クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

残雪と青空と

ぼちぼち、あるいはすでに夏休み入りしている人もいるかもしれない三連休の初日。こんな時だから、今さら4~5月の10連休を振り返る。涼しそうねー。

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行って来たのは、大雪山の旭岳。紅葉の季節にも行ったことがある場所。GW前は、まだたっぷり雪が残っていた。

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劇的ビフォーアフター

積雪180センチとはいえ踏み固められた雪は硬く、フカフカの雪を想像していたので肩透かし。とはいえしっかりと踏み固められていたおかげで、まったくアウトドアには向いてない恰好でロープウェイから降りた後も、わりと自由に動き回れた。

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蒔き小屋?も雪に埋もれてた。

自由にとは言っても中上級者向けのスキー場だから、歩き回ったといってもほんのわずかな場所をチョロチョロしただけ。紅葉シーズンのように、あっちもこっちもというわけにはいかず。

 

また、神様だってこんな場所だったら遊びたくなるよねという、カムイミンタラ、神様の遊ぶ庭を実感するような光景が広がっているので、ズカズカと踏み荒らすのもなんだかな。。という殊勝な気持ちも湧いてくる。そもそも、大自然に神意を感じるアニミズムにより馴染んでる。

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ひろびろー。

紅葉の季節もきれいだったけど、この日は雲一つない青空で、そりゃもう神々しいほどにきれいだった。いちばんきれいな僕・私を見て!覚えてて!と言わんばかりにきれいで、雄大な景色もきれいな景色も北海道では幾つも見たけれど、一番美しい景色といえば、迷わずこの景色を選ぶ。

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雪は白く、空は青く、どこまでいっても広々とした空間は、ただそこに居るだけで心地よかった。山登りでもやってる人なら、もっと素晴らしい景色や場所を知ってるのかもしれないけどさ。日常と地続きで大した苦労もせずに、日常とはまったくの別天地を味わえたから、天を司るこの日の神様は、たいそう気前がよかったのかも。

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中上級者向けのスキー場だけあって、ゲレンデにつきもののコースさえない場所。運が悪ければコースアウトして、崖からまっさかまになりそうでも颯爽と、スキーヤーあるいはスノーボーダーが滑っていく。

 

超初心者、お子様がキャッキャッと遊ぶスペースもあり、お子様が安心して遊べるのも結局は中上級者向けの場所で、きっちり区切られてるから。子供をちゃんと子供扱いできないのは結局は未熟な大人で、未熟な大人の都合で相手を大人扱いして背伸びを強いたり子供扱いして強権的に振る舞う。

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 それはともかく。颯爽とただ滑ることを楽しむ中上級者のスキーヤーあるいはスノーボーダーのカッコいい姿を間近に見たお子様から、そのうちまた中上級者が生まれてくるに違いない。

 

神様だって、こんな場所なら遊びたくなるこの辺りは、幸いなことに国立公園で開発が制限されている。一度荒らされた自然は元に戻すまで時間がかかるか、あるいは永遠に失われたまま。季節によって、社交の場を都市から自然豊かな場所へと使い分けるだけの人たちは、興味を失った場所はもう一顧だにしない。

 

撤去するにも費用がかかり、撤去されるまで何かが野ざらしになるなら、最初から撤去しづらいものは作らせないに限る。

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旭岳のすぐ近く、天人峡にも足を伸ばし、復旧したという羽衣の滝への遊歩道にも行ってみたけれど、雪が残る季節柄かそれともなのか、行った時はまだ不通だった。柱状節理が見事で、景観美あるいは渓谷美を堪能できる場所なんだけど、一ヶ所を除いてなぜか時間は止まったまま。なぜなんすかね???

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10連休と、お休みがたっぷりあったせいか、やたらと大きなスーツケースで旅行している人を見掛けた。北海道はでっかいどうで広いから、一ヶ所に絞り切れない、無理!と思った人が、興味の赴くままに何箇所にも足を運んでいたに違いない。

 

すでに気に入った場所を見つけている人は、同じ場所でゆっくり過ごしたくなり、あれもこれももの珍しい人は、何箇所にも足を運ぶ。お気に入りの場所が国際観光地化して予約が取りにくくなると、毎回同じ場所でゆっくりとはいかなくなるんだけどさ。

 

長期休暇が特別なものではなくなると、暮らすように旅するスタイルの人もそれだけ増えて、観光地にしかないようなもの以外にも需要が出て、土地を潤すはずなんだけど。ただぼっーと過ごしたいと思ったわりには、やっぱりあちこち動き回っていて、きれいになった場所や朽ちていくばかりの場所も見た。

 

また別の季節、夏のお花畑も見たいとは思うものの、観光のトップシーズンだけに難しい。何度繰り返しても言い足りないほど、それはそれはきれいだったなぁ。

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waltham7002.hatenadiary.jp

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