クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

種を蒔く

ある土地に根付かせようと、蒔いた種。

 

植えても植えても、根付かず腐るか育ち損なうばかりの場合は、どうしても根付かせまいとする土壌があるってこと。どうしても根付かせまいとする土壌こそが、その土地の特色、色に繋がっていたら、そりゃ育ちませんわ。

 

他の土地にはない、その特色や色こそが唯一のウリなのに、その個性を洗い流して無個性にすると言われたら、存在意義さえなくなってしまうから抵抗も大きくなる。

 

時間と資本と人材。時間かけてお金かけて、個性に頓着しない人を大量に配置してようやく芽吹くかどうかのもの。時間もなくお金もなく人材もいなければ、できるわけがない。

 

その後に吹き荒れた嵐の方が大き過ぎると、波乱を呼ぶことになったそもそもの原因についての印象は薄くなるもの。波乱が起こる前から事態を注視していた人にしか、大人の事情はわからない。

 

サブプライムショックにリーマンショック

 

どちらも大きな嵐で大波だったから、渦中にいる間は何がどうなってるのかさっぱりで、今となっては順番さえ忘れそうになる。サブプライムショックで屋台骨が揺らいだ、リーマンブラザーズという誰も潰れるとは予想もしなかった巨大金融機関が潰れた。

 

倒産時の負債総額は、ちょっとした国家予算並み。

 

ちょっとした国家予算並みの負債だったから、その後に来た波乱はとてつもなく大きくて、ちょっとした国家並みに関係する各国にその余波が届いて、各国でとてつもない混乱を呼んだ。

 

倒れるはずがないと思われた巨木が倒れた後の後始末が簡単じゃないように、潰れるはずがないと思われた巨大な何かが潰れるとその後始末も大変。細切れにカットして始末するにも、どこからどう切り出していくべきか。木だったら木目を見て決めればいいけれど、金融業のような虚業の場合は、大量の書類の精査からまず始めるものか。

 

見て来たように、リーマンブラザーズ最後の日をフィクションにした動画を見たけれど、金融がエンタメになったらおしまい。

 

何事も起こらず滞りなく粛々と業務、処理が進んでいくのが金融にとっての日常で、エンタメになった時に絵になるシーンでもあれば、それは非日常で忌むべきこと。

 

金融がフィクションの題材になって、面白おかしく取り上げられるのは、その金融が危機にある時。だから面白くなくていいし、むしろ面白くない方がいい。話題になってなんぼの芸人さんとは違うから。

 

サブプライムショックにリーマンショック。二度の危機から学べるいちばん役に立ちそうな教訓は、大き過ぎて潰せないものが、一年経つか経たずかで二度も危機に陥ったら両方を救うのは難しいってことかも。

 

ようやく雪らしい雪が降った札幌。これからは路面の凍結を心配する季節。ホワイトクリスマスを疑うようになったら、札幌の温暖化も気のせいではなくなる。

 

大人の事情に頓着しない人は、決して大人、matureの側には立たないと決めた人かもね。業界の悪習に染まり過ぎて、変だというおかしさに気付けなくなった人も時に大人に含めるから、おかしさに歯止めがかからなくなる。

 

お休みなさーい。