クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

あぁ夏休み

テレビ塔に時間が表示されるのは朝の5時から。

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テレビ塔の時計は24時間稼働ではなく、常識的に考えるとテレビの放送時間に合わせているんだろう。ネットとテレビの融合が進んだらどうなるのか知らね。


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(7月なのにすでにコスモスが咲く。これも札幌ならではで、季節感薄い)

夏季の札幌の夜明けは早く、4時を過ぎるとほの明るくなってくる。とはいえ気分的には早朝というよりもまだ夜で、テレビ塔に時間が表示されて地下鉄が動き出すと、あぁ朝だと思う。

 

観光のトップシーズンに入ったとはいえ、本来梅雨のないはずの札幌も今年は湿っぽくて、すっきり晴れ上がったお出掛け日和は体感的には例年よりも少なめ。バラが咲き始める初夏にはいつも、花の甘い香りが辺りに漂って季節の移り変わりを教えてくれるけれど、それも今年は遅め。

 

といっても観光のトップシーズンだから、蒸し暑くて過ごしにくい本州に比べればずっと快適。暑いといってもたかが知れてる。

 

札幌市内でも最も日当たりが良くて高温になる大通公園は、暑くなる夏には喉の渇きを潤すのに最適な場所に変身。どの会場も趣向を凝らしていて、会場の性格がくっきりはっきり。


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春には花、夏はビアガーデン、秋はその年の収穫を祝うかのようにオータムフェストで冬は雪まつり。季節に関係なく過ごす人が増えても、大通公園のイベントが季節を教えてくれる。


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(今年の花フェスタ。今年は花壇の飾り物がいやに多かったけれど、控えめな花壇の飾りの方が好き)

 

札幌は明治維新後に新しく開拓された、日本で最も新しい大都市で歴史の浅い町。従来の日本らしさを感じさせる要素は少なめかつ控えめ。新しい日本らしさを感じる要素は露出多め。見方を変えると、従来の、というより本来の日本らしさは滅多なことではびくともしない、ということでもあるのかも。


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(秋には萩の花も咲く)

日本には四季がある。

 

夏と冬の2シーズンだけでなく、春も秋もある。今となっては懐かしい、懐メロに分類される四季の歌では、春を愛する人は友達で秋を愛する人は恋人。父母だけでなく友人も恋人も登場するのが四季のある景色で世界なんだ。と仮定すると、従来の日本らしさという曖昧なものに対する理解もちょっとは進むかも。

 

暑過ぎないし、寒過ぎない。暖かくなったと喜び、冬がやって来ると身構える。春や秋という季節があると知っているのといないのとでは、きっと世界の捉え方が違う。

 

そして、春は桜で秋は紅葉。そういうわかりやすいシンボルは違っても、春も秋もあって四季があるのは日本だけじゃない。

 

秋入学の国々にとって6月〜8月は夏休み。大都市圏ではどこも外国人観光客の姿が増えたけれど、夏は単なるバカンスのシーズンではなく就職や進学に伴うお引越しで大移動のシーズンでもあるから、単なる観光客ではない彼らは大荷物。移動先リストに入った街には単なる観光の枠を超えた、旅行者以上定住者未満な人々が増える。

 

街は生き物で、転入出が激しく流動性が高い街ほど様子も変わりやすい。本来様子が変わりやすい街で都市なのに、実はちっとも変わらないのなら、変わらないための仕掛けがふんだんにあるんだと思えばいい。


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中島公園PMF推し。音楽祭開催の旗が翻っていると、観光シーズンが本格化して夏休みも本番って感じ~)

大体の日本の小中学校は、今週末から夏休み(らしい)。8月が近付くと、日本的には夏真っ盛り。その一方で、8月ともなれば夏休みも終盤で、既にゆく夏を惜しむ気分になってる国もきっとあるんだろう。