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クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

天気の悪い日に北海道を旅行するとどうなるか②

大沼公園への旅行記、続きです。

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 今回泊まったのは、「函館大沼プリンスホテル」。大沼国定公園内にあり、ゴルフ場も隣接するリゾートホテル。このホテルの、中庭をのぞむ温泉『森のゆ』に入ってみたかった。

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1990年に開業と、次々にリゾートホテルがオープンする北海道ではすでに古株。プリンスホテルというブランド自体も、今となっては「時代遅れ」だけどそれでいいの。

 

リゾートホテルで大事なのは立地。その点古くからリゾートホテルを展開するプリンスホテルは、場所だけはいいところに建っているから。

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じゃじゃん、部屋に入るとわっさわさな新緑がお出迎え。この景色が非日常感を演出するからいーの。曇り空の向こうに、駒ヶ岳も一望。天気のいい日であれば、相当すばらしい景色が待っている。

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ホテル自体は古いけど、2015年にリニューアルされているので、思ったよりずっときれいだった。シモンズ社のベッドはたいへん寝心地よし。やっぱりマットレスがいいと、睡眠がはかどる。

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 洗面台が、バスルーム内ではなく室内にあったので驚いた。ある意味使いやすくてよかったかも。バスルーム内はリニューアルの恩恵をあまり感じられず。温泉があるので用なしだから、別にいいんだけど。ホテル開業やリニューアルが続く北海道内では、工事を請け負ってくれる人を見つけるのも大変なんだよね。。

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(アメニティはポーラ。アメニティ類はわりと充実)
どこを見てもわっさわっさな緑が飛び込んでくるリゾートホテルで、雨だったのにゴルフ帰りらしきゲストの姿もチラホラと。外国人比率高し。平日で客が少なかったせいか、勝手に部屋がアップグレードされていた。ラッキー☆

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(4階建てと低層。鳥が翼を広げたような、横に長ーい作りになっている)
ゴルフ場のほかにウォーキングコースもあり、散歩もできる。雨&濃霧のなかのドライブで、体は疲れてないけど神経はささくれだってる。クールダウンを兼ねて、傘さしながら散歩した。

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ホテル敷地内だけあって、“ほどよく人の手で手入れされた自然“なので、熊との遭遇を心配することなく安心して散歩できる。

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緑わっさわさな場所、大沼まで来なくても札幌にも円山公園とかいくらでもあるけど、熊との遭遇が怖い。まじ怖い。

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(どこまで歩いたのか、ひと目でわかるサインが親切。)

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この沼も、ホテルの敷地内。たいへんに自然豊かな場所で、建設許可が降りたことにむしろ感心する。自然環境に配慮すべしとの声の方が大きくなったから、現在だとこの立地に新規でリゾートホテルを立てるのは難しいんじゃないのかと思う。国定公園だから、その辺の規制は国立公園よりゆるいのか。

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(一部殻が割れてるけど、カタツムリ。久しぶりに見た。)

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沼のほとりには東屋もあったけど、施錠されていて入れなかった。。絵の一枚でも描けそうな景色。ほどよく手入れされているとはいえ、ところどころワイルド。足元悪し。

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リゾートホテルで、ルームサービスもなし。しかしレストランはどこもお高い感じ。値段よりも、雰囲気に耐えられそうにない感じ。JR大沼駅近辺に飲食店が固まっていたので、そちらへ偵察に。しかし、こちらもどこも終わるのが早い。

 

夏至の頃だから、なにしろ日が長い。いつまでも明るいので、もうそれなりの時間だということに気が付かず、見渡せばだいたいの飲食店は閉まってる。18時や19時で閉店の店が多く、ラッキーピエロ(注:函館発祥のファーストフード店)まで車走らせようかと思ったくらい。

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ログハウスがおしゃれな『WALD』、開いててよかった。

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ワンプレートディッシュをオーダー。

・ポークのパン粉焼き

・自家製のキッシュ

・大沼産カワエビとクスクス

・ボロネーゼのペンネ

・豆サラダ

にパンとコーヒー付き。少量多品種かつ家庭的な美味しさで、ちょうどよかった。

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(薪ショップ?も兼営。燃料としての薪、意外と需要があるのが北海道)
お腹いっぱいになって、温泉で温まったあとは、部屋でおとなしく本を読む。

ミカドの肖像 (小学館文庫)

ミカドの肖像 (小学館文庫)

 

 

ホテルというものは、新しく土地を買って始めるというものではないんです。すでにある土地をどう利用するのか、と考えてホテルを作った

もともと国有地であったものが、戦後の皇室制度改革のどさくさで一私企業の手に渡り、再び公有地に戻った。

土地を買う、これが終われば九十九パーセント事業はできたということですね。

人間がひしめきあって狭苦しい日本に神武以来打ち捨てられて雑木が茂り狐狸が住むままになっている土地がある。これを開発するのだ。開発して住宅街を作り鉄道を敷設することだと彼は決心した

(『ミカドの肖像』本文より引用)

 とか、プリンスホテルに泊まりながら読むと、面白くてたまらない。

 

プリンスホテル、どこもいい場所に建っている。北海道でも屈斜路湖富良野に新富良野に湯の川に、どこも景色がいい。札幌のプリンスホテルも、一見不便な場所に建ってるようで、実は大通公園の夜景がきれいに見渡せる。スカイラウンジから見る景色は、雪まつりホワイトイルミネーションの季節には、札幌でいちばんきれいといってもいいくらい。

 

よい土地の来歴は、だいたい然るべき筋の方々に行き当たり、やんごとなき方々からどのように土地を手に入れたか。やんごとなき方々とのビジネスの変遷や、スマホもグーグルもなかった時代に、知識の伝達やあるいは検索はどのような手段で行われていたのか。知的好奇心が刺激されまくり。

 

夜中に鳴り響いた緊急地震警報で眼が冴えてしまったこともあり、寝なきゃと思いつつ夢中で読んだ。ちなみにユラッときた程度で、震源地に近いとはいえ地震の影響はなし。むしろ、けたたましい緊急地震速報にイラっときた。

 

翌日もすっきりしない天気。遊覧船に乗りたかったけど、船が出るかどうかも怪しかったので断念。また来ればいいさ。

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(ニョロニョロした黄色い花はコウホネ。水あげが悪く、生け花用など特殊な用途を除いて花屋さんには並ばない花。)

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大沼といえば「大沼だんご」が名物。物産展でもよく見かける。J大沼公園駅前にある、大沼だんごの「沼の家」は、悪天候にもかかわらず大人気。しかし「沼の家」をスルーし、車で5分ほどの距離にある、やっぱり大沼名物の「二色だんご 谷口菓子舗」へ。

 

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宇治の茶団子に今宮神社のあぶり餅。観光地だったら類似品を扱うお店はぜったいあるはずだと思ったんだ。こちらは個人商店らしく、注文すると店内の厨房で団子を詰めてくれる。二色団子といいつつ、三色もあり。

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あん・ごま・しょうゆの三パターン。お餅は繭のような形で柔っこい。最初はボリュームに驚いたけど、パクパク食べれた。めちゃ美味しい。その場で詰めてくれたものだと思うと、美味しさもましまし。添加物もなし。素朴だからいい。

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雨も降り始めたところで帰路につく。帰りの高速は一部通行止め。しょうがないので下道で帰る。PAやSAがわりのお店がなんにもないからホントは高速使いたかったんだけど。

トイレに休憩にガソリン補給に。長距離ドライブではひと休みできるところが必須だけど、下道使うとなかなか見つけられない。車を止めるのに適当なところがない、大雨ということで、帰りは写真なし。

 

天気の悪い日に旅行したら写真が撮れない。

 

漁業の街らしく、晴れてさえいれば馬頭観音を祀った神社、それも海沿いとフォトジェニックな被写体もあったけど、スルー。

 

天気が悪かったせいもあるけど、天気が悪いにもかかわらず、そんな場所に車が一台だけポツーンと停まってたりすると、かえってコワイ。大雨のなか、ナニしてるんだ???と怖くて近寄れず。

 

札幌に近づくにつれて、天気も回復。次回は紅葉の頃にでも行ってみたい。

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 おまけ。本日雨上がりの空にかかった虹。蝦夷梅雨、イヤねー。

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閉じ込められた囚人それぞれを心ならずも無邪気な娯楽の種にすることだ

ミカドゲームと残酷日本

(『ミカドの肖像』本文より引用)

 お休みなさーい。