さるすべりに蝉の声。
個人的にはどちらも真夏の象徴だけど、そのどちらも北の国では滅多に見ない聞かないもの。ということで、北の国には真夏は来ないと思ってる。
北の国で蝉がミンミン鳴き出したら、地球温暖化も身近になったと慄くね。今のところ、その気配はまったくなし。夕暮れ時の蝉しぐれの声は、何とも言えず切なくて、夏の終わりというより夏休みの終わりを予感させるものだから切なかった。
思えば終わりが切ないのも日本的情緒で、終わりイコール解放と捉えたら、ヤッタね!と小躍りしたくなるほどめでたいもの。
あじさいとタチアオイとひまわりが同時に乱れ咲く土地に居ると、情緒の歪みにも拍車がかかる気がしてしょうがない。
移動、引っ越しが多いと困るのは髪と歯。どちらもやたら滅多と数が多く、選ぶのに苦労する。ごくわずかな例外を除いて、気持ち的にはずっと美容室難民。美容室難民だから、美容室検索サイトをよく覗く。よく覗くから気付く、美容室界隈の変化。
・株式会社が増えた
・株式会社の場合、チェーン展開してるエリアも幅広くなった
・少人数向けサロンも増えた
面貸しという業界用語を知ったのも、サイトから。働き方が多様化したら、世の中のすみずみまで多様化するもんだねと、当たり前のことを知る。
株式会社化の流れが、独立開業を志向する人の働き方を特に変えているのかも。かもかも。少人数サロンといえば独立開業した人のオーナーサロンと思いがちだけど、実はオーナーは別にいるケースも相当増えてるんじゃないかと勝手に予想。飲食店の業態と相似形な感じで。
札幌というそこそこの都市。東京に比べればコストは安いかもしれないけれど、その代わりお客さんの数も少ない。近頃は地方都市とはいえ賃料は上がってそうだから、お客さんがそれなりに入る場所でのコストは、地方で開業するうまみを削ってるかも。
300万円あったら会社を買え的な本もあったけれど、どこに預けてもさしてうまみが感じられない時は、人への投資が一番効率よかったりする。使い道のないお金を持ってるお金持ちの人ほど、人に事業やらせたがるんだよな。やらせるあるいはやってもらう事業が、確実に日銭を生むとわかってたら投資効率はさらに上がる。
ということで、独立開業志向が強い業種には、すでに相当額のお金が投資として投下されてんじゃないの。という目で街を眺めると、何でもないことでも面白い。自分にピッタリなステキ美容室探しは、ちっとも捗らないんだけどさ。
プラットフォーム事業は、結局たくさん集めたところが最強になる。地盤・看板・カバンとか言うけどさ。すでに札束がぎっしり詰め込まれたカバン持ってる人は、どこでどんな看板出しても何とかなるもんさ。
お休みなさーい。