クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

カラスはなぜ、土をほじくり返す

今年はちょっとアレだけど、札幌のカラスはそもそもいいものを食べているはず。

 

観光地。ついでに関東以北で最大規模の繁華街を擁すると、エサもピンからキリで景気のよいときには、ピンのエサめがけて突進していく。キリなんて見向きもしない。だったんだけど。

 

今年はちょっとアレなせいでエサが不足しているせいか、芝生は突っつきまわすし、土だって掘り返してる。もしかすると、土の中にいるかもしれない動物性たんぱく質を探してるのかもしれないけれど、はた目には異常行動に見える。

 

例年だと、オータムフェストでエサも豊富なはずのシーズン。

 

今の季節だと、あそこに行きさえすればエサには困らないどころか、美味しいエサにたっぷりありつける。そう学習していたのに、縮小された夏のビアガーデンに続いて秋のオータムフェストは空振りで、ハラヘリなんだよコンチクショウ。

 

という、カラスの声にならない悲鳴というより八つ当たりなのかも。かもかも。

 

群れや集団で行動する。そもそもそういう生き物が、それまで習慣にはしてなかった行動を最初の一頭や最初の群れや集団がやり始めると、芋洗いの伝播みたいなもので、別の群れや集団にも伝わって、最初は珍しかった習慣も珍しいものではなく日常に組み込まれていくものか。

 

それともそもそも環境由来のものだから、環境が元通りになるとそれまで習慣にはしてなかったはた目には異常行動にしか見えない行為は、やがて止むものか。

 

豊富な食料あるいは食べるものには困らないという前提条件が崩れたあと、食べものに釣られるように特定ポイントで群れていた生き物は、さてどこに向かうのか。

 

そろそろ年賀状が気になる。来年のことを考えるようになるシーズンでもあるけど、来年のことを考えはじめると、鬼がニッコニコのえびす顔で笑いながら、通帳や財布やあるいは財布代わりの何かを覗いて満足してそうだと勝手に思う、今日この頃。木々はちょっとづつ、赤や黄色に色付いてきた。