クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

エネルギー

お金に苦労した人ほどお金の使い方にもシビアになり、効果が実感できないものにはお金を出さなくなるのかも。

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大金払っても無駄だった、効果なんてなかったじゃん。

 

という明らかなサンプルがあれば説得力も増し、お金をださずに済ませる恰好の理由となる。例えば伝統の保護や技術の継承に必要と、いろんな理屈をつけたところで結局はパトロン頼り。そんな界隈の人たちがパトロン探しに疲れ、自分たちでやった方が早いと商売を始めるまであともう少し。

 

始めた商売が軌道に乗り、お金で苦労した昔が遠くなるほどに当初の目的、例えば伝統の保護や技術の継承といった方面への関心も薄れるなかで、最後まで当初の目的にこだわる人は、それだけ保護すべき伝統や継承すべき技術に近い人。

 

背負ってるものが重い人ほど簡単には投げ出せず、簡単には投げ出せないものを背負わされ任された人は、それだけ界隈からの期待も大きいあるいは大きかったと言えるのかも。

 

背負わされたものが、そもそも本人の希望通りだったらいいんだけどさ。本意ではない伝統や技術を任せたから!と背負わされ、軌道変更が難しいお年頃になってから、方針転換で突如ビジネス最優先と言われてもね。そもそもビジネスにもならないような分野だったら、どうしましょ。

 

金稼いだ奴の方が偉いという価値観は、どうやっても叶わない、卓越した技術持ち(ただし飯のタネにはならず)やぶ厚い伝統に守られた人の気持ちを折るのにお役立ち。お役立ちだから、技術や伝統では到底叶わない人にとっては便利な方便として使われる。

 

途中で投げ出すことも許されず、世代を超えて継承されてきた。あるいは意思に反して無理やり背負わされたという事情は、わかる人にしかわからないもの。わかる人にしかわからない事情を大勢の人に理解してもらうよりはあり方を変えて、伝統の保護や技術の継承に卓越した人は卓越した人として報いるのは、卓越しない人に報いるよりはるかに合理的。

 

同じことを、ただやり続ける。

 

それだけのことでも労力は必要で、同じことが続けられないから同工異曲なものが氾濫する。

 

周囲が変化するなか、変化しないことを選ぶ方がエネルギーも使い、同じことが続けられないのも結局はエネルギー切れ。変われという圧力に晒されると疲労もたまり、疲れるからエネルギーもあっけなく尽きるもの。

 

変わらずにいるためのエネルギ―を他者に求めるとわかりやすい指標になり、自己に求めるとわかりにくく目に見えにくいものになるのかも。何がエネルギー、力となるのかは、秘密にしておく方がより安心さ。

 

お休みなさーい。