クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

ゆるい繋がりこそ成長のエンジン

家族と、ごく少数の人以外はまったく信用しない。見知らぬ人は、見知らぬ人として生涯そのままでいい。と、新めて口にするまでもなくずっとそうだったわけなんだけど。

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よりどころとなる濃厚な関係はすでに持っているので、それ以上いりません。ゆるい繋がりの入る余地もない。ゆるい繋がり。脱成長っぽくて、イマドキっぽい響き。でもこれ、成長を志向する人にこそ、都合がいい。
 
 
都合が悪くなれば切り捨てればいい。お金の切れ目が縁の切れ目でもいい。繋がりを断ちたくなった人間にこそ、より都合がいい関係性。
 
 
ゆるい繋がりの中からより役立ちそうな、果実を分け合っても喜び合える人だけをピックアップして、後はポイっとするのに便利な仕組み。どこまでいっても切れない縁の家族。あるいは仕事が生き甲斐の人が、そうそうクビにもできない社内ニートに腹も据えかねて編み出した。そう考えるとしっくりくる。

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 一見ユルユル志向に見えても、根底にあるのは強固な同質性への願い。その辺に潜むウサンクササを動物的に嗅ぎ取った人間は、ゆるい繋がりなんて志向しない。
 
 
人 をモノのように切り捨てた後の引受先が見えない繋がりに、ほいほい気軽に繋がろうとするのは、自分は切り捨てる側だと思ってる人。自分はうまくやれる、いち抜けできると思った自惚れ屋が集まってくるから、そんなとこにすでに強固な繋がりを得ている人は首突っ込まない。危ないから。お人好しを「しんがり」とか持ち上げ て廃品回収先にしようと試みる、狡い人間の罠に落ちるから。便利に使ったのなら、便利に使って利益を得た人が、社会にツケを回さずに自分達で何とかすれば いい。
 
 
ゆるい繋がりをすすめるより、家族を持とう、正社員になろうと薦める人の方が、よっぽどまとも。家族を持ったり正社員になれれば、ゆるい繋がりなんてすぐできる。安定した地盤があれば、そこに新しい関係を積み上げていくのは容易。
 
 
かといって、年代問わずにあらゆる階層でおひとり様が増えてるのも事実。だからゆるい繋がりを持とうと薦めるよりも、初婚が遅くなっても家族を持とう、再婚でも再再婚でも家族を求めるのはおかしなことじゃない風潮 が広まる方が、ずっといい。同国人同志の結婚じゃなくても、全然変じゃない。

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 家族を持たないという選択は、トロフィーワイフに匹敵するパートナーに恵まれないまま、仕事に人生を捧げた白人女性が考えそうなこと。これから急増する新興国の若者は、家族を持たないという考え方からは遠くにいる。つまりゆるい繋がりは、これから絶滅を迎える先進国の少数の人間にとってだけ、魅力的でメリットがあるもの。
 
 
少数の人間にしかメリットがないものに、どうして大多数の人間が乗っかる必要があるんだか。微笑ましい家族の肖像は、好物です。
 
 
新興国出身者が多数を占める社会が、日本でもすぐそこに来てる。小難しいことも、長ったらしいことも。日本文化に対する共通理解がないとわからないようなことも、できるだけ書かないようにしたい。
 
 
お休みなさーい。