朝起きてカーテンを開けると、雪国だった。
ウッキウキな気分で外出する、雪国に住んで一体何年目だよという、非ローカルな人。何年住んでも、この瞬間はいつも新鮮さ。
ナナカマドの赤い実にも、雪が積もって重たそう。
枯れ木も雪のにぎわい。
ジオラマモードで撮るんじゃなかった。わかりにくいけど、雪の中の小道。長靴くらい欲しい、ここは大通公園。パウダースノーに覆われ、真っ白さ。
誰も歩いていない新雪の上を歩くか、それとも先人が歩いた道を歩くかで、性格もわかりそう。誰も歩かない道を好む人より、先人に踏み固められた道を好む人多し。生活用の道なら、それが当たり前さ。
夏場はちびっこの遊び場である水の広場も、雪の広場に変身。
陸地よりも、雪原に乗り上げてしまったクジラ(多分。。)の方が、アラどうしましょうと途方に暮れてしまった感いっぱい。
雪が積もった木々の向こう、微かに見えるアレはテレビ塔。時計台ではありません。
外国人観光客も増えたことだし、大通公園にも主要な名所、時計台とか赤レンガ庁舎あるいは盲点つきまくりで、テレビ塔までの案内図と距離を示したボードくらい置いて欲しい。
観光客によく道を聞かれる身としては、観光に力を入れるのなら、観光客フレンドリーに街を整えて欲しいわな。
イチョウの木にも降り積もる雪。
ビフォーアフター。ついこの間まで、こんなだったのに。。季節の移り変わり、早い早い。
ホワイトイルミネーションの準備も着々と進行中。雪景色の中のイルミネーションかつ、がんばってたどり着かなくてもいいという、敷居の低さがいいね。防寒対策も最小限で済む。
もしも自分が雪の降らない暖かい国に住んでいたら、スキーのようなウィンタースポーツに興味をもつことはきっとないと思う。行くのも大変そうなら、装備を揃えるのも大変。レンタルがあるといっても好みがあるから、そこまでして行くなら他の場所に行く。と、考えるけどな。
だから、ちょっとそこまでという軽装で雪国気分が満喫できて、飽きたらショッピングやその他に戻れる都市系雪国は、ライトに雪を経験したい層に向いてる。
はい、気温はマイナス1℃。最高気温もマイナスとなると真冬日なんだってさ。11月下旬とはいえ、札幌は真冬に突入しました。
葉っぱはまだ、たくさん残ってたのにね。
雪国は、いさぎよく雪が積もってくれた方が見どころも多くなる。見慣れた景色も一変させて、見なくてもいいものはすべて雪に覆われる。見なくてもいいものは、春までサヨウナラ。
結構な雪が降るわりには、盛って人口200万というそれなりの都市だから、日々の生活にはあんまり支障を感じないのがスゴイところ。強者(つわもの)は、雪の中だろうと何だろうと、常に変わりなくランニングしてたりするんだけど、歩くより走る方が慣れると簡単らしい。
ただ何をするにも、普段より30分プラスアルファで余計な時間がかかると見積もっておくと、むやみに焦ることもなし。
ここは雪国。
雪も降らず、歩くことも走ることも車を運転することも遅滞なくできる都市とは違うのさ。雪が降る季節は夜になると、交通量もいきなり減って静かになるのがいいところ。静まり返るという感覚も、そういや久しぶりで、強制的に静寂が手に入るのも、雪国ならではのメリットさ。
メリハリがあるのは、多分いいこと。