クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

勝手に注がれる

今だってパパのことが大好きなのに!!!と、言われた瞬間にデレッとどこまでもだらしなく伸びる鼻の下に、全身に漲る謎のパワーとか。

 

あるいは、やっぱりオフクロの作るホニャララが一番うめぇや。。と、ボソッとつぶやかれた瞬間にシャキーン!と10歳くらい若返ってテキパキハキハキ張り切って活動し始めるとか。

 

才能や能力が偏在するように、母性本能や父性本能も偏在しているもののひとつ。有り余るほどたっぷり持ってる人と、そもそもあんまり持ち合わせのない人と。その落差も激しい。行き場のない母性本能や父性本能を、くすぐって動かす(あるいは転がす)のが上手な人は、母性本能や父性本能を信じてる。

 

目には見えないけどあるとわかってるから、上手に転がすことができる。

 

その逆に、信じていないし信じられないものは、目にも見えないし感じることもできないから、上手に転がそうとしたって土台無理。

 

どういう状況やシーンなら、母性本能や父性本能がより強く発揮されるのか。愛情を注がれまくって育つと、体感的に知っている。知っているから甘え上手でおねだり上手になって、欲しいものもちゃっかり手に入るようになっている。

 

親やその他、愛情に囲まれて育った恵まれた環境にある人が、時により多くを手にしてるように見えるのは、単に甘え上手でおねだり上手だから。与えることや甘えて頼られることが喜びとなる人達に、敢えて甘えておねだりすることで喜んでもらい、その対価を手にしてるだけ。

 

与えて注ぐ行為そのものが喜びだから、他者や第三者の目から見るときっと過剰。

 

過剰だから、与えられた経験も注がれた経験もなければ理解不能な領域で、与えられたことも注がれたこともない集団の中に、与えられて注がれまくった個体が混じると悪目立ちして分断が起きる。

 

父と娘、母と息子にファザコンとマザコンという組合せは、一種の永久機関でエネルギーを外部に頼る必要がない。外部に頼る必要がそもそもないから、無駄にエネルギーを消耗することもない。

 

シックスポケットにプラスアルファで両親以外の愛情もたっぷり受けて育つ、逆三角形の下の方は、どの内部エネルギーに頼るか選べる立場。渋いエネルギー源と大甘エネルギー源と。時々で使い分けながら、居心地のいい場所を探すだけ。

 

めちゃくちゃ甘―い飴くれるんだけど、その分鞭も厳しい相手から効率よく飴を摂取するもよし。飴ばっかり食べ過ぎて安穏とし過ぎた辺りで、ちょっと鞭に打たれるもよし。所詮は永久機関で内部で完結してる関係だったら、外部の鞭に比べたらずっとマシで鞭だって甘い。

 

数が増えるとそれまでの秩序は崩壊する。

 

秩序が崩壊したあとに始まる、新たな一等賞は誰だ競争では誰もが飴の大放出になるから、逆三角形の下の方にいると、飴食べ放題で甘やかされる。

 

溺愛されて育つとその種の気配にも敏感で、敏感だから、甘やかされるのが大好きで愛情が好物の人は、今頃ちゃっかりそのポジションに収まって、きっとニコニコしてる。

 

どう転んだって、愛情が勝手に注がれる。

 

その立場を存分に利用するのは単に得意を生かした姿で、得意気が時にネガティブに通じるように得意をひけらかすと、だいたい僻まれる。僻まれるのがイヤでひけらかさないことが美徳に繋がる集団の中に紛れ込んでたら、そりゃ悪目立ちもするさ。

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ちょっと前の景色。また雪が積もれば、今日か明日にでも復活してるかも。

体感的には今年の方が暖かくて雪も少ない。多少雪が積もったところですぐに融け、地面が顔を出す。予報では、明日から雪が続く。そしたらもうちょっと冬景色っぽくなるかも。