カセットコンロは弱火を保つのが、あるいは見極めるのが難しい。火を弱めると、すぐに消えてしまうから。
沸騰するまでは強火。沸騰したら弱火にして、沸騰するまでにかかった時間と大体同じくらい(5分だったら5分)経ったら火を止めて、加熱した時間分蒸らす。
鍋でご飯を炊くときには、そういう手順。熱源と鍋が変わると最適ポイントも変わるので、たまにしか使う予定のない鍋と熱源をたまには使ってみて、いつでも使えるんだと確認できたら何かと安心。
地面が揺れているときは火が使えないか使いづらいので、ポータブル蓄電池を備えてホットプレートを調理器にしてもいいかも。そうすれば、“いざ”というときのために普段は使わないキャンプ用品一式を揃えることもない。
日常の生活レベルが下がると、ストレスになる。
だから、どうやっても生活レベルが下がってしまう非常時にもストレスがたまらないよう、いざという時には使い慣れたキャンプ用品を総動員して、キャンプ気分で乗り切るのもひとつの知恵で知見。
生産的なことができない。集中できない。
そういう状況で、どうやって暇をつぶすかは割と大事な問題で料理、あるいは調理はいい暇つぶしになる。
(道具が変わっても動じないよう、たまーに使ってみる。)
いい暇つぶしになって、何しろ食べることだから日々発生する。だから道具を揃えて腕を磨いておくと、非常時に役立つだけでなく非常時が来なかった時にも、“お料理上手な僕・私!!!”や“アウトドアクッキングはおまかせ♪”の俺・お前が出来上がる。
生産的なことができなければ、集中もできない。避難や脱出まで待たされる。
非常時は何しろ非常時だから待たされて当然で、粛々と列に並び、出発まで延々と待たされる。それが非日常で限定的な現象だからと我慢ができるのは、日常ではすべてがスムーズで待たされることなんかないから。
何をするにも粛々と列に並び、延々と待たされるのが日常だと、行列を回避あるいはスキップするテクニックも発達する。
非日常下では、行列を回避してスキップするテクニックが封じられるから、行列慣れしているかどうかもよくわかるようになる。
粛々も延々も苦手でストレスになるから、全力で“自身の快”に全振りして非常時や非日常下でも楽しく日々を乗り切って過ごす。
という姿は、はた目には遊んでいるようにしか見えなくても、ストレスがたまりやすい状況下でもノーストレスで乗り切るために訓練を重ねた姿で、ストレスに対して用意周到だからいつでもどんな時でもノーストレス。
というあり方は、それはそれで有りで、自身の弱点について自覚的という意味でも賢明だと思う。