クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

割とお高いプロジェクターにうっとり。BenQのHT3050使ってみた

<※この記事はPR記事です>

 

BenQ アンバサダープログラムというものがありまして。プロジェクターに興味があったのでとりあえず応募してみたところ、当選。

 

先日アンバサダープログラム事務局より、まぁまぁお高いプロジェクター、BenQ HT3050が送られてきたので、早速使ってみた。(注:貰ったわけじゃない、期間内にきっちりお返しするのさ)

プロジェクターに興味があったものの、はっきりいって超が12個くらいつく素人。元職場にはあったけど、「元あった場所にちゃんと戻しといて下さいね」と冷たく言い放つ係だったから、平均価格や平均的機能について、なーんにも知らない。何にも知らないから、売り場に行ってもサイトを見ても選べない。

 

化粧品に興味のない人間が、広大な売り場から今の自分に必要な美容液を一本だけ選べと言われたら困るじゃない?それの、家電バージョン。あるといいいなぁ、デモデモダッテ。。でストップしてた。

 

そこにやってきた、プロジェクターちゃん。

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(じゃじゃん箱入りで登場)

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(箱から出したところ)

13インチのノート型パソコンよりひと回り大きい。重さは、2キロの米袋より重く5キロの米袋より軽い、3.6キロ。白基調なところが、シンプルでインテリアにも合わせやすい。機能で選ぶ知恵をもたないと、スペックよりもインテリア性の方が大事なのさ。

 

プロジェクターといえば、スクリーンがつきもの。その辺りもデモデモダッテ。。で、購入に二の足を踏むところ。インテリアの邪魔になるから。

 

ところで我が家には、ほぼ物置と化している客間という名の無駄な部屋があり、無駄に白い壁が余っている。

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(こんな感じ。見苦しいところは隠した。)

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(拡大したところ。よくありがちな、凸凹のある壁紙)

 チャチャチャっとパソコンとプロジェクターを接続し、とりあえず白い壁に画像を映し出したところ、めっちゃクリアに映し出されたので驚いた(@_@) しかもカーテンも引いてない真っ昼間の室内。スクリーンなしでも全然いけるやーん。

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もっと画像をクリアにするために、イロイロ調整するんだろうと思ってたのに、完全に肩すかし。めっちゃ楽。

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(付属品。)

電源とプロジェクター、プロジェクターとパソコンは有線でつなぐ必要あり。無線じゃないのね。。とちょっとガッカリ。ま、ワイヤレスで使えるプロジェクター自体、あんまりないらしいけど。

 

プロジェクターでしたいことは、「映画を見ること」。しかもアマゾンなどのSVODを使う気満々なので、パソコンやSVODがいかに使いやすいかにフォーカスしてチェック。

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USBポートもあれば、テレビとの接続ももちろん可能。ケーブルさえあれば、スマホタブレットも使えるんじゃないかな、多分(←自信なし)。

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物色すれば、こんなケーブルが発掘される我が家。このケーブルで、ふだん使ってるノートパソコンとプロジェクターをつなぐ。

 

背の低い家具の上が、ガラ空きの白い壁部分。ということで、やや上方に映し出されるといい感じになるはず。普段はノートパソコン置き場となっている、テーブルメイトの上にプロジェクターを置いて、パソコンとつなぐ。

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照射角度とでも言えばいいのか。上向きに映したい、下向きに映したいという希望は、プロジェクター本体のカーソル(あるいはリモコンでも可)でちょいちょいと調整する。

 

微妙に画像が歪んで見える時も、台形補正モードでやっぱり調整可能。

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(文字がはっきり写ってないのは、ジオラマモードで撮影したから。)

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このあたりの操作は、日本語でOK。ってか日本語モード(他の言語でもOK)が選べる仕様になっている親切設計。英語だったら、多分イラついてる。

 

プロジェクターって、要は外付けモニターなんですわ。

 

自分が見やすいように、明るさや色調をカスタマイズできるようになっている。そこは、デスクトップのモニターと何ら変わりない。こだわりたかったら、イロイロこだわれます。

 

で、外付けモニター自体は相当安く手に入る今、BenQのHT3050は、それなりのお値段がする。実勢価格では。お仕事で使う人なら、きっと買わないレベルでお高い。

 

お高いだけあって、まっ昼間の室内でも、スクリーンでもなく単なる白い壁でもそれなり以上の画像が映し出されて感動。さすが高級品!

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(当日の天気はこんな感じで、どんより曇ってたのもあるけど。。)

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そもそもの光量が多いので、安価なプロジェクターが懐中電灯並みの光量とすれば、蛍光灯並みの光量を搭載してると思っても、多分そんなに間違いじゃないはず。

 

やっぱり有線接続で、ワイヤレスではないんだけど、「オーディオ用端子」も使用可能。より臨場感あるサウンドも楽しめて、気分はすっかりホームシアター

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(見たいものに合わせ、モードが選べる。映画を見る時はシネマモードで)

パソコンの画面に映ってるものを映し出すだけだから、見たい映画をSVODから選んで見るだけ。映画を見ながら作業したいとかの場合は、画面設定が別途必要となるだけ。それも、パソコンを操作するだけで完了!

専用スクリーンがあった方が、もちろんよりいいのはわかってる。でも、スクリーンって何ゴミに出せばいいの??? と、まずは考えてしまうような人間は、モノ増やしたくないのよね。。

 

カーテンを引かない、昼間の室内でも十分に視聴に耐えたけど、夜間室内を暗くして見れば、かなーりホームシアター気分も盛り上がる。

 

15帖くらいあるリビングの大体真ん中あたりに位置するソファーから、隣接する5帖半ほどの部屋の壁に映して見てる。ざっくり言って5メートルほどの距離。壁で全然問題なし。普通にきれいに見える。

 

本物のマニアだったら、「画質がー」や「音響がー」と気になるところがあるのかもだけど、ライトユーザーには、全然満足できる画質に音響。

 

SVODを見るんだったら、AmazonのFire TV StickやApple TVがあるのは知ってるけど、「規格」に縛られそうなのがイヤで、二の足三の足を踏んでるところ。

 

ワイヤレスじゃないのはマイナスだけど、SVODで映画を見たいというニーズはばっちり以上に満たしてくれる。あぁ返却するのが惜しい。。(ちゃんと返すよ!)

 

結論:今年のクリスマスプレゼント、プロジェクター(※お高いモデルに限る)欲しいなー八(^□^*)

 

ということで、大変よい体験になりました。“良いもの”から体験するの、大事ね。

 

お休みなさーい。

 

ヒグマと遭遇する心配ナシ!「滝野すずらん丘陵公園」で、お手軽トレッキング

札幌市南区にある国営滝野すずらん丘陵公園は、あきれ返るほどバカでかい。途方に暮れそうになるほどだだっ広い。

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やや見頃は過ぎたけれども、そうだコスモス見に行こう♪と、鼻歌まじりで出掛けてみたら、運動不足な体には酷な道のりが待っていた。想像以上にでかくて広くて、丘陵切り開いて作った公園だけに、いい運動になった。

 

ローカルな人にとっては自明のことかもしれないけれど、滝野すずらん公園がここまでバカでかいとは予想もしなかった。

 モアイ見に行ったり、大仏見に行ったり、すぐ近くを通ってはいたものの、全容にはまったく無頓着だった。大抵のことも、“体験するまで無頓着”ではあるけれど。

 

入り口が複数あって迷う

まず、入り口が複数あってわかりにくい。カーナビが導くままに最初にたどり着いたのは、「滝野の森口」。コスモス畑があるカントリーガーデンとは、対極にある場所。役立たずなカーナビだ。。駐車場の係員さんの教えに従って、渓流口まで戻って東口ゲートに車を停める。中央口でもいいんだけどさ。

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上から攻めるか下から攻めるか。

 

東口から攻めるとお花畑を下っていくことになり、中央口から攻めるとお花畑を上っていくことになる。

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ひまわりとかラベンダーとか。北海道のガーデンには耐性があるものの、札幌市内にここまで広大なお花畑が広がっているとは、想像もしなかった。もっとお気軽・お手軽に花畑気分♪だったので、思いっきり予定外。かなり本気のトレッキングファッションな、シニアの人多し。スキーストックも手にしてるし。。山登りかよ。

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コスモスはすでに見頃を過ぎていた)

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 そのかわり、ブルーサルビアに千日紅っぽいかわいいお花や地面からにょにょーん、と生えた、秋咲きクロッカスがお出迎えしてくれる。

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(小洒落た休憩スペースが、そこかしこにあり)

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ムーミンの世界から越境してきたと言われても、違和感なしの秋咲きクロッカス。

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屋根に生えた草が、ニラハウスを思い出させる建物。何に使うのかは不明。

 

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お花畑の“いっちゃん下”から入口方面を眺める。写真で伝っているだろうか、この呆れかえるほどのだだっ広さ。ちなみに結婚式の前撮り名所かと思われる。ハート形のベンチまであって、記念撮影にもってこい。

 丘陵公園だけあって、膝にくる

花畑を抜けると、滝や水辺ゾーンが現れる。人工であっても滝好きには嬉しい。すでに紅葉がはじまっていて、すっかり秋やね。

 

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丘陵を大胆に開拓して作ったと思われる公園。フラットな場所はあまりなく、基本的に上り・下りが多い。スキーストック大正解。足元はアスファルトとはいえ、結構歩かされるし、膝にくる。

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宇宙人発見。

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その正体は、石でできた万華鏡。レンズ越しの景色はキレイとは言い難いけれど、そのアイデアや、よし。

 

こどもの国には、風の谷っぽい遊具や建物があり

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不埒な想像をしてはいけません。

 

滝ゾーンを抜けると、お子様向け遊具が揃った「こどもの谷」にでる。有料ゾーンは入場料410円(小中学生は80円、小学生未満は無料と、国営公園だけあってリーズナブル。駐車料金は別途必要)がかかるけど、十分にモトが取れそうな遊具が並ぶ。子供の時に出会いたかったような、遊具がイロイロ。

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ゲームとかに出てきそうな塔。ってか風の谷にもありそう。

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その正体は、滑り台だ!めちゃくちゃ楽しそう。滑り台だったり、トランポリンの亜種のような遊具が並ぶ、こどもの谷に隣接するのは、“森のすみか”。

 

ここも、札幌市内

緑がわっさわさ。手軽にトレッキング気分が味わえる。

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北海道はでっかいどーで試される大地なので、ちょっと足を伸ばせば大自然の洗礼を浴びることができる。ただし大自然の洗礼は、ヒグマとの遭遇が待ってたり、トイレに困ったりと、都市生活に甘やかされた人種にはちと辛い。

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ということで、そこかしこで職員の姿が見られ、トイレも自動販売機も完備。不測の事態が起こっても、公園職員にすぐ通報できたりと、存分に甘やかしてくれる施設が嬉しい。

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園内を一望できる、展望台をめざす。

 

普通に上りがキツい。ちょっとそこまでコスモス見に行きましょ♪な気分だったので、足元はスニーカーではなくバレエシューズのようなフラットシューズ。運動しない気満々の足元にファッションの人間にとって、辛い道のりだった。

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展望台到着。

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見渡す限り、山山山山山山山山で、緑しか見えない。遠くはるかに見える、あの塔は「森見の塔」。

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(たどり着ける気がしない。。)
この建物といい、いちいち建物がジブリっぽいな、おい。誰が建築したのか、ランドスケープデザインをしたのか。気になってしまう。でも怠惰なので調べない。

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東口ゲートを入ってすぐのところには、ダリアの鉢植えがいっぱい。

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そのうち「ダリアの丘」とか出来るのかもしれん。ダリアの花は、花火っぽい。

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(美しいより面白いにベクトル振った、花のオブジェ)

最初に間違えて突入した「滝野の森口」は、もっと本格的な森林仕様。森の観察デッキなどもあって、本格的にトレッキングが楽しめそう。相応の装備も必要だけど。

 

天気がよければ虹が見える、「アシリベツの滝」など、見どころも遊びどころもいっぱい過ぎる、滝野すずらん公園。一日中、遊べるよいところ。

 

北海道もでっかいどーなら、札幌もでっかいどー。ここも札幌市内なのか。。と、遠い目になれた。都市と自然が隣接し過ぎ。

 こんなのあるんだね。。

 

お休みなさーい。

 

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気持ちよくないところがとっても魅力、『プリズナーズ』見た

日本語の読み書きさえできれば、誰だって文章が綴れる今。社会的意義のある読み物の方が尊くて優先される「べき」とはこれっぽっちも思わない。

 

複雑なものを複雑なまま理解できないのなら、誤読しようもないもの、キレイ・カワイイ・面白い・美味しそうから始めるのもひとつの手段。

 

複雑な状況に対峙することができず、独善で突っ走ったあげくに袋小路に陥る男性を描いた映画、『プリズナーズ』を見た。DVD版のレビューでは、えらく評判がよかった作品。期待以上に楽しめた。

プリズナーズ(字幕版)
 

 ピースフルな日常を最上のものと考える家族が、まったくピースフルではない悲劇に見舞われる。平和を取り戻そうとした父親が、ピースフルでない非日常に自ら突っ込んでいき、ピースフルな日常から完全に遠ざかってしまう様子を描いてる。

 

アメリカのペンシルヴァニア州が舞台。あらすじにも書かれてるけど、感謝祭のシーンから始まる。家族や仲のよい友人とともに祝うのが、アメリカの感謝祭。幸せの絶頂シーンから始まると言ってもそんなに的外れじゃない。

 

特に裕福ではないけれど、仲のよい白人のドーヴァー家と黒人のバーチ家。子供二人と家族構成も、子供たちの年頃もほぼ一緒と共通項が多い。仲良く一緒に感謝祭を祝っていたところ、まだ幼い娘たち、白人のアナと黒人のジョイが、忽然と姿を消す。

 

そこから、ドーヴァー家とバーチ家の苦悩の日々が始まる。幸せいっぱいの感謝祭シーンは、その後に続く不幸とのいいコントラストになっている。あんなに幸せだったのにね。。と、何度でも涙ふりしぼれる。

 

警察にも通報し、怪しい人物がわりと素早く捕捉されるものの、娘たちの行方は依然として不明。

 

限りなく怪しい人物がいるにもかかわらず、遅々として進まない捜査に苛立ったヒュー・ジャックマン演じるドーヴァー家のお父さん。自立心旺盛で、自分で何とかするDIY精神が染みついた人だけに、自分の手で娘を救い出したいあまり、暴走していく。

 

家長としての意識が強過ぎるんだね。。あと、複雑な状況で、白黒つけない曖昧な状態に置かれたままなのが、我慢できないんだな、きっと。

 

平時であれば厳しく責任感の強い父親は、善き父・頼れる夫なんだけど、娘可愛さのあまり一線を踏み越えてゆく父親は、野生に目覚めた獣のよう。めっちゃ怖い。愛娘がその姿を見ることがあれば、以前とは同じ目で父親見れないよね。。という暴力を、容赦なく振るうようになる。

 

悲劇をきっかけに社会性を失い、獣性に目覚める男性の姿を通じて、「日常を壊す」ものへのどうしようもない怒りを描いてる。怒りを抱いているから、怒りの矛先に向ける暴力は凄まじく、独善による私刑の恐ろしさも描いてる。

 

恐ろしいのは独善なんだ。

 

複雑な状況に複雑なまま対峙できないと、単純明快な「答え」を探し求めるようになる。待てないことが、さらなる不幸を呼んでしまうのさ。

 

ジェイク・ギレンホール演じるロキ刑事による捜査も進んでいるのに、ドーヴァー家の父・ケラーは、「直感」を頼りに突っ走ってしまう。

 

もっと相談しろよ、手札を集めようよと、第三者としては思うところ。だけど、すっかりDIY精神が染みついたケラーは、周囲の声よりも直感に重きを置いてしまう。

 

愛娘が行方不明という、ただでさえ冷静さを欠いた状況で、当たらずとも遠からずの直感に頼って一線を踏み越えて脛に傷もったあげく、ますます公権力から遠ざかってしまう。

 

「なぜそこで、警察に電話の一本でも入れないのか???」という状況を経て、最終的には袋小路に陥ってしまう。

 

そこで終わるのヤメテ―!!!と大声出したくなるラストが待っていた。

 

ケラーのやったことは、法治国家の人間としては完全にダメダメ。だけど、家族思いの父親として見た時には、行き過ぎではあっても共感を伴う行為。完全に否定はできない。

 

犯罪被害者が加害者に対して抱く、「殺してやりたい」や「何としても口を割らせたい」を、愚直なまでに実行に移しているだけ。

 

行為は完全にモラルに反していても、その動機は「娘のため」というモラルに縛られたもの。だったら、快楽殺人のような行為も動機もインモラルなものとは、ちょっと違うものとして捉えたいという気持ちもわき起こる。

 

怒り狂う父親は、ちょっとというよりかなりイヤ。だけど、それもこれも「娘のため」であったら、ケラー以外はピースフルという終わり方が、ケラーに対して気の毒過ぎるような気がしてならない。

 

そう思う程度には、家族に縛られている。

 

家族というしがらみが皆無な、完全無欠の合理主義者が見れば、また違った感想を持つのかも。理屈に合わないことは好きじゃないけれど、家族のようなしがらみが、非合理的な行動にも走らせることについては、理解できてしまう。

 

非合理的なものにも相応の耐性はあるけれど、他人に対して「腐れ」と非合法な手段を用いても強いてくる人物や集団に、好意を感じる理由はない。

 

お休みなさーい。

 

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マッシュルームとベーコンの炊き込みご飯

シメジやエノキのおかげで、季節を問わずに手に入る野菜筆頭のきのこだけど、本来の旬は秋なんだな、きっと。

 

マッシュルームに旬は果たしてあるのか。その辺もいまいち判然としないけど、さっぽろオータムフェストで大量にマッシュルームを手に入れたので、炊き込みご飯にしてみた。

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【材料】

  • 米 2合 
  • マッシュルーム 200g 
  • エノキ 50g(色々合わせて200から250gあればいいかと。。)
  • ベーコン 60g 
  • 薄口しょうゆ 小さじ1~2
  • 塩 小さじ1/3

 お米はあらかじめ洗っておいて、30分から1時間ほど吸水させる。新米の季節、吸水時間に悩むところだけど、水温と関係あると覚えておけばいいのかも。

夏(水温30℃)は30分間、冬(水温5℃)は1時間が浸水時間の目安。秋なら45分間くらいでいいでしょう。ただし、新米は組織が柔らかく吸水もしやすいので、シャキッとしたご飯が好きなら、やや短めに。

(引用元:「みんなのきょうの料理」新米を土鍋で炊くレシピ

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ベーコンはみじん切りに近い小間切れに。マッシュルームとエノキはそれぞれ食べやすい大きさにカットする。マッシュルームは洗わずに、濡らしたキッチンペーパーで汚れを拭ってる。水洗いすると旨味も逃げそうなので。

マッシュルーム専用の汚れ落としブラシがあるのは知ってるけど、この辺りではそんな洒落たもの、見掛けないのさ。

 

あとは炊くだけ。テフロン加工された、チープな鍋でいつもご飯を炊いている。時々ルクルーゼで。炊飯器は、場所を取るからキライなんだ。

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160℃から170℃の強火で、ボコボコと泡立つくらいまで沸騰させて、その後弱火にして7分炊くのがいつものやり方。蒸らしは5分から10分。うちの火力だと、その塩梅でちょうどいい感じ。火力&鍋によって、最適値はきっと異なる。

 

薄口しょうゆと塩を加えて、ベーコン・マッシュルーム類の順番で鍋に投入。

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炊き上がり。薄口しょうゆを小さじ1にすると、かなり薄口のピラフっぽい仕上がりに。薄口しょうゆを小さじ2にすると、よりこっくりとした炊き込みご飯風になる。

 

ピラフっぽくしたかったのでしょうゆを控えめにして、仕上げにバターと乾燥パセリをパーラパラ。

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完成。

 

溶けたバターと薄味きのこご飯が混然一体となって、たいへん食が進む。美味しいもの食べてりゃ、だいたい不機嫌もどこかに飛んでいく。自分で作ったものなのに、「美味しい、美味しい」と言いながら食べてます。自画自賛、大事ね。

 

今月号(2016年10月号)のきょうの料理テキストで見つけたレシピ。元レシピでは、えのきやしめじに舞茸となってるところをマッシュルームに変更して、余分なトッピングを取っ払った。マッシュルームが余ってたもので。。

 

ついでに賞味期限を控えた大量のベーコンも持て余していたので、ちょうどよかった。

 

ストックしたレシピを書き起こしていくそばから、新しいレシピ本買ってりゃ世話ないね。ストックが増え続けるばかり。やっぱり断捨離向いてないわ。

 

お休みなさーい。

 

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小松菜と豆腐の中華炒め

3ヶ所に分散してるバッグの収納場所を、2時間かけて断捨離という名の整理におよんで捨てる決心がついたのは、たったの1個。断捨離向いてないわ。ついでに、夜になって新たに手つかずのバッグ収納ケースを発見してしまったのが、本日のクライマックス。

 

精神的にぐったりしてる時は、食べ物の写真で自らを慰めましょ。

 

初めて出会ったのは、スーパーの「ご自由にお持ちください」のコーナーか何かだったはずのレシピ。やっすい出会いだったのに、使い勝手良すぎてヘビーローテーションしてるのが、「小松菜と豆腐の中華炒め」。

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【材料】

  • 小松菜 1束 
  • 木綿豆腐 1/2丁 
  • 豚小間(あるいはひき肉でも) 50g 
  • ねぎ・しょうがのみじん切り 適当 

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小松菜は食べやすい大きさにカット。豆腐もひと口サイズにカット。豚小間には【しょうゆ小さじ2、砂糖小さじ2、豆板醤少々】で下味をつけておく。

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熱したフライパンで豚小間を炒め、肉の色が変わったら豆腐も加えて炒める。

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炒めた豚小間と豆腐はいったん皿に取り出す。

 

必要であれば油を足して小松菜を炒め、塩少々をふる。

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小松菜がしなっとしてきたら、小松菜と豆腐を戻し入れ、【水120cc、顆粒だしの素小さじ1、しょうゆ小さじ2と片栗粉大さじ1】を加えて煮る。とろみがついたらOK。

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完成。

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ご飯との相性が、とってもいいレシピ。辛めが好きなので、豆板醤は少々以上の量を使っている。写真だと茶色っぽい仕上がりになってるけど、豆板醤を控えめにすると、小松菜の緑が目立って、「私、今野菜食べてるや~ん」という視覚的効果まで得られる。

 

豆腐・豚小間(あるいはひき肉)・季節になるととっても安くなる小松菜と、価格の優等生をより集めたレシピ。ヘビーローテンション化するのもむべなるかな。むべなるかなの「むべ」はアケビに似た果物だそうで、酸味はあんまりなさそうね。。

 

ねぎやしょうがは、余力のある時にみじん切りにして冷凍庫にストックしておくと、コンビニでも調達できそうな材料で作れる。小松菜やホウレンソウ、それにニラはコンビニでも手に入るのは、北海道あるあるなのか。そのあたりはよくわかりません。

 

 

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いよいよクライマックス、さっぽろオータムフェスト

今の玉置浩二なら、実写版攻殻機動隊のバトー役を演じても違和感なし。一度バトーに見えてしまうと、もうどっからどう見てもバトーにしか見えなかった。。

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9月も終わりになると、日が暮れるのも早くなる。17時を過ぎればすっかり夕暮れの気配。天気がよかったせいなのか、何とも言えない微妙な色合いの空がきれいだった。

 

青とピンクが混ざり合った不思議な色。秋だね。

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 さっぽろオータムフェストも明日、10月1日まで。翌10月2日は札幌マラソンの日。いよいよクライマックス。そのせいか、平日昼間でも人出多し。マリオカートも、久しぶりに会場付近で目撃。相変わらず愛想がいい。

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ずっと食べたいと思っていた「ゆりねのモンブラン」。

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雨にたたられたりと、タイミングが合わなくてのびのびになっていた。テイクアウト不可なので、会場で食べるしかない。立ち飲みならぬ、立ちスイーツで食す。

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生クリームとは明らかに違う味と食感ながら、言われなければ、「ゆりね」使用とはわからない。ゆりね=茶碗蒸しだから、スイーツとして食べると新鮮。主張控えめながらホクホクした食感は、スイーツになってもやっぱり健在で、あぁやっぱりゆりねだね、と妙に安心する。美味しゅうございました。

 

思えばイロイロ食べたもんだ。。

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パッタイと、トマトソースと大葉ジェノベーゼソースがかかったザンギ。テイクアウトにして、お昼ごはんにした。

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バンズをミートパテではさんだ「逆バーガー」。

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美味しそうなものよりも、完全にネタになりそうなものはないか?という目線で選んでた。

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ちょっと食べにくかったけど、玉ねぎも入ってこちらも美味しかった。

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 アルコール分解酵素が枯渇した身としては、指を加えて見てるだけのワインコーナー。もっとアルコールに強ければ、さらに楽しめたのにと残念でならない。

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こちらは、ホップの実。そろそろ収穫時か。

さっぽろオータムフェスト、お値段は決してお安くはないけれど、フードコートのように気楽に楽しめるところがよいところ。ドレスコードもない、カジュアルな場所だから、財布のひもも緩む。場違い感や罪悪感を感じなければ、皆さんだって使うとこでは使うのさ。

 

賑やかな場所があると、人もワラワラと寄ってくる。次々とイベントが行われる大通公園だけど、イベントがなかったらずいぶん寂しい景色になる。

 

夏のトップシーズンを過ぎると、週末の夜でも繁華街を歩く人はそんなに多くない。観光客パワーに感じ入るのは、むしろ観光客が去った後。どのお店も空いてるのはいいんだけど、空いてるからそこはかとなく哀愁も漂って、そそくさと家路についたりする。

 

そこはかとない寂しさと一緒なのが、地方都市住み。ジェットコースターのように、感情がぶんぶん振り回されるのはもう御免さ。

 

季節が変わるのは、いつだって喜ばしい。毒吐き役の人も、毒を吐かなくてもよくなって、ホッとしてるかも。

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こいつは、とうもろこしのタルト。さっぽろスイーツカフェでピックアップ。

お休みなさーい。

鮭の季節なので。。サーモンパーク千歳に行ってきた

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スマイルゼロ円。心穏やかならざる時も、こいつを見ればニッコリできる。愛い奴や。。

 

かぼちゃの季節でもあるけど、北海道的には鮭の季節。ビチビチと元気よく遡上する鮭が見たくて、千歳市にある「サーモンパーク千歳」に行ってきた。

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サーモンパーク千歳は、新千歳空港至近にある道の駅。「サケのふるさと千歳水族館」やローソンを併設してる。駐車場もだだっ広くて、車も停めやすい。まぁ道の駅はどこでもそうなんだけどさ。

 ビチビチと遡上する鮭の姿、生命力あふれてそう&北海道でしかお目にかかれないから、一度は見てみたみたい景色。どこか辺境にでも行けば、もっとワイルドな鮭の遡上が見られるのはよくわかってる。でももれなくワイルドな熊もついてきそうで、それはノーサンキューなのよ。。

 

「サケのふるさと千歳水族館」があるせいか、千歳市内は著しく鮭推し。なにやらデコラティブな街灯も、よーく見れば鮭鮭推しも甚だしい。

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サーモンパーク千歳のすぐ裏手を流れる千歳川

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鮭は見るだけ。とっちゃいけないのよ。

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インディアン水車橋。こいつで鮭を捕獲するらしい。

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期待してたのは、こんな景色。

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しかーし川面にはビチビチとした鮭の姿は見えず。。立派に育った鮭が悠々と泳いでいる姿は目視できるけど、写真には撮れず。悠々と泳いでいるように見えて、意外と動きはすばしっこいんだな。

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この千歳川、水量もたっぷりしていれば、流れも相当早い。ここんとこ雨が多かったせいもあってか、落ちたらあっという間にどんぶらこっこと流されていきそう。鮭の動きも早いわけだ。

 

周囲はすっかり秋の気配。落葉舞い散る小径だとか、野菊とか。そういやもう9月も終わりで上半期の〆ももうすぐだったね。上半期の〆とかまったくカンケーない生活を送ってるけど。

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すっかり色づいた、ナナカマドの実。

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ナナカマドは魔除け。と、刷り込まれてるんだけど、札幌近辺では街路樹によく使われている木。四六時中、市内のすみずみまで魔を払う必要でもあったのか、さすがは恐るべし魔都、北の都と思ってる。

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空港が近いので、上空をたびたび飛行機と戦闘機が飛んでゆく。空港だけじゃなく自衛隊の基地も近いんだ、千歳。

 

しょっちゅう飛行機が飛び交う環境で育ったら、将来の夢は「飛行機のうんてんしゅ」な気持ちも自然発生するかも。

 

航空大学校ではなく、民間養成枠でパイロットになった人、二人ばかり知ってるけど、どちらも「視力自慢」な人だった。パイロット養成試験に受かろうと思ったらそれなりにおベンキョーしないといけないけど、勉強に励んだら普通は視力落ちるんだよな。。ということで、勉強しても視力が落ちない、持ち前の視力の良さで受かった、採用されたと胸張ってましたわ。

 

鮭が写ることを期待してテケトーに連写するも、見事に空振り。透明度の高さだけが際立つ写真になってしまった。橋の上からと、結構離れたところから撮ってるんだけど。

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どーしても鮭ビチビチが見たい時は、隣接する「サケのふるさと千歳水族館」に行けばよし。千歳川の水中が、館内から眺められる仕様になってるらしいので。

 

多い日は一日に3万尾にもなる鮭ビチビチが見られるらしいので、どーしても見たくなったら、また来ましょ。

 

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水族館裏手の小川に居た稚魚。こいつが大きくなって孵ってくるんだな。

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 「サーモンパーク千歳」内は、フードコートあり、カフェスペースあり、産直野菜販売コーナーありで、それなりに充実してる。ピザレストランのピザは美味しそうだった。観光バスで観光に来るような場所なのか???という疑問は若干あるけれど、空港の近くで時間潰しするにはちょうどいい感じ。

 

脈絡はまったくないプルーンのタルト。鮭ビチビチに出会えなかった寂しさを、スイーツで埋めた。

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お休みなさーい。