クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

お節回転

お節の食材を豪華にしておくと、“あとの始末”もチープになり過ぎずに日常使いできる。

 

エビの頭を唐揚げ(素揚げ)にした一品は、お寿司屋さんで知ったもの。だから本来有頭エビは、頭まで食べられる。

 

お節用にと年末に買った有頭エビ特大2Lサイズは、うま煮やエビしんじょに使ったりと大活躍。特大サイズだけあって、身を料理に使ったあとに出る殻もどっさり。たっぷり残ったエビのカラは冷凍庫で保管しておいて、暇ができた頃にエビのビスクスープ(風)にしてみた。

 

本来のレシピでは桜エビで作っていたけれど、そこは大雑把に改変してエビの殻で作ってる。ネギ又は玉ねぎ、にんじん又は赤パプリカとエビの殻をバターで炒め、あとはトマト味のポタージュスープを作る要領でカットトマト(トマトジュースや野菜ジュースでもきっと可)を加え、ブイヨンキューブに塩コショウで味を整える。

 

好みで粉チーズやパセリ、オレガノを加えてミキサーでペースト状にする。ペーストにしただけでは殻が残ったままで舌触りが悪いので、丁寧に裏漉しできれば2回くらいすると出来上がりが全然違ってくる。そもそもの素材が捨てるものだったんだから、せめて手間暇くらいは加えたい。

 

何しろ丁寧に裏漉しすると、ボウルいっぱいだったエビペーストも5分の1くらいまで減ってしまうから。

 

あとはペーストに好みの濃さになるまで牛乳を加え、生クリームを垂らせば完成。生クリームを流した時に、ラテの要領でクリームをデコるとおもてなし風。

 

最終的には牛乳を加えるから多少濃厚なエビペーストでも無問題。ビスクスープ(風)にする以外にもパスタソースにもなりそうで、素材があって手間暇かけられる時間さえあれば、ひとつの素材で何回転かすることができる。

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残ったエビしんじょも最後はグラタンに。何しろ魚のすり身とエビでできているから、結局はシーフードグラタン。

 

とかく食材が高騰しがちな年末。食料供給という商流の上流で、“次”を見据えてハレの日向けの食材を大量に押さえにいくからで、ハレの日向けの食材であっても日常使いや普段使いする、ハレのシーンで活躍する商流が押さえにいくと、お値段も据え置きになるのかも。かもかも。

 

今年は合鴨を使わなかったけれど、鴨南蛮というメニューが蕎麦屋にあるおかげで、ハレの日向けの食材であっても比較的手が出しやすい価格に抑えられている。ということはあるのかも。かもかも。

 

頭から尻尾まで捨てるところがない食材、例えば鮭は何かと重宝で、重宝される食材だから出番も増える。だから出番を増やそうと食べられる箇所を増やしていくと日常使いに近付いて、日常に溶け込んでいく。