クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

Bコーポレーション

曇り時々雨の一日。去年よりも日照時間が少ないような気がしてる。もうそろそろ、さっぽろ大通ビアガーデンが始まる季節なんだけど、夏空が続かない。

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#flower (紫陽花がようやく開花)

今日読み上げた本の中に、「Bコーポレーション」という言葉が出てきた。株式会社とNPOの間をとったともいえる、新しい法人の形態で、アウトドアブランド の「パタゴニア」やオンラインのクラフトマーケットの「エッツィ」などが、「Bコーポレーション」として認定を受けてる。
 
 
BはベネフィットのB。
企業にだって社会的責任は課せられてるけど、株主への責任を果たし、利潤を追求していかなきゃならない。
 
 
今期の配当性向20%を掲げたら、目標達成するために、経済環境次第では無理だってする。右肩上がりで売れるものならともかく、そうでもないもの扱ってたら、コストカットに走って職場環境の悪化を招いたり、持続性無視して資源の総取りに走っては環境破壊招いたり。
 
 
結局は企業だもの。利潤の追求より、社会的責任が上位にくるわけがない。会社ごっこじゃないんだから。
 
 
吹けば飛ぶような企業ならともかく、それがちょっとした国家予算規模を誇る大企業、例えばウォールマートみたいな会社が、社会的責任犠牲にして株主への責任のみを優先させちゃったら大変。
 
 
リーディングカンパニーがやるならと、追随する企業が表れたらドミノ倒しで社会にしわ寄せがやってくるから。
 
 
労働環境の悪化で、心身を蝕まれた人が街にあふれたら。
環境破壊で、住環境の悪化や、動植物の生態系に影響が出たら。
どう考えても、「そんなの困る」って感じ。
 
 
企業が果たし得る、社会的責任も込みで企業を評価しましょうという動きから生まれた、それが「Bコーポレーション」。
 
 
利潤を追求しながらも、社会・環境、あるいは従業員への責任を果たしてるかどうかを認定機関がチェックして、お墨付きをもらうもの。
 
 
企業の社会貢献版モンドセレクション、もうちょっと精査してるよバージョンのような気がしなくもないけど(認定機関に会費払ってる)、そういう新しい評価基準も出てきてるということで。
 
 
企業自身が、企業活動を行う上でのハードル高くしてる。ゲームのルールをわざと複雑にして、レベルの低いプレイヤーの淘汰を促してると言えるかも。
 
 
現在は「Bコーポレーション」の認定を受けてるのは、アメリカ、ヨーロッパ、カナダ、アフリカ・南米、アジアと34か国、1035社で、今のところ日本の企業はない模様。
 
 
国境を越えたM&Aが盛んなご時世で、同じ企業文化や風土を持ってるところ同志だと、手を繋ぎやすそうに思えるんだけど。とりあえず、アイスクリームメーカーベン&ジェリー」もBラボ認定受けてた。
 
 
プレイヤー自身がルールを複雑・厳格化して、レベルの低いプレイヤーの淘汰を促する動きは面白いと思った。
 
 
お休みなさーい。