クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

自分で作るウスターソース

トマト、りんご、たまねぎ、にんじん、セロリにしょうがとにんにく。

 

どこのスーパーでも手に入るありふれた野菜に、酢に砂糖と塩にクローブナツメグなどのスパイスがあれば自家製のウスターソースができた。

 

カラメルソースで作るカラメルプリンが作れれば、特に難しいポイントもなし。材料を切って煮て、ミキサーにかけて滑らかにする工程は、ポタージュスープを作る工程とあんまり変わりない。

 

滑らかになったウスターソースの素を濾して液体(=ソース)だけを取り出して、好みの味や濃度になるまで煮詰めれば完成。

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(濾したあとのウスターソースの素)

濾すという作業は普段料理を作る時にはあまり出番のない工程で、出番がないから裏ごし専用の道具もない。フレンチだったらシノワ、日本料理だったらきんとんを作る時に使う馬毛の裏ごし器。あると便利だけど、ないからガーゼのさらしを使った。

 

以前、それまで食べたことのない優しい味のミートソースを食べたことがあり、ああいう味はどうやって出すんだろうと思っていた。

 

ウスターソースを作る時にできる、ウスターソースの素とひき肉で炒めたミートソースは、何しろ油をほとんど使っていないものだからあっさりで、あっさりだけど野菜もスパイスもたっぷりだから奥行きもあれば複雑さもある味で、”いつものミートソース”ではない味のミートソースができたので大満足。

 

材料は、どこのスーパーでも手に入るものばかり。だけど旬のものやとびきり新鮮なもので作るときっととびきり美味しくできるはず。普通に手に入るもので作ってもおいしくできたんだから。

 

加えるスパイスの種類や配合を変えるとオリジナルの味も作りやすく、”わが家””わが店””わが会社””わが地域”の味も作りやすい。

 

いつものミートソースを作る時に酸味が勝るようだとソースで甘みを補っていたけれど、隠し味風に加えるソースがオリジナルだと、いつものミートソースであってもオリジナリティが増す。

 

材料はありふれている。作る工程や手順もすっかりわかっている。だけどどうしても再現できない、”あの人が作る””あの店が作る””あの会社が作る”味は調味料から手作りやオリジナル配合で、手順や工程は真似できても真似のできない味になるのかも。

 

材料がありふれているだけに、残りがちなもので作ると始末の意味合いが強くなって、旬のものやブランドもので作ると贅沢に振れる。そういうものでもあるのかも。かもかも。

 

野菜にスパイスに酢・塩・砂糖、プラス水。使っているのはそれだけだから、ドレッシング代わりに生野菜にかけても使える。マヨネーズであえてオーロラソースにするというアレンジもありで、順調に消費してる。

 

何しろ”濾す”という工程は非日常で、非日常気分を味わうために手を動かしたい。そういう気分の時に作るものとしてピッタリだった。

 

ウスターソースの素からは、肉と一緒に炒めるとミートソース、鯖などの魚の身と一緒に炒めるとガパオソースも簡単にできて濾すという面倒な作業をクリアーすると後がラク

 

ラクに、あれも作ろうこれも作ろうと作りたいもの脳内リストが着々と更新された。


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魚の身は、生のままほぐそうとするよりも茹でるなど加熱してから作業すると作業がラクになって余すことなく使える。というこれは未来へのメモ。

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札幌三越前のライオン、マスクなし。三越前のライオンさえマスクしていた日々は、日に日に遠くなっていく。

 

ウスターソースのレシピは『手づくりで!自慢のMy調味料』というムックのもの。ピクルスを作る時に必ず使う酢を使ったレシピはウスターソースの他にもあり、非日常気分で手を動かしたい時にまた試したい。