クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

今年もはじまった、さっぽろ雪まつり2025

今年も始まった、さっぽろ雪まつり

 

大通公園を封鎖(通行止め)して例年より早く年末から雪まつりの大雪像作りが始まっていた大通会場では、足場も例年になくしっかりがっつり組んでいて、力の入り具合が違った。

 

じゃん。道庁赤れんが庁舎のご登場。改修工事を終え、絵に描いた道庁赤レンガ庁舎の覆いもはずされまずは雪像でお目見え。


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春は桜に花、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と四季いつでも撮影スポットだけど、雪景色と一緒に観る姿がやっぱりいちばんステキ。夜になると、赤レンガ色にライトアップ。雪空の下で見る赤レンガ庁舎もまたよし。


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今年の7月25日がリニューアルオープンの日なんだとか。

素材が雪だけに、雪像は初日が最も完成度が高いと知ってる人が多いせいか、雪まつり初日は人が多く取り急ぎ大雪像を先にチェック。


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今年の大通会場はプロモーション色がより強く、誰でも知ってるような企業名を背負って登場した雪像は、気合の入り方が違う。あぁ資本主義。個室の控室に付き人付き、スポンサー企業からの差し入れも頻繁に来る有名タレントみたい。(←注:想像上の有名タレント)

 

雪像、国際雪像コンクールに市民雪像と、上級者(=よく慣れた人)のもとでこそ初心者(=不慣れな人)も安心して取り組める。そういう精神はすすきの会場にも伝播してか、今年はピカチュウの氷像も登場。

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ピカチュウが居るならと、小さなお子様にも喜んでもらえそうな乗り物系(車にロケット、汽車など)の氷像も登場し、クリエイターの層の厚さも垣間見えた。


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札幌が道庁赤レンガ庁舎なら、小樽は銀鱗荘で。将棋の藤井くんが対局したことでも有名な銀鱗荘も、赤レンガ庁舎と同じく歴史的建造物。何かの舞台として使われてこそとばかり、プロジェクションマッピングでも活躍。大雪像としては一見地味な日本家屋でも、色と音を付けるととっても華やか。最後は似鳥美術館かと思われるステンドグラスが現れた。

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人の顔は雪像では表現が難しいせいか少な目で、キャラクターの方が目立ちがち。


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令和や平成生まれにも、フーテンの寅さんが通じるのか???


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相変わらずかわいらしいマイメロディーは、なんと50歳!?歳月が過ぎるの早過ぎ。初音ミクもいつかはそうなるのか、会場ではライトの光がひと際明るくにぎやかに、雪ミク像を照らしてた。

 

市民雪像では、カワイイや面白いについ反応してしまうけど、かつてはお城といったクラシカルかつオーセンティックな雪像もあったと懐かしく思い出す。


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かわいいものや面白いものを一生懸命作るところが、ほんとに市民っぽい。駅前より西にはカップヌードル雪像、滑り台つきが。東にはスケートリンクとともに今年は辛ラーメンが出現。食品関係のプロモーション多し。

 

大通公園の会場は1丁目から11丁目まで会場があるけれど、各々の小会場ごとにテーマがあるせいか統一した世界観がないのが特長みたいになっている。今年は特に。

 

担い手側には世代交代が訪れ、観客は国際化しつつある。観る方もやる方も過渡期だから、各々まずは小会場をひとつのテーマで統一感を持たせようとしている最中。そんな風にも感じた。


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雪像は何しろ大作だから、いちばん先にまとまざるを得ず、だから出来上がる作品もとっても立派。転生したらスライムだった件サラブレッド、赤レンガ庁舎に銀鱗荘にモンスターハンターと、5つある大雪像のうちプロジェクションマッピングが行われるのは2つ。

 

サラブレッドの大雪像は去年も登場していたけれど、今年は建物も新たに加わってサラブレッドが駆け抜けるのも競場場だけでなく道内各地で、”サラブレッドが駆ける”という型を開いた人は偉大。後が続けやすそうだから。

 

後が続けやすいといえば歴史的建造物もそうで、豊平館・札幌駅(旧札幌停車場)に続く銀鱗荘は、各々観光地としての魅力をアピールするだけでなく”郷土の誇り”を喚起する趣向にもなっていた。

 

雪まつり期間は春節にも重なり、道内各地で雪や氷をテーマにイベントが行われ、札幌市内のデパートではバレンタインのチョコレートフェアが開かれと、イベント満載。

 

ウィンタースポーツに温泉、ショッピングと、雪まつりをきっかけに札幌市内や道内を回遊しやすくしようという方向性が明確で、やっぱり雪まつりは北海道にとって一大イベントなんだとよくわかる。


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面白いやかわいいが注目されがちな会場で、すごいや難しそうで注目を奪いにくる、国際雪像コンクールの会場。公園や美術館に博物館など、公的な空間ではひとつうん百万円というオブジェが置かれてたりするけれど、その種のオブジェは習作を披露する場も習作を作る機会も限られる。ハイエンドな市場の一端なのかもと思いながら、毎年楽しみにしてる。


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去年は狐にくるまれて眠る子供、今年は結婚とモンゴルチームの作る作品も世界観も頭ひとつ抜けてる。正面だけでなく、どこから見ても手抜きできない作品が並ぶのも国際コンクールの場の特徴。

毎年行われているイベントだからと鈍感になりがちだけど、冬で雪といえば北海道でさっぽろゆきまつりでしょ。と、証明し続けるのは大変で、大変だけど続いているのならメリットの方が勝っている。

 

展示物の方向性(小さなお子様向けのものが増えた)や会場の雰囲気が変わるのも、メリットに左右されるからだと思って今年も雪まつり会場を眺めてた。


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大通公園を俯瞰した映像では、道路は例年になく黒々。夜に雪が降っても除雪車大活躍で、雪まつり前半は足元に不安を感じることもなくスタスタ歩いてた。凸凹になった穴に足をとられると、すっ転んでしまうけど。


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幸せとはバランスなんだとか(byリトアニアチーム)、卓越した技術を持つ人やチームが作ると、ちくわパンのようなものでももっと上手に表現できるのか。今年見たなかでは、最もチェレンジングだと思ったよちくわパン。

柔らかな質感はそもそも表現し難く、写真に撮ってもそもそも地味なものは、すぐにそれとは気付かれない。でも根強い人気があってファンも多い、幸せもそんなものかも。

 

今季最強寒波の余波で、今夜(書き始めたのは2/8の夜)は札幌も雪が多めに降って一時は視界も真っ白だった。さて雪まつり後半のお天気はどうなることか。