クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

室礼(しつらい)

隙間なく食材が詰め込まれていた冷蔵庫内の見通しがよくなると、お正月気分も薄くなる。

 

お正月飾り、といっても門松などの立派なものと違ってリースやちょっとした飾り物ばかり。7日まで飾るか15日まで飾るか悩ましいところ。クリスマス飾りだったら、お正月が来るからとさっさとしまい込めるんだけど。

 

後に控える行事が無ければ、のんびりお正月気分を味わいたい。のんびりお正月気分に浸りながら、節分(何を作って食べるか)とバレンタイン(何を買って作るか)についてゆっくり考えたい。

 

”外”からやって来たバレンタインのような行事と違って、節分や雛祭りそしてもちろんお正月といった行事に飾り物はつきもので。余裕があるほど飾り物も立派。

f:id:waltham70:20240105220019j:image

目立つ場所や目立つ場所にある商業施設の飾り物は、意匠を凝らした季節が感じられるもので彩られ、目にも楽しい。


f:id:waltham70:20240105213031j:image

f:id:waltham70:20240105213034j:image

f:id:waltham70:20240105213038j:image

クリスマス時期の景色。商業施設ではないところもピカピカキラキラだと、より余裕を感じさせる。

余裕があると見せかけるために背伸びするのは本末転倒。過度に華美である必要はないけれど、季節やイベントに合わせて室礼を意識して飾り付けるのは、付け込まれないためのある種の魔除けにも通じるものかも。

 

そうわかりつつ、室礼とはいっても簡素なもので済ますのは続く卒業・入学あるいは入社に転勤と移動の季節を控えているからで、やっぱり北国だけあって昔から北海道は移動が頻繁な土地柄だったんだろう。


f:id:waltham70:20240105213113j:image

f:id:waltham70:20240105213117j:image

ホワイトイルミネーションは終わったけれど、観光客をおもてなしする駅前は、年が明けてもキラキラだった。

 

移動するとわかっていれば、壊れやすいものやただ嵩張るだけのものは持ちにくく貯め込みにくい。

 

だから、お手頃価格でいざとなれば手放しやすい。そういうものの方が好まれてきた。そういうことでもあるのかも。

 

そしてお手頃価格で手放しやすいものの方がよく売れるからと、よく売れるものの方が質がよくなって、大量にある高品質のものは時には一瞬で消費されるから、高品質なものが一瞬で蒸発するのかも。

 

大量に消費されるであろう高品質なものは一ヵ所に集めず、質の担保のためには分散がいいとなって東奔西走、あちこちへと買い回るようになるけれど。

 

バイヤーとはそもそもそういうもので、パソコンやスマホのディスプレイの前に座ってる人じゃないよねということになる。じゃあパソコンやスマホのディスプレイの前に座ってる人はどう呼べば?となるけれど、きっと”スポンサー”と呼ぶのがいちばん近いはず。

 

お金が必要になる時のため。いざという時には相応の負担を求められる側は、いつだってお金の動きを止めないもの。だからスポンサー。