クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

建設的思考のかたち

5月5日は端午の節句でこどもの日。

 

鯉のぼりにかしわ餅、菖蒲湯にカブト飾りで、GWに先立って鯉のぼりが早くも悠々と泳いでた。そのココロは、健やかな成長を願うもの。

 

暖かくなって日も長くなると、花は次々と咲いていくし新緑は日を追うごとに増えていく。環境が整えばそうなって当たり前で、当たり前が当たり前になっていないのなら、環境が整ってないってことで、まずは環境を整えればいい。

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(ここの桜もライラックも、いつも早く咲く)

昔懐かしチロルチョコ、こどもの日バージョン。

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箱買いしたあとで、カブト飾りを作ってみた。紙なので破かないように注意して、あっちを折ってこっちを切り離し、最後は大小のチロルチョコでできた桃太郎に金太郎、浦島太郎を飾ってできあがり。

 

見るからにチープ。だけど見れば見るほど知育玩具として優れていて、感心しかない。

 

もとはただの台形の箱。桃太郎も金太郎も浦島太郎も箱も、各々の最初期の形態は“絵の描かれた一枚のシート”で、描かれた絵を生かすように立体的に組み立てていくと、じゃじゃじゃん。カブト飾りのできあがり。

 

組み立てるにあたっては、ハサミさえいらない。

 

誰でも簡単に組み立てられるけど、誰でも簡単に組み立てられるよう、配置を考え組み立ての手順を考え、設計を考えて絵を描いていく、つまり設計図を引くのは誰にでもできることじゃない。そして、誰もが手に取りやすい値段で提供するとなると、さらにハードルが高くなる。

 

ツールが進化すれば、絵を描く行為のハードルは下がっていく。

 

絵を描くことなら誰にでもできるようになるけれど、描いた絵がカタチになって商品として世間に流通し、大勢の人に知ってもらうハードルは、とんでもなく高くなっていく。

 

鬼滅の刃ゴールデンカムイ。最近の超ヒット作のエンタメといえばこの2作がすぐに思い浮かぶ。メディアミックスとでもいうのか、ありとあらゆる局面で商品として使われることをあらかじめ想定されているものは、そもそも設計段階から考え抜かれているからモノが違うんだとすぐにわかる。

 

商品として流通させる、それもできるだけ広範囲に。そのために絵を描く建設的思考ありきの行為と、ただ絵を描くだけの行為とは“描いている”という行動だけ見れば同じでも、できがってくるものは同じじゃない。

 

何のために描くのかという目的意識が最初からはっきりしていると、より褒めてもらいやすく、認めてもらいやすくなるんだよ。と、やってみたいという最初のハードルはすぐにクリアできる時代にあっては、まず最初に教えてあげたいことなのかも。

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(目付きの悪いカモメ、カモメは目付きが悪く見えるものなのかも。中島公園の池で見掛けるのは珍しい)

本当に、見れば見るほどよくできている、考え抜かれている知育玩具だと思った。