クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

裏口からこっそりゾロゾロ

少資本、元手がかからなくて再現が容易で真似しやすいものは、何度でも繰り返せる。世界最古の職業が、現在でもしぶとく生き残っている理由は結局それ。

 

ハードルが高くなるほどに普通は新規参入も減っていく。だから、高くなったはずのハードルをわざわざ下げて、新規参入を促す側もまた、後を絶たないし減らない。新規参入が減ると、業界そのものが細っていくから。

 

高くなったハードルに合わせて表門はピッタリ閉ざしていても、裏口からこっそりゾロゾロ新規参入者を招き寄せようとするのは、細った時に真っ先に打撃を受けるから。裏口をこっそり開ける人も、きっといつも同じ。

 

今となってはリスクにしかならない技や知識は、伝えなくてもいい。

 

情報の非対称をメシの種にして半世紀。ともなると、今さら生き様を変えようがないから、生き様は変えずにメシの種とする場を変える。

 

河岸(かし)を変えようが何だろうが、どこにいっても結局は同じことしてんだよ、その種の人は。

 

足りなくて困りがちなものと言えば、人手にお金。涼しい顔でいつでもどれだけでもこの二つを即座に用意できる、人手にもお金にも困らない人は、だからおっかない。人手にもお金にも困らないのは何故???と考えた時にピンとこないと、おっかない人に絡めとられる。

 

世界最古の職業は、現在でも通用する。現代に合わせて洗練させた手法から、最古のまままで。手法に濃淡はあれど結局ソレはソレで、アレはアレ。伝統あるところから、革新が生まれてくる。ベースが出来上がってるから。

 

人手にもお金にも困りがちな側は、人手にもお金にも困らない側のことをよく知っている。

 

よく知っているから、困ったことがあっても決して頼らないよう心掛けると、お金には困らない体質が出来上がり、困ったことがあった時にはいつでも食い物にするよう心掛けると、結局いつまでたっても金欠体質から抜け出せない。

 

困った時には、食い物にするために寄ってくる困ったちゃん。定期的にやってくることがわかっていれば、おとなしく食われてやる代わりに別のもの、ダミーでも食わせておけば、当分はおとなしくなる。

 

苦もなく餌にありつける。一旦そう学習してしまうと習慣を変えるのは難しくなり、習慣化した相手を捕らえるのもだから簡単になる。

 

餌付けに成功したら、あとは餌付けに成功した相手を望む方へと追い込むだけ。

 

いつでもどれだけでも。人手にもお金にも決して困らない人は、飛び切り餌付けが上手な人と言い換えてもいいのかも。餌付けの目利きになって、どんな相手であっても餌付けできるよう順次餌を取り揃えていくと、いつでもどんな相手であっても対応可能になって、手広くいろーんなことに手が出せる。

 

一体何が本業なのか、わかりゃしない。というほど餌が豊富なら、どんなイル―ジョンだって思いのままさ。

 

餌付けだと外聞が悪いけれど、顧客視点と言い換えたらソレっぽい。