例年なら9月も半ばを過ぎると薄手の羽織りものが欲しくなるけれど、今年はまだまだ暑い。特に、日中。とはいえいきなり涼しくor寒くなりそうで、油断がならない。
よく晴れた真夏の暑っーい日に、小樽に行ってきた。
いつもは車で行くことが多い小樽方面だけど、夏場は電車で行くと車窓から海が身近に眺められる。
車からでも海は見えるけれど、電車の方が海岸線により近い。今年は水温も高かったせいか、海水浴客もいつもより多めで楽しそうだった。
涼し気な海辺よりもさらに涼しかったのは、美術館。クラシカルな歴史的建造物が多く残る小樽で、昔ホテルでカフェだった場所は今は美術館になっていた。
床に描かれた海の生き物は、昔とほぼ同じ。目を凝らせば”昔と一緒”な箇所がチラホラ見つかるので、往時が思い出される。
美術館そのものはこじんまりとしているけれど、ガラスの街小樽らしく、一階には立派なステンドグラスの展示品が。
エントランスとステンドグラスを展示したところは撮影可、それ以外は撮影NGだった。
アート好きな人にとっては、もしかすると物足りないかもしれない。だけど、単体ではこじんまりでもクラシカルな歴史的建造物を美術館にした建物は、この場所を含めて4つあり(←あるらしい。ちゃんと全部回ってないけれど)半日くらいブラブラするにはちょうどいいサイズと距離感。
静かな場所で静かに過ごしたい時にはちょうどよく、”静かに美術鑑賞”は意外と贅沢で、日取りや場所を選ばないと静かにもゆっくりにもならない。
世間一般に知られるような成功者にもなると、多方面から色々な傑作や掘り出しものが持ち込まれるからの美術館かしら?とか、想像するのも楽し。
行った日はたまたま手宮線の跡地でガラス製品のフェアか何かをやっていて、暑かったけれど風鈴の音色は涼し気で、アートとガラスの街という雰囲気も濃厚だった。観光地らしくそれなりに賑わっていたけれど、行く場所を選べば静かでゆっくり過ごせるものだとも思った。
高速が余市まで伸びて、通り過ぎることが多くなって観光バスも増えて何となく車も停めにくくなった小樽も、電車で行けばそう遠くない。
観光シーズンや観光客が増える時は、車の停めにくさや駐車料金の高さに驚いたりするよりも、潔く公共交通を使おうと思った。そうすれば、多少疲れても無問題。
こちらは、やっぱりクラシカルな歴史的建造物だけど美術館ではなくて日銀の博物館、金融資料館。内部の意匠は大変立派。美術鑑賞だけでなく、アートとお金を考える上でも学びの多い場所、小樽。