クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

桁違い

お金があって暇がある。リゾート開発は、桁の違うお金持ちのお仕事。なんだと、これはむかーし読んだ少女マンガで学んだ入れ智恵。

 

お金もあって暇もあるから、そうではない多数の人とは違う新しい遊びを見つけるのにピッタリで適任。

 

個人の趣味に走ると自分と似たような少数しか楽しめないものが出来上がり、少数しか楽しめないとわかっているから憧れをかきたてて、多数の需要を喚起する。

 

予算に在庫・納期のどれかやどれもが限られているともっと現実的なものが出来上がり、桁の違うお金持ちのお仕事なんだとはとても思えないようなものになりがち。それでも傘下のもの、グループ企業でも多いと経営的には安定しがちで、お金と暇(時間)がかかったわりにはお金も暇もかけた甲斐がない、生活臭が濃厚なものになりがち。

 

予算に在庫・納期からも自由なお金持ちの暇人のお仕事なら生活の匂いが薄く、日常を離れて非日常を楽しむものが出来上がるはず。

 

たどり着くまで過酷で危険で汚いアドベンチャー系は、キツイも危険も汚いも回避する術を備えていれば無問題。

 

例えて言えば天候に恵まれた日にヘリでエベレスト登頂を果たすようなもので、天候も手段も選べないその他大勢からするとただひたすら憎らしいになりがち。その一方で天候も手段も選べないその他大勢が、手順を踏んで粛々とエベレスト登頂をめざすとエベレスト渋滞が起こってエベレスト銀座が出来てエベレスト饅頭を売るようになって、現地のキャパを越えた廃棄物資の山を築いてせっかくの非日常の場が日常と地続きになりがちで、雪が融けて水が汚れる。

 

現地調達のハードルが上がるか調達そのものができなくなると、補給の問題をクリアできるものしか世界級には登れないとなって、非日常が戻ってくる。

 

非日常性をキープしたかったら多数は受け入れられない。少数だけを受け入れてやっていこうとすると、お手頃な価格からは遠くなる。

 

多数は受け入れられないはずなのに価格はアンバランスでお手頃なアドベンチャー系は、キツイか汚いか危険のうち何かがついてくる。あるいは、そのすべてがおまけでついてくるからお手頃になっているのかも。かもかも。

 

人が減っているのなら、本来はどこに行ってもスッカスカなはず。

 

なのに、どこに行っても人はいっぱいでほどよく混雑しているのなら作為がある。作為のない場所はスッカスカで、スカスカの荒れ果てた景色を労力をかけて人がわざわざ訪れたい場所に変えるのが、お金にも暇にも恵まれた桁違いのお金持ちがやるorやったリゾート開発のお仕事なんだと思う。

 

そして、なぜお金にも暇にも恵まれた桁違いのお金持ちになれたのか。曲解されずに正当な評価を受けようと思った時には、結局は自身のためにもなるからやるorやったことなのかも。かもかも。


f:id:waltham70:20220814190316j:image

f:id:waltham70:20220814190324j:image