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クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

フードトラップから逃れるたったひとつの冴えたやりかた

コカ・コーラネスレナビスコ、クラフト、ゼネラル・ミルズ。巨大食品会社の内幕と食品業界の実情を描いたノンフィクション、『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』を読んだ。

 

フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

 
結構なページ数の本を、ちっこい画面でチマチマ読みながらだから大変だった。大変だったけど、大変な思いをした甲斐があったくらい面白かった。
 

食べ物についての本だから、日々の生活にダイレクトにつながってくる。お金持ちではない、「普通の人の普通の暮らし」に直結するようなことを赤裸々に書いて、どこに着地点もってくるのか。そこが一番興味のあるところだった。
 
 
面白いけど、長いし外国資本の多国籍企業が舞台でもあるから、身近に引き寄せて考えるのはちょっと難しそう。なので、この本の感想を4枚の写真で表現してみた。
 
期間限定、ミスタードーナツモスバーガーの看板商品をとりかえっこした商品、『モスのフレンチクルーラー ベリーショコラ』
 
 
期間限定、看板商品のとりかえっこ。その魅惑的なキャッチコピーには逆らえません。劇甘だったけど美味しかった。
 
 
フードトラップにはまりまくってる、チョロイ消費者です。フレンチクルーラー、サクッと揚げた食感がたまらない。これも「塩分・糖分・脂肪分」の至福ポイントばっちり満たしてる。一見塩気は感じないけど、甘味をより強くする時や、保存性を高めるために塩分が使われる。サクサクとした食感を出すためには糖分は必至。
 
 
至福ポイントを高めるために、各食品会社はしのぎを削ってる。加工食品は工業製品で化学製品でもあるから、「塩分・糖分・脂肪分」の割合は、調節可能なんだよね。
 
 
のり弁。忙しい時やご飯を作る気力がわかない時のために、冷凍庫に常備してる、ホームメイドインスタント食品。加工食品は買うと高い。ゴミも増える。そう思うから常備してるけど、ストック食品を用意する余裕のなせるわざであることは自覚してる。
 
 
自分で作ると、風味や食感を良くするために、何がどれくらい使われているのか、敏感になる。でも、それも時間があってのこと。
 
 
加工食品の普及と女性の社会進出の相関は無視できないし、加工食品が忙しい主婦を楽にした面は確かにあった。食生活には経済問題が大いに関係することもちゃんと盛り込んでいて、フェアだと思った。
 
 
チマチマ手作りしてるので、たまに不健康なもの食べてもいいやと割り切れる。日常使いする人は割り切れないから、社会問題・健康問題になる。
 
 
ア メリカだと水よりコーラのような清涼飲料水の方が安い。新鮮な野菜よりも、調理済みの加工食品の方が安い。加工食品と生鮮食品の価格差が埋まらない限り、 安い加工食品を求める構造は変わらない。消費者が新鮮な生鮮食品を求めるようになれば、構造に変化が表れるかもしれない。
 
加工食品への過度の依存から抜け出すには、個人の行動習慣を変えていくしかない。でもどうすれば?
 
 
日々の食事写真をSNSにアップして、いいねを貰う。加工食品ではないちゃんとした食事を作れば、ご褒美がもらえて気分がいい。そんな行動習慣を持てば、加工食品への過度な依存には陥らないですむかも。
 
 
最良の企業でも、健康を脅かす商品を市場に出さざるをえない。その解決を企業にだけ求めるのも筋が違う。個人ががんばって勉強して、企業の誘惑に負けないよう歯を食いしばるのも、賢明なやり方には思えない。疲れそう。楽して行動習慣変えるには、誉めてもらうのが一番。
 
 
ちゃんとした食事の写真でいいねを稼いでおけば、たまーに高カロリーで健康に悪そうなもの食べても、過度の罪悪感にしばられて、不健康な食生活に戻ることもない。これ、けっこう冴えたやり方だと思うのよね。
 
 
誰もが「美味しい革命」のアリス・ウォータースみたいになれるわけじゃない。そんな高いところ目指さなくても、自分と同じような人といいねのやり取りしてればいいんだよね。
 
 
余力があればもう少し真面目に書くかも。
お休みなさーい。