クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

引き算がごちそう

北海道産のとうもろこしが手頃な価格で出回るようになると、作りたくなるのがコーンごはん。

 

豆ごはんの豆の代わりに粒状にしたコーンを入れるだけ。近頃のとうもろこしは生でも甘く、お手頃価格のとうもろこしでさえ甘いんだから、ブランドものはとびきり甘い。

 

塩味も何もつけずにコーンの甘みをシンプルに味わうコーンごはんが一番の好み。ソーセージやベーコンと一緒に炊き込み彩りに枝豆のグリーンを添えると、ブイヨンキューブがなくてもピラフっぽい炊き込みごはんの出来上がり。

 

できるだけで薄味で、素材そのものの味を味わいたいとなった時。足し算から引き算へと向かい、そのままが一番美味しいとなって、ただ切っただけのフルーツや野菜がご馳走となる夏がやってきた。

 

トマトにきゅうりにナスにその他。定番素材がただ切っただけでも美味しくなるくらいリッチに進化した。

 

だから見えないところでブランドが乱立して細分化が進み、消費者ではない側が「ただの、一介のトマトプリーズ」とオーダーしたところで思ってたのとは違うトマトが届く。どこ産のどのようなブランドのどれくらいのサイズをお求めですか?という問いに上手に答えられないと。という世界があるのかもとか想像しながら、トマトマリネを食べる。

 

目新しい食材を見ると試してみたくなるので、”瓦そば”を作ってみた。山口県の郷土食らしいけど、本物はまだ食べたことがない。

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作りやすくパッケージ化された商品も見掛けたけれど、ビジュアルと聞きかじったレシピと想像で作ってみた。使うのは茶そば、近頃ではお蕎麦屋さんでもあんまり見かけなくなったかも。

 

本物は熱した瓦の上に載って出てくるそうで、蕎麦であってもやきそばのようにパリパリした食感となるらしい。

 

牛コマ肉を塩味で炒め、錦糸卵と小口切りにした小ネギ、海苔にスライスしたレモンともみじおろしをトッピングして、そばつゆを回しかけて食べてみた。具だくさんで美味しい。

 

具だくさんだけど胃にもたれ過ぎず、ボリュームがありつつあっさり食べられて、夏もしくは夏休みのお昼にピッタリ。

 

麺類の進化は著しく、ほうれん草などの野菜や蕎麦を使ったパスタは珍しくない。赤米や黒米、もち麦を使った雑穀パスタもある。フツーのパスタが一番美味しいとわかっていても、野菜類が充実する季節は遊んでみたい。

 

トマトソースにクリームソース。どちらにも合いそうな雑穀パスタにはウドのパスタソース、ウドベージェとあえてみた。

 

雑穀が主食でウドに米ナスに長芋、そしてビーツ(普通のビーツと違ってうっすら渦巻き模様だった)。和の素材にビーツというちょっと変わった素材はカフェ飯風にするとまとまりやすい。

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パスタ、米ナスの田楽、長芋のフライドポテトにビーツはマリネサラダで。ウドベージェのソースでポテトサラダを作り、ゆでた渦巻きビーツをあえると一風変わったポテトサラダもできそうで、やっぱり新しい素材が手に入るとあれもこれもと思考が活性化する。

 

札幌の夏といえばビアガーデン。


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ここの花壇はいつも大変きれいに手入れされている。花壇に限らず大通公園はいつもきれい。きれいに手入れされている。

 

きれいと言ってもらうため。見てもらうためのものがきれいになってない。その方がおかしいし、おかしかったんだ。