  • にんにく ひとかけ
  • コンソメスープの素 小さじ4
  • 片栗粉 (ふりかけタイプを使用。無い場合は水溶き片栗粉で)

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にんじんはすりおろし、にんにく・ねぎはみじん切りにする。ねぎは半分でいいところ、せっかくだから1本分丸々みじん切りにしておく。薬味として、夏場は何かと出番の多いねぎ。まとめて切って、冷凍か冷蔵しておけば便利さ。

f:id:waltham70:20160712204255j:plain火をかける前の鍋ににんにくとねぎを入れ、その後でオリーブオイル適量で炒める。火をかけた後にねぎやにんにくを入れると、焦げ付いてしまうので注意。にんにくもねぎも、焦げやすいので油を熱する前に入れるといい。

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水500ccと、コンソメスープの素を加える。味はチョイ濃いめ。濃いのが苦手な人は、この時点で味見をして、水を加えて薄めるといい。

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すりおろしたニンジンを投入。ニンジンに火が通るまで5~6分中火で煮る。仕上げに、片栗粉を適量、とろみがつくまでふり入れる。

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完成。仕上げにも、やっぱりねぎを散らして。パンとか、ポテトとベーコンの甘くないケーキとの相性もよし。コンソメスープの素を中華スープの素に変えて、仕上げに溶き卵とごま油を使えば、中華風にもなる。すりおろせば、フ―プロを使わなくてもOK。

 

片栗粉のとろみで、なんちゃってポタージュスープの出来上がり。札幌はさして暑くもないけれど、冷房で冷えた体もきっと温まる。 

 

ふりかけタイプの水溶き片栗粉、その辺のスーパーでも売ってるから何気なく使ってるけど、もしかしてローカル食材?

顆粒片栗粉・とろみちゃん 200g×2個

顆粒片栗粉・とろみちゃん 200g×2個

 

 

 どちらも、北海道のメーカーから出てる。北海道産の馬鈴薯澱粉使用だしな。。水溶き片栗粉、いちいち作ってられねぇ!という北海道人の合理性が、食材を進化させたのでしょうか。とっても便利。

 

お休みなさーい。

 

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八紘学園の花菖蒲園、近隣の人にとっては行く価値あり!

久しぶりにすっきりと晴れた一日。

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あっちもこっちもお出掛けしたいリストを消化すべく、八紘学園の花菖蒲園へとイソイソと向かう。毎年7月上旬から下旬にかけて期間限定で一般公開される、農業専門学校の敷地内にある花菖蒲園。

 

2ヘクタールに約450種、7万株もの花菖蒲が植えられた、国内でも有数の花菖蒲園だとか。北海道にいるとバラやラベンダーはお馴染みになるけれど、「和」の花との馴染は薄いので珍しい。

 

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札幌市内中心部、時計台からも約10キロほど、地下鉄東豊線福住駅からもがんばれば徒歩圏に広がるのがこの景色。2ヘクタール程度だともう広さに驚くこともないけれど、広々とした景色はやっぱり気持ちいい。ついでに吹く風もとんでもなくさわやかで、この場所にいることがすでに気持ちよかった。

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7月6日に開園したばかりの花菖蒲園なので、満開にはまだ遠い状況。満開になったらきっとみごと。でもいいんだ、これはこれで。

 

450種もあり、当たり前だけどひとつひとつに名前がついている。菖蒲とあってか、和風な名前がならぶ。

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「ことすが」優雅や。。

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はっきりした青が特徴のこちらは「ブルーボンボン」。

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「千鳥の舞」よく見れば鳥が舞ってるように見えなくもない?

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「千代の春」お相撲さんみたいっすね。

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蝦夷桜」こちらは北海道オリジナル品種か。

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濃い紫色のこちらは「夜明け前」。言われてみれば、なんとなく納得する色合い。。

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真っ白なこちらは「残雪」。こちらも北方オリジナル品種か。

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ひらひらした花びらを持つこちらは「スティップルド リップルス」と名前もポップ。

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端正なたたずまいのこちらは「山紫水明」。背筋がのびるようだ。。

まだ花は咲いてなかったけど「イの壱号」なんてのもあり。

 

花の名前、バラもライラックも菖蒲でさえも、個性があって面白いんだ。

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牧草地のふもとに、菖蒲園が広がっている。並木道を登っていくと、木立の向こうに菖蒲園がのぞく(注:牧草地は立入禁止です)。

 

足元は舗装されていないので、フラットシューズがおすすめ。敷地内にはラベンダーもあり。

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ラベンダーと菖蒲の競演。あまり一緒に見ることはない花同志の組み合わせがいい。

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白樺林もあればポプラ並木もある。地下鉄駅からも徒歩圏で、周囲にはマンションや戸建てのお家が立ち並ぶベッドタウンとは思えない景色なんだ。

 

都市と自然が隣り合わせなあたり、いかにも札幌(やや郊外)らしい。

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菖蒲以外の花も販売中。

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シロツメクサの花冠。だだっ広い農地のどこかには、きっとシロツメクサくらいあるんだろう。いいね。

 

八紘学園内には農産物直売所もある。菖蒲園を出て、道路を渡ればすぐのところ。学校敷地内の建物は、どれもこれも歴史的で趣がある。この雰囲気は、できるだけ長く保存して欲しいもの。

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この学園で採れた野菜もあるのかもしれないけれど、恵庭や千歳産の野菜が並ぶ。ここは、ソフトクリームが美味しいと有名。レジで先にお会計をし、ソフトクリームを作ってもらうシステム。

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ここのソフトクリームを食べるためだけに、立ち寄る人もあり。菖蒲園帰りのお客さんでか、ソフトクリーム売り場も混雑してた。

 

小サイズのソフトクリーム。さっぱりとして美味しい。どこもかしこも、札幌のソフトクリームはレベル高いな。。農産物直売所の隣には、広場っぽいスペースがあり、ご家族連れが、ちょっとお子様を遊ばせるにも良さげ。

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広場の隣には農地が広がり、オブジェのように古い農機具(かな?)が飾られていた。並木道を歩いて行った先に、菖蒲園がある。

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 こういう所に来ると、ついヘンテコなものに手を出してしまう(^-^;

 

初めて見た花ズッキーニ。花には味がないらしいので、花の部分にブルーチーズを詰めて、フリッター風天ぷらにしてみた。

 

ズッキーニ部分が、柔らかいアスパラガスのようですごーく美味しかった。あまり見ない食材だけど、また食べたい。ジュンベリーという果物も、ワイルドさのあるブルーベリーのような味で、なかなか美味。ヨーグルトと合いそう。

 

ラベンダーも見頃を迎えている今日この頃。天気のいい日には、あっちにもこっちにも出掛けたくなる。

花菖蒲園 | 学校法人八紘学園 北海道農業専門学校

八紘学園花菖蒲園の開園は、今年は7月23日(土)まで。入園料大人400円、小学生100円、駐車場無料で50台くらいはとめられそうだった。

 

お休みなさーい。

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ただの日記

道なかば、逆から読んだらバカな道。


座布団はダースでプレゼントしたくなるし、いいねは100連発したくなる、本日耳にした名言。よい拾いものをした。。選挙サンデー明けは、人生イロイロが垣間見えてゆかいだね。

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(選挙前の街角風景さ)

知的トレーニングとしての読書は、有効であっても万能じゃない。読む本を間違えて、間違いを正す機会もなかったら、しおしおのぱー。

 

名著と呼ばれるものであっても、道徳や良識の移り変わりも激しい今読むと、なんじゃこりゃ!?と頭グルグルになれる。

 

ある年代、すでに第一線を退き樹木葬や生前贈与、あるいは永代供養ということばに敏感に反応しそうな年代の、特定層にバカ受けしてるらしい気配も濃厚な『書を捨てよ、町へ出よう』を読んでみた。より正確には読んでみようとした。でもダメだった。目が滑ってどうしても読み進められない。

平均化された生活なんてくそ食らえ。本も捨て、町に飛び出そう。永遠の青春の旗手が贈る、自分を知る一冊。

時代と共に駆け抜けた天才アジテーター・寺山修司による、100%クールな挑発の書。

(アマゾン内容紹介より引用)

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

 

 勝負の世界で、何よりも大きな武器は「不幸」ということである。これは「何が何でも勝たねばならぬ」というエネルギーを生み出す力になる。

(表紙より引用)

だってさ┐(´-`)┌ 


不幸を売りにする人なんて、負の連鎖に巻き込まれそうでイヤだけどな。これ、今どきで言えば炎上ブロガーによる言いっぱなしの極論じゃないですか。ついでに、グーグルアドセンスも即レッドカード食らって停止されそう。

 

極論は極論として、ことば遊びや思考実験が楽しめる人向け。ところが現代のことば遊びや思考実験は、グーグルさんによって大幅にアップデートされているので、当時の極論を面白く読むためには、二歩も三歩も知的にも時代的にも後退しないと楽しめない感じ。無理して読む意味がわからないから、読まなくてもいいやと放り投げた。

 

すでに歴史だもの。

 

この書を青春時代にバイブルのようにあがめた人もいたかと思うと、不思議な感じ。刺激が乏しい時代にあって、アジテーションの魔力や引力はかくも強烈だったのか。常識からはみ出す人が、極少数だったからこそ非常識な内容も許されたのか。

 

簡単に道を踏み外せる現代からすると、ただひたすらなんじゃこりゃという気持ちで頭グルグルになる。

 

当時の常識との格闘が、必ずしも普遍性をもって未来に受け入れられるとは限らないという意味で、資料的価値はあるかも。常識も良識も、先鋭的になったり保守に回帰したり。基準、スタンダードでさえ行ったり来たりでぶれたりもするけれど、決して踏み越えてはいけないラインはぶれたりしない。

 

常識や良識に挑み、あえて非常識にふるまうことは、常識や良識をくっきりはっきり逆照射する。とはいうものの、そこに思想の駄サイクル、使い回しもくっきりはっきり表れるようだったら、興ざめもはなはだしい。

 

それ、何十年前かの若者で今お年寄りな人が言ってたことと、ソックリやーんと思う若い人が、こなきじじいに見えてしょうがない。そして、こなきじじいは砂かけばばあと仲良しなんだよって、Wikiさんが教えてくれた。なるほど。

 

夏、お盆が近づくと、妖怪の動きも活発化するものか。猛暑が予想される今年は、夏バテしててもええんやで。知的でおしゃれで経済的自由もある人が、多数の支持を得られた昔を忍びながら。

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(これも街角風景)

お休みなさーい。

洋梨とあんずのフルーツチーズケーキ

美味しそうなフレッシュなあんずを見かけ、ついつい買ってしまったものの、食べ方に悩む。フレッシュあんずよりあんずのシロップ煮の方が、やっぱり美味しいのよね。。

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ジャムやシロップ煮にするほどの量はなかったので、冷たいデザート、フルーツ入りレアチーズケーキにしてみる。ピューレにした缶詰の洋梨も加え、めざすのはフルーツ感あふれるデザート。

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【材料】
・クリームチーズ 200g
・グラニュー糖 70g
・プレーンヨグルト 200g
・洋梨の缶詰 正味125g
・あんず 1パック 5~6個
・レモン汁 小さじ1/2
・粉ゼラチン 10g(湯100ccで溶かす)

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【下準備】
・あんずは皮を剥いて、種をとり、ダイス状にカットしておく
・洋梨はフードプロセッサーなどで、ピューレ状にしておく
(フォークの背などですりつぶしても可)
・クリームチーズは室温に戻しておく

 

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(室温に戻したクリームチーズにグラニュー糖をまぜ、ハンドミキサーでよく混ぜる)

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(さらにヨーグルトを加えて、よく混ぜる)

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(カットしたあんず、ピューレにした洋梨、レモン汁を加えて、ざっくりと混ぜる)

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(粉ゼラチンに水100ccを加え、電子レンジで20秒加熱してよく溶かす)

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(溶かしたゼラチン液を加え、密閉容器に流し入れて、冷蔵庫で2時間以上冷やす)

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完成。

 

ゼラチン10gでは足りなかったか、表面は固まっているけど、中心部はトロトロに。思ったより柔らかい仕上がりになったので、次回はゼラチンの量を増やしてみよう。あるいは、電子レンジで加熱し過ぎたかもしれない。

 

冷菓を作る場合には温めたゼラチン液を加えるけれど、ゼラチンを沸騰させると、凝固作用が弱くなって、固まりにくくなる。

 

焼き菓子を作るより、さらに理科の実験に近くなるのが冷菓作り。生のパイナップルやキウイを使うと、やっぱり固まりにくくなるので冷菓を上手に作るのは難しい。。

 

ミントの葉とさくらんぼを飾って、不出来を誤魔化す。自家消費用なので、こんなものでよしとする。

 

たまたま思いついた、あんずと洋梨の組み合わせは相性よし。ヨーグルトの酸味がいい仕事して、予想したほどには甘過ぎず。気付けばゼラチンの箱が2個も3個もたまっていたので、この夏(ってほどには暑くないんだけど。。)は冷菓作りに精進しましょ。

 

お休みなさーい。

雨の日は、れんこんでカレー・ピクルスを作る

雨がしとしとと降る休日。ここもあそこもと、行ってみたいところはあちこちにあれど、できればスッキリと晴れた日に出掛けたい。

 

というわけで、おとなしく家で保存食品を作る。蓮の花はこれから見頃を迎えるけれど、フレッシュなれんこんを見かけたら作りたくなるカレー・ピクルス。しゃきしゃきした食感が、よいおつまみになるんだ。

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【材料】

・れんこん 250gほど
・赤唐辛子(小口切り) ひとつまみ
・水 カップ1/3
・酢 カップ1/2(今回はリンゴ酢を使用しているけど、米酢でも可)
・砂糖 大さじ4と1/2
・カレー粉 小さじ1
・塩 小さじ1と1/2

 

作りやすい分量を表示。今回使ったれんこんは300g近くあったので、ピクルス液よりれんこんの方が多くなってる。鍋は必ず、ステンレスかホーロー製の鍋を使うこと。酸がきついから。

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(鍋に、水・酢・砂糖・塩・カレー粉を入れて、煮立てる)

年季の入った鍋なので、いまいちピクルス液も鮮やかに発色しないのはご愛敬。

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(煮立ったピクルス液の中に、皮を剥いたれんこんと赤唐辛子を加える)

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(時々かき混ぜながら、れんこんに火が通って透明になるまで6~7分中火で煮る)

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完成。あら熱が取れたら冷蔵庫へ。冷蔵保存で1週間くらいもつ。加えるカレー粉によって、出来上がりの辛さも変わってくるレシピ。

今回は米酢が少ししかなかったので、リンゴ酢を使用。いつもより甘めの仕上がりなのは、そのせいか。しゃきしゃきした食感を楽しむピクルスなので、味よりも食感を重視さ。

 

れんこんもいいけど、蓮の花が見たい。植生が違うから、ハス田そのものを見かけないのが北の国。バラに芍薬に、ピンクの花もたくさんあるけれど、ピンクの中ではロータスピンクがいちばん好きさ。

環境とふるまいと『ブルックリン』と

すっきりと晴れもせず、蒸し暑い一日。花フェスタが無事に終了した大通公園では、さっぽろ夏まつりの準備が早くも進行中。ビアガーデンがオープンする頃には、もう少し夏らしくなって欲しいもの。

 

映画のレビューでは、見たもの感じたことすべてをぶちまけてもしょうがないので、「ここがいっちゃん良かった」ポイントに絞るようにしてる。できるだけ。

 

“ニューカマー女性の生きる道”にフォーカスしたかったので、敢えてスルーしたのは『ブルックリン』における、トニーをパートナーに選びながら、なぜジムにもなびくのか問題(と、勝手に問題にしてみる)。

 

わかんない人にはこの感覚、きっとわからないだろうなと思うので、書いてみた。こういう考え方もあるよ、ということで。

 

異性の魅力より大きなウェイトを占めるのは、環境の力。その場所や場面にふさわしいふるまいかどうかを、常に熟慮するよう躾けられているのも、環境由来。

 

大都会に出たくてしょうがなくて、都会に生きる女性に憧れを募らせるような女性だったら、その振る舞いもおのずと「それっぽく」なる。簡単にひっついたり離れたり、ちょっとしたことでも大騒ぎしたり。

 

喧騒とともに生きることを「大都会で暮らすこと」と混同していたら、そうなりがち。都市が放つ熱気にやられてる。

 

ところが都会で暮らすことは「仕事を得るため」と割り切っていて、故郷の磁場に強くとらわれたままで、何かあれば帰りたいとホームシックにかかるような女性は、都会でも肩肘張ったり強がったりする必要もない。平熱のまま。

 

『ブルックリン』のヒロイン・エイリシュは、後者に見える。

 

仕事をする上では平熱のままだけど、恋人ができて浮かれるあたりは、やっぱり年頃の女の子。浮かれているから、トニーの熱気にも感染し、ふだんの彼女らしくない一面も見せている。無防備無防備であっても、赤の他人には過度な関心を持たない都会では、目立たないから許される。

ところがいったん故郷に呼び戻されてみると、エイリシュのふるまいは「はしたない」と眉を顰められる。

 

また悲劇に見舞われた直後でもあり、母が喜ぶかどうかわからないことは、迂闊には口走れない。場所にも場面にもふさわしくないから、報告すべきことを報告せず、エイリシュは口をつぐむ。恐らくは、タイミングを図ってた。

 

ところがエイリシュが様子見をしている間に、故郷の人は外堀を埋めてくる。故郷の人たちにとっても悲劇の痛手は大きく、欠落を早く埋めたいから。

 

故郷であるアイルランドは、そもそもがニューヨークとは比べものにならないほどの小さなコミュニティ。小さいから、能力があっても他国に働きに出るしかなかった。

 

そこに欠員が生まれ、欠落を埋めるのにぴったりだったのがエイリシュ。都会生活で外見はすっかり垢抜けたけど、中身はさして変わってない。変わってないから地域の平和を乱すこともないと見込まれてか、降ってわいたように仕事もパートナーも用意される。

 

故郷の磁場に強くとらわれているエイリシュは、用意された仕事もパートナーも強く拒むことはない。第一義には、はしたないから。

 

ジムとの交際を断固として断るには理由がいる。すでに決まった相手としてトニーのことを話すにしても、アイルランドではトニーの美点は理解されづらい。

 

ジムは、アイルランドでは名家の子息として一目置かれるけど、成長著しいニューヨークでは、単なるボンクラお坊ちゃまとして扱われる可能性大。故郷だからジムが輝けるように、トニーもニューヨークだから輝ける。

 

ニューヨークにもジムのようなお坊ちゃまはきっといる。いるけど、アイルランドから出てきたエイリシュには、お坊ちゃまと知り合う理由もきっかけもない。

 

エイリシュがニューヨークで知り合ったのがジムのようなお坊ちゃまなら、故郷の人も納得したかもしれないけれど、そう簡単にはいかない都会の事情を、故郷の人はきっと理解しない。特に、一度も外へ出たことがない人であれば。

 

理解しない人に伝える義理はなく、伝えないまま時は流れて、ジムとのデート回数だけが積み重なっていく。

 

エイリシュのようなタイプがいちばん苦手なことは「周囲の期待に背くこと」。

 

あてがわれた仕事も、ジムとのデートも、断固拒否することは周囲との摩擦を生み、小さなコミュニティに波風とゴシップを提供することになる。それは、エイリシュの望まないこと。

 

エイリシュだけでなく、過去にもエイリシュタイプを丸め込んできたのかと思うほど、街の人たちいい仕事するんだ。「あなた、ここにずっと居るんでしょ?」とばかりに。

 

他者を蹴落としてでも勝ちに行くような育ち方をしていれば、もっと強い自我を発揮して抗ったかもしれないけど、生憎エイリシュには無縁の生き方。トニーからの手紙を前に、どう言えばいいのかと泣くだけ。

 

周囲の期待、特に母親を悲しませることは、エイリシュにとっては極めてハードルが高い。その高いハードルを飛び越えさすんだから、魔女の力はすごい。

 

深い葛藤は見せない代わりにはじけるような笑顔が消え、迂闊なふるまいは姿を消し、ただ慎ましくなったジムの前でのエイリシュは、「場にふさわしい」姿を演じてるだけ。演じているだけだから罪の意識も薄く、ジムとの結婚でさえも他人事のまま、その日を迎えたのかもしれない。

 

トニーがいながらなぜジムにもなびくのかに見えて、実はジムにはまったくなびいてなかった説を唱えたい。ジムその人よりも、ジムにしとけという周囲の声、特に母親の声になびいていたんだよ、あれは。

 

日記カテにして、『ブルックリン』のレビューとは隔離しておこう。

 

お休みなさーい。