クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

栽培限界

今日のお昼頃に見た天気予報では、太平洋側はみごとに晴れマークが並び、日本海側はしっかり雪だった。

 

北海道はでっかいどうだから、ひとまとめに北海道といってもいろいろで、特に日本海側と太平洋側では全然違う。顕著なのは積雪量で、例年よりイッジョー(←単に異常では言い足りない)に積雪量の少ない今年の札幌は、日本海側気候ではなく太平洋型気候が勝っているのかも。

 

12月に入っても積雪量は極小で、路肩にチョロッと積もった雪をわざわざ踏みしめて歩くのは滑って転ばないため。

 

暖冬と言われた去年よりもさらに暖かい今年は、どう考えても異常気象だとしか思えないんだけど。ホワイトイルミネーションが本来の会期中のクリスマスまでに、何回地面が白くなるのか数えてみたいくらい。

 

11月なのにライラックが咲いて、雪をかぶったライラックという、ヒッジョーに(←単に非常にでは言い足りない)珍しいものを見たのは去年のこと。季節外れの狂い咲きを、天変地異の前触れととらえるとスピリチュアルに寄って、品種改良によって栽培限界に挑戦中ととらえるとテクノロジーに寄っていく。

 

冠雪した花はだいたい何でもフォトジェニックで、フォトジェニックな景色を人為的に再現しようとした時に頼るのもテクノロジー

 

例年よりイッジョーに暖かくて雪が少ないと言ってもそこは雪国で、日が沈むと今年一番の寒さプラスアルファだから、気温は氷点下。

 

米作の北限は札幌よりももっと北だそうで、そもそも暖かい土地で育つものなのに、思えば遠くでも育つもんだで、技術の進歩に感心するしかない。葡萄が育たないとワインはできないから、葡萄が育たない寒冷地ではワインとは別の飲み物がワイン代わりになるんだとか。

 

お米でさえ札幌よりももっと北で育つのなら、葡萄だってもっと北で育つ。

 

栽培の北限がどんどんズレていくと、北海道ではもともと育たなかったはずの果実や野菜その他も育つようになって、食料王国はますます安泰になりそう。

 

プランテーション的にひとつの作物を大規模に栽培方式から、少量多品種で時には栽培地も変えてのような栽培方式になると、ほっかいどうはでっかいどうな景色も変わって、ほっかいどうはでっかいどうな景色は、ますます観光に寄っていくのかも。かもかも。

 

実用性や有用性を何よりも尊ぶ人は、徹頭徹尾実用性や有用性を出発点にものごとを考えるんだろうと、勝手に思ってる。