クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

夏の名残り

名残りという日本語は、目で眺めたときはきれいだと感じ、耳で聴いたときには心地いいと感じる。

 

名残りには時にremainという訳がつくけれど、remainという英語を眺めたり聴いたりしたときにもやっぱり同じように感じるものなのか。

 

きれいで心地いい感情と結びつくときに使う言葉と、きれいでもなければ心地よくもない感情と結びつくとき使う言葉は、似たような意味を持っていても違うもの。

 

言葉遊びに終始して精通すると率直さが薄れ、ダブルミーニングのように複雑さをあわせ持つ方が遊びとして高度とみなされ、ビギナーやアマチュアを遠去けていく。

 

深化するとどうしたってビギナーやアマチュアを遠去けることになるから、深化していく一方で遠路はるばるビギナーやアマチュアを探しに行く方は、いつだって飾り気のない率直な方を好むのかも。かもかも。

 

8月もあと少しで終わり。観光客でもっとも賑わう夏ももう終わり。


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観光客でもっとも賑わうシーズンだから、夏の間はイベント盛りだくさんで今年は復活したイベントも多数。

 

ガーデンフェスタにビアガーデンに、YOSAKOIに花火大会に音楽祭。中島公園ではポケモン関連のイベントが初開催だったとか。


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ただ大きな通りを歩いているだけで気付く大きなイベント以外にも復活したイベントはきっと他にもあって、夏を締めくくる大きなイベントといえば北海道マラソンで、季節は秋に向かう。

 

万人単位で集客するイベントを歓迎するのは万人単位で移動する参加者や関係者を歓迎する準備のできている側で、定住人口を上回る観光客が押し寄せるシワ寄せを受けるだけの側からはクレームが出やすくなる。

 

言いたいことが山盛りあるのがニューカマーで、言いたいことがあっても言わないのはもうニューカマーではない方で、もうニューカマーでもないのに常にいいたいことを欲しているのなら職業的あるいは職業由来。くらいに思ってる。


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ピクトグラム的ポスターは、音楽祭のときのもの。

 

オリンピックやパラリンピックの遺産は案外こんなもので、こんなものだけど音楽祭のポスターは率直で、誰が見ても直感的に楽器だと理解できる。


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率直で、誰が見ても直感的に理解できるものを活用した。時には大いに。

 

というのが、開催さえ危ぶまれながらも結局は開催し、開催を強行するから無観客への強い呼びかけがあった印象ばかりが強く残った。それが昨年のオリンピック。チューニングに個人差があったら、そこには作為がある。

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あと祭りかあとの祭りか。“の”のあるとなしでは受け手のイメージはだーいぶ変わる。

 

やめたくてもやめられない本業や神事と違って、オリジナルにはなかったものが追加されるのは一種のファンサービス的なもの。サービスだから、サービス提供者の都合や気分でいつでも引っ込められる。

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(工事中で取り外され中の、赤れんが庁舎のシンボル)

その程度に思っておくとやる方も深刻になり過ぎずにお気楽で、お気楽や道楽が続くことそのものが道楽である何よりのあかし。


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お気楽や道楽だから続けられてできることに、真剣さや真面目さあるいは熱心さで挑んでも続けられないしできない。ただ単純に、そういうことがあってそういうものがある。