クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

減らない赤ワイン

花が早く咲くのは、日当たりのいい場所。

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風はまだ冷たいけれど、気持ちよく晴れた日はただ歩いているだけでも気分がいい。雪のために通れなかった、冬期は立ち入り禁止だった場所も封鎖(あるいは封印)がとかれ、あとは日々陽が長くなってベストシーズンがやって来るのを待つばかり。

 

人に見てもらうために人の手でキレイに手入れされた街は、人に見られるたびにキレイになっていく。

 

料理用として赤と白のワインを常備しているけれど、赤ワインだけはちっとも減らない。

 

日本酒(やっぱり料理用) > 白ワイン > 越えられない壁 > 赤ワインで、白ワインを3本くらい消費する頃にようやく1本消費できるかどうかで、赤ワインが減らない。ついでに、日本酒と違って料理用のワインを選ぶ時は価格と見た目(ラベルが好みかどうか)だけで選んでる。

 

白ワインはくだもののコンポートをしょっちゅう作るせいで順調に減っていく。洋風の料理、バターやオリーブオイルを使う時に日本酒のように使う調味料はやっぱり白ワインで、肉の煮込み料理のようなメニューの時ぐらいしか赤ワインを大量に使う機会がない。

 

赤ワインといえばやっぱり肉料理で、赤ワインを白ワインよりも大量に消費する家庭の家庭料理は、きっと白ワインをより多く消費する家庭のそれとは違うんだろう。

 

言ってみれば文化の差で、こうした一見些細な文化の差は積み重なるほどに違いが大きくなっていって、越えられない壁になるのかも。

 

何かの付け合せに使うトマトソースなら、白ワインでサラッとあっさり仕上げる方が好みで赤ワインは使わない。トマトベースで赤ワインを使うのはボロネーゼソース(ミートソース)の時くらい。

 

お菓子やデザートっぽいもので消費しようとしても、思いつくのはせいぜいくだもののコンポートくらいで、赤ワインだけだと仕上がりの色が濃厚すぎるので白ワインを混ぜて、明るいピンク色に仕上げるようにしてる。

 

いちじくにプラム、あるいはプルーン(ドライフルーツ含む)だと赤ワインとの相性がいいと知ってはいるけれど、季節性もあれば手に入り難いものもあるので、やっぱりそう簡単には消費が増えない。

 

文化的差異が大きいから競合しない。競合しないから各々の文化は守られる。ということはきっとあり、文化的な差異が少ないからあっという間に多数の競合とハンディなしに同じ土俵で競わされて、最終的にはより大きな文化に包摂されていく。ということもきっと(それも何回も)あったんだろうと思う。

 

そして、競合の少ない文化的差異の大きな場所をよく知っているのは、つねに競合の多い文化的差異の小さな場所で競ってる(あるいは競わされている)方で、グローバルとローカルが直接繋がったグローカルは、だいたいそうやって出来上がっていくんだと思った。

 

最終的により大きな方に包摂されていって、“グローバル”と“ローカル”に分岐(あるいは分裂)していくのかも。かもかも。

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