場所によっては、人の身長より高くそびえる雪の壁。
12月半ばまでは雪はほとんど降らず、昨年に続いて今年も雪は少な目かと思っていた頃が嘘のように、どっかり降った。
毎年のように雪は降って積もるけれど、今年は雪の壁は高いままで気温も低め。気温が低いから、創成川も凍ってた。
中島公園の池が凍るんだから、創成川が凍るのも不思議ではないけれど、要するに今年の冬は寒いんだとよくわかる。
数字のようにも見える、大通公園のモニュメント。
わざわざ大通公園の中を歩くのは、道幅は狭いけれど人が通るせいか道があり、踏み固められた雪の上は多少デコボコはあってもフラットだから。
南と北。大通公園を挟むように東西に伸びた歩道はロードヒーティングが普及してきてはいるけれど、100%じゃない。雪があったりなかったりでデコボコしてるから、フラットな公園の中の方が歩きやすい。もちろん、雪でも滑りにくい雪道仕様の冬靴を履いていればになるけれど。
公園内のオブジェを見渡すと、雪に埋もれがち例年より雪に隠れがちで、やっぱり雪の量が多いと思いがち。
(寒そう。。)
だけどよーく考えると例年は雪まつりというビッグイベントが行われているはずで、イベント開催とイベント開催に合わせて落ちるお金に合わせ、速やかに撤去される雪がただそのままになってるだけなんだと思えばそりゃそうだで、納得しかない。
降雪量は多く、イベントは開催されず、イベント開催に伴って落ちるはずのお金が落ちないからのドカ雪が目立つ景色で、札幌という決して小さくはない都市の街中でさえこれだもの。
雪が降り、イベントが開催されず、お金も落ちない。という三重苦に陥ったとき、往時の開拓を想起させる景色が蘇る。という現象は、都市の発展と景観を考えると皮肉。
雪景色は、札幌にとって観光資源のひとつ。
だけど資源の活用が進み過ぎてイベント開催が頻繁になり、イベント開催に伴って落ちるお金が増えると除雪も進み、雪がない方が観光客は来やすくなる。
観光客が来やすくなって人が増えすぎると、体感温度の上昇とともに気温も上がって雪が降らなくなると、景観はいろいろ台無しになる。
(ちょっと散歩に出掛けるとこういうカワイイヤツと遭遇するのが、冬の札幌のいいところ)
過剰あるいは超過を防いでちょうどいいで止める、そのあんばいが肝心なんだな、きっと。