目に見えるもの。金塊や不動産に美術品といった現物にとかく代えたがる人は、目に見えないものが信じられない人。目には見えないけれど確かにある、恩恵や恩寵からは遠いばかりだったら、そうなってもしょうがない。
平年より暖かい日が続いた後に、突然やってきた冬日。
昨日は、マッチ売りの少女が四つ角に立っていそうな雪景色だった。マッチ売りの少女と冬景色が、セットで思い浮かぶ世代はどこまでか。童話を読まない世代が増えたら、読んで当たり前だった世代とのギャップは広がるばかり。メーテルリンクさんってどなた?という少年少女は、きっと増えていく。
イルミネーションにはやっぱり雪景色がよく似合う。昨日から始まったイルミネーションに間に合わせるように雪が降り、札幌の土地神様は観光あるいはインスタ映えに関心が深いのかも。かもかも。
殺風景になりがちなこれからの季節。大通公園を明るく照らすイルミネーションは、通り掛かる人の気持ちも明るくしてくれる。
いちばん目立つ場所にあるイルミネーションは、ひときわゴージャスで気合入ってる。記念撮影スポットもちゃんと用意してあって、ステキ写真が撮れるなら、多少の雪も足元の悪さも気にしない人種を呼び寄せるのにお役立ち。
見落とされがち。ついでにいつ撮ってもイマイチな写真しか撮れたためしがないけれど、ここのイルミネーションもなかなかのもの。雪だるまが可愛い。
木にはまだ木の葉が残り、木の葉には雪が積もる。イチョウ並木の辺りではいまだに銀杏臭がすごくて、今年は本当に冬が遅かったんだと知れる。
丸い形のイルミネーションがお気に入り。
明日はツルツルに地面が凍りそうで、危険な気配が漂ってる。雪が断続的に降ってる方が、実は足元も安心。転ばないように気合を入れて歩いていると、運動量も二倍になるようで、本人的には運動した気分でいっぱい。実際の運動量は大したことないけど。
足元が悪くなるこれからの季節は、どこで運動不足を解消するかが大問題。バカげて広い商業施設は、考えようによっては足元が悪い季節にはいい運動場になる。そんな使われ方は、想定外でお断りかもだけどさ。
ドラえもんっぽいと思うのは、頬っぺの三本線のせいか。頭に乗ってるのは木の葉。
ホワイトクリスマスを疑ったことはないけれど、イルミネーションが始まっても雪が降るかどうか危ぶんだ。けど、しっかり降った。雪が降ってこそ絵になる街。降り過ぎはイヤだけど、適度に降ってくれないとね。
お休みなさーい。