クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

勝手に咲くと楽で、咲かせようとすると苦行。

ミカンに冷凍ミカンがそれぞれ1個づつ。モンキーバナナひと房に(普通のバナナひと房なら半分くらい?)あとはテキトーに家に常備してあるコンポートやジャム、冷凍や缶詰フルーツのキウィや柑橘類、桃にサクランボにリンゴにアンズにプレーンヨーグルトは大さじ1。


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夏によく作るスムージーはフルーツたっぷりで、フレッシュフルーツを生のまま食べるよりも食べやすい。夏になると北国であってもフレッシュフルーツの種類も豊富になって、あれも食べたいこれも食べたいと目移りする。

 

ジャムにコンポートに冷凍フルーツにスムージーと、果物の食べ方も多彩になるのは素材いっぱいの裏返し。

 

ジャムはともかくコンポートを作る際に使う砂糖は毎回大さじ1杯程度で、甘味はすべてフレッシュフルーツ由来。

 

サクランボの産地が近いせいもあって今の季節はサクランボをよく食べる。新しい品種が次々に登場するけれど、どれもしっかり甘くてひと昔前の甘酸っぱいサクランボからずいぶん遠くへ来たもんだ。

 

どのフルーツも高級化あるいはブランド化の道を歩み始めると糖度が高くなって、りんごにイチゴ、桃にサクランボにブドウと種類は違ってもそもそもあった個々のフルーツ特有の個性は薄れてなんだかみんないっしょと思うのは、普及品だからなのかそれともなのか。

 

ピューレにジュース。濃縮するとその傾向は顕著になって、こんな味だっけ?と時々首を傾げる。

 

赤はイチゴ、薄いピンクは桃やサクランボ。緑はメロン、紫はブドウでオレンジはミカンやかんきつ類。黄色はパイナップルでクリーム色ならバナナ。

 

色とりどりのフルーツは目にも楽しくて、楽しいものはだいたい豊かさにつながっている。

 

新しいだけでは根付かなくて、楽しくないと馴染みの薄いものは根付かないから、新しいものを素早く新天地に根付かせようとするとエンタメ性が高くなって、お得なオモチャやおまけになるのかも。

 

お得なはずのオモチャやおまけが根付いた頃合でいきなりお得でなくなると、まず最初に楽しいが減っていく。楽しさが目減りしていい具合に人が減ると、本来少数でないと維持できないものは適正水準へと収斂していく。

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(これは札幌から離れた場所の空、晴れてるけど秋空っぽい)

楽しいものやことは豊かさにつながりやすい反面、楽しくないことやものは豊かでないものとつながりやすい。苦行であっても“せねばならない”のなら、やめるわけにはいかないこと。

 

“せねばならない”のハードルを下げるために楽しいを前面に押し出して人を集め、集まったところで楽しいを引っ込めて楽しくないけれど“せねばならない”作業に従事させ、新たな人手確保のために楽しいことやものも新しいフィールドに移っていくありようも、SDGsっちゃSDGs。

 

新たな楽しいことやものが生まれてくるのは、続かせるために知恵をしぼった苦行からで、終わらせたくない楽しいことやものから、新しい苦行が生まれてくる。

 

平時には気付かないし認識さえすることのない何らかのバッファーが、誰の目にも見える姿で発動するのは平時じゃないとき。バッファーの恩恵が特に手厚かったものは、あるかどうかもわからない次に向かって、備える側に回るんだろう。

 

今朝の気温は20℃で、半袖Tシャツだと寒いくらい。真夏とは思えないほど涼しい、なのにすべては真夏仕様でタンクトップでも汗だくの人仕様に空調その他を合わせると、風邪をひく人くらい続出する。その心持ちで、真夏だけどクーラーのお世話にもならずにしっかり布団をかぶってる。

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気候や環境が標準から離れるといろんなものも標準とは離れがちだけど、多分それが環境に適応して変化した姿なんだと思う。

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もう萩の花が咲いている。この土地で萩の花が咲いてると、咲かせるための苦行につい思いがいきがち。あんまりな苦行が続くと、ここで咲いてやがれと過酷な環境に置かれがち、それでもめげてないっぽい可憐な花のど根性に感心しがち。