クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

大人向けお子さまランチ

去年だったか。「大人のためのお子様ランチセット」を自分のために作ったことがある。

 

大人のためのお子様ランチセットは、何から出来上がっているかのリサーチからまず始め、炭水化物と炭水化物に揚げ物と甘いものから出来上がってると自分勝手に定義した。だから、チキンライスにナポリタンにエビフライにサラダにプリンと、確かそんな感じで作った。

 

作ってみてわかったのは、絶妙にアルコールが合わないってことで、どう考えてもお茶や何だったらジュースの方がぴったりくる。

 

だから、“アルコールが合わない”度が上がるとノンアルコールに合うに近付いていき、ノンアルコールに近付くから見た目も雰囲気も子供っぽく、お子様向けになっていく。

 

レシピ本を眺めていても、アルコールとの相性がよくなると、だいたい見た目も雰囲気も大人っぽくプロっぽくなっていく。

 

なかには、アルコールが入ると味なんてどうでもよくなるというタイプもいるっちゃいるんだけどさ。

 

ちゃんとしたプロが、相応のトレーニング時には厳しい修行を経て習得したはずのもの。なのに、アルコールとの相性が悪いばかりか、見た目も雰囲気も子供っぽいままだと、相応の努力は大して払わず、厳しい修行から脱落してアルコールにでも逃げていた時期が、修行期間に含まれてでもいたのかな?と思う。

 

洋風の大人向けお子様ランチは、イメージとしてはケチャップ色。

 

では和風の大人向けお子様ランチセットってどうなるのさ???と考えると、和風パスタに和風ピラフ、揚げ物は天ぷらあたり。デザートは羊羹よりももっと子供っぽくアルコールに合わせるのがより難しくなる、お団子やどら焼きのようなものに落ち着いて、イメージとしてはしょうゆ色。

 

〆の和風デザートにはアルコールは似合わないけれど、味付けのベースがしょうゆあるいは味噌味だと、基本的にはアルコールとの相性がいい。そういや日本の基本調味料はだいたいアルコールとの相性がよく、あんまり子供っぽくアルコールが似合わないような、和風の大人向けお子様ランチを考えるのがすでに難しい。

 

そう考えると、アルコールが絶妙に似合わないケチャップ味は、アルコールを遠ざけながらも日常食には合うという点で、画期的だったのかも。かもかも。