クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

『世にも奇妙なマラソン大会』読んだ

まったくの未経験で、ハーフマラソン20km弱を果たして完走することができるのか。

 

ここんとこ毎年、冬の終わりになると重い腰痛に悩まされてる。

雪が降ってる間はずっと、慣れないペンギン歩きを強いられてるので、体に負荷がかかってるんだよね。負荷が積もり積もって春近くになると、咳やくしゃみの際にも痛みを感じる程、腰の痛みがひどくなってる。腰の筋肉を鍛えないと、きっとこの痛みからは逃れられない。
 
 
運動しよう。そうだ、マラソンどうでしょう。
 
 
フルマラソンなら無理でもハーフなら何とかなるかも。そこで目に飛びこんできたのが、「行ったことのない、非常に魅力的な観光地で開催される」とあるマラソン大会のお知らせだった。
 
行ってみたい。エントリー締め切りは5月1日なり。おまけにハーフマラソンでも3時間半の時間制限が設けられてる。行くべきか、行かざるべきか。
 
だいたい走るどころか、20km歩き続けたことさえ、近頃では全くないんだよね。どうしよう。。
 
そんな気持ちの時に読んだ、『世にも奇妙なマラソン大会』。
真夜中のラブレターのつもりで、ついうっかり「サハラ・マラソン」にエントリーしちゃった、辺境作家・高野秀行による、チャリティーマラソン体験記とその他が収められてる。
 
 
こ れ読んで、「どうせ走るならユニークなマラソンがいい」という考えは捨てた。普段から辺境にほいほい出掛けてる人だから、初めてのフルマラソンでも完走できたんだよね。足腰に負担のかからない、ウッドチップのマラソンコースならいざ知らず、砂浜走るのは初心者にはやっぱりハードルが高いから怖気づいた。
 
 
ついでに、「どうせ走るならユニークなマラソンがいい」というのは、辺境愛好家の嗜好と知って、軽く眩暈を覚えた。「辺境」、確かに好きかもしれないから。
 
 
ク ラウド・ファンディングを始めとして、世の中にはいろんな支援の仕方があるけど、難民支援、民族独立運動支援のために、マラソン大会を開催する手法もある んだから、世の中は本当に広いし進化したね。しかも、そんなユニークなマラソン大会だからこそ、普段は難民支援や民族独立運動にも興味が薄い層をも取り込 める。
 
 
ゴミ拾いイベントで若者集めるとか。そういうのはすでにやってるところがあるの知ってる。(継続してやってるかどうかはわかんないけど)。私が知らないだけで、マラソンだけじゃなく、ウォーキングや登山なんかでも、チャリティー的なイベントはたくさん行われてそう。
 
 
これからの国際社会で、人道的支援や援助を志す人は、フルマラソンだって走れるよう、常日頃から体力つけてなきゃやってけない。そう実感したね。
 
知恵もない、体力もない。そうした人間は、大志を抱かずちまちまと、近所を散歩してるに限る。というわけでご近所散歩に精を出すことにした。
 
 
サ ハラ・マラソン以外にも、『ブルガリアの岩と薔薇』など、どうしてそんな事態になったのか。深く追求してたら、もう一歩も前に進めない。そんな、お腹抱え て笑える類のお話しがいっぱいで、大変愉快な気持ちになりました。
あと、鈍感が罪だと言うこともよくわかりました。はい。

 

 

世にも奇妙なマラソン大会 (集英社文庫)

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 インドがトラウマをなった経緯は、こっちに詳しく出てる。

怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫)

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