クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

収穫の秋、オレンジ色のトマト

ミニサイズではなく普通サイズのオレンジ色のトマトを見つけたので、珍しく思って買ってみた。作ったのは、牛すじ肉のトマトシチュー。

f:id:waltham70:20220919175348j:image

みじん切りにしたニンニクとスライスした玉ねぎをオリーブオイルで炒め、下茹でしておいた牛すじ肉を加え、ミキサーでピューレ状にしたオレンジ色のトマト3個分とブイヨンキューブを加えて塩コショウに好みのハーブ(オレガノやセージなど)にローリエを加えて15分ほど煮込み、仕上げにどっさりパセリを振っただけ。

 

半分に切って縦にスライスした玉ねぎ1個分も、下茹でした牛すじ肉も冷凍庫にストックしておいたもの。

 

冷凍のスライス玉ねぎを使い、トマトはざく切りしただけのものよりも皮を剥いてミキサーでピューレ状にしたものを使うと短時間でもより煮込んだ感が出て、仕上がりもよりシチューっぽくなった。

 

丸ごとトマトを使うと酸味が強いからいつもなら砂糖で甘味を補うけれど、今回のトマトはその必要もなく味が決まった。もしかすると、そもそも調理用のトマトだったのかも。


f:id:waltham70:20220919175443j:image

f:id:waltham70:20220919175446j:image

(これは収穫の秋のフルーツ、今年もプルーンは美味しかった。)

標準的な大きさのトマト3個分にブイヨンキューブは1個だけ。水分は白ワイン大さじ2杯ほどと、リーペリンソース(あるいはウスターソース)大さじ半分から1杯分ほどを加えただけで、ほぼトマトだけで作った煮込み料理だから、鍋もお皿も水洗いだけでかなりきれいになった。使った洗剤はほんの少し。

 

ほんのちょっと油を使って食材を炒めて、煮込む。和風の野菜の煮込み、煮っころがしや肉じゃがも大して鍋は汚れないように、ほぼトマトだけで煮込む煮込み料理も大した汚れにはならなかった。

 

下茹で済みで油っ気の抜けた“茹でたお肉”と合わせたから、なおさら汚れにくかったのかも。

 

思えば和食中心の献立は、大して汚れもしないから洗い物も簡単だった。米・味噌・醤油、野菜多めで動物性たんぱく質少なめの献立から、肉々しい動物性たんぱく質多め、ご飯がすすむ濃い味付けの献立に移行したときにまず気付くのは、油汚れ。

 

濃い味付けのものはご飯がすすむけれど、汚れものもどっさり出る。ご飯が進む濃い味付けの食事を毎日美味しく食べようと思ったら運動が欠かせない。

 

人口のほとんどが若く活発だと食が進んで汚れものが増えて、サイズや需要に合わせて服は次々に買い足して買い替える。

 

人口のほとんどがそう若くもなくそう活発でもないとたくさん食べず、服をとっかえひっかえすることもないかわりに、汚れものは少なくなって食べ残し・使い残しなどの廃棄も少なくなる。

 

人口ボーナス期にオーナス期。プラスでもマイナスでも一方向への動きに合わせて集団が動くと、変わる環境に合わせて集団も変わる。

 

老いた都市が老いた住民に合わせて老いる準備を始めようと一方向へ動きはじめたところに、老いているわけでも住民でもない者いってみれば浮動票を大量に迎え入れると、老いへの準備が遅くなる。

 

老いへの準備が整っていない、実際には老いた都市に老いてもいない・住民でもない者が大量に流入すると、汚れものや廃棄がたまって老いた都市の負担がますます重くなって新陳代謝するより前に、街が老いていく。

 

プラスとマイナス。両方経験すると双方への備えを意識するようになって、双方に備えようとするか双方は無理だからどちらかに備えようとして街の性格が決まっていく。

 

得手も不得手もなく万遍なく高得点なのは優等生で、都市の優等生はボーナス期にもオーナス期にも強いから開発余地が少なくなって、地面のお値段も高くなっていく。

 

そう考えると、住民が老いれば街も老いる。その経験を何サイクルも繰り返している都市の地面のお値段は、だからびっくりするほどお高いんだと思えば特に驚くこともなくなる。

 

そして、小さなつづらと大きなつづら。小さな方にはツールがコンパクトにおさまっていて、大きな方にはツールごと入るようにスペースだけはたっぷり。その場合どちらを選ぶかには、選ぶ人の性格が出やすいんだろう。

f:id:waltham70:20220919175643j:image

これは、街で見掛けたカワイイやつ。