新鮮な春カブは、そのままスライスして生で食べるのがいちばん美味しい。と、思っているけれど、“生”だと丸々1個食べ切るのはちょっと無理。量を食べようと思うとやっぱり加熱調理。
カブのポタージュスープを時々作るけれど、カブと玉ねぎをスライスしてバターで炒め、ブイヨンキューブを入れて煮込む際に酒粕をといて入れ、ミキサーやブレンダーで撹拌してから好みの量の牛乳を加えると和風のポタージュになった。
牛乳の代わりに豆乳を加えても良さそうで、何しろベースがカブで淡白だからちょっと味噌を加えてもきっとそれなりにそれなりのものが出来上がるはず。
ブイヨンキューブを使って作ったけれど、そういえば和食には“すり流し”という料理もあったなぁと思い出し、ブイヨンをだしに代えると、またひと味違った風味のカブのポタージュスープが出来上がるはず。
牛乳で薄める前のポタージュスープの素は、気が向いたら冷凍してストックしておく。元来作り立てが好きなので作り置きはあまりしないけれど、練習のつもりで作り置き。
作ったのは、玉ねぎのポタージュ、あんこうの南蛮漬け、豚角煮、豚肉のプルコギ風、鶏肉とネギのお酢煮、牛肉と里芋しめじの煮物、麻婆茄子、ムール貝のトマトソース、きのこのクリームソースにそら豆を甘辛く炊いたもの。
あんこうは鮭よりもお買い得で量もちょうど良かったので、値段としてはお手頃。ムール貝も剥き身だと安い。とはいえコストカットが目的の作り置きではないので、肉系の素材にはそれなりのコストをかけた。
豚バラブロックはグラム248円で365g、豚肩ロースはグラム288円で173g、牛切り落としはグラム488円で160g、鶏モモ肉はグラム192円で260g、豚ひき肉はグラム188円で248gだから、魚系の素材と合わせても5千円前後。
調理にかかった時間は、3〜4時間から5〜6時間。作るものが決まっていて集中すれば何とかなる。作ったものは片っ端から冷凍していったけれど、解凍すると水っぽくなることを考えると、いつもより気持ち濃いめの味付けでも良かったかも。かもかも。
冷凍して電子レンジ調理しやすいものと考えると、食品メーカーの冷食ラインナップと被ってくる。コストを考えたとき、大手メーカーの商品にかなうわけがないから、個人が作り置きする時の目的はコストとは別にある。
逆に言うと、コスト以外の目的がないと続かない。それが食べるものに手をかけるということなんだろう。