クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

バイオディ-ゼルで走るリリートレイン

今日から「さっぽろライラックまつり」が始まってる。幸先悪いことに天気はいまいちで、がっくり。25日(日)まで開催なので、その間には天気が回復するといいんだけど。

 

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ライラックもぼちぼち見頃なんだけど、今もっとも見頃なのは「ムスカリ」。「ムスカリの道」が見頃となった、「百合が原公園」へ行ってきた。

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一面の雪景色だったあの公園が、今では緑に覆われてる。変われば変わるもんだね。
青くてチマチマっとした、葡萄の実のような花を咲かせているのがムスカリ。独特の芳香があるんだけど、実はあんまりこの匂いは好きじゃない。ほんのりならいいんだけど、群生してると結構強く匂ってくる。
 
 
10万本はあるらしいムスカリが満開になると、確かに見事なんだけど。いやー商業カメラマンの人って、すごいな。同じ場所で撮ったとは思えないほど、ムスカリの花が5割増しくらい、たくさん咲いてるように見える。
 
 
チューリップなんかも咲いて、たいそうきれいな公園に、忘れずに持って行きたいのがこれ。

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500ml入りペットボトルに入った廃油。単独だと全く美しくないので、たんぽぽと一緒に写してみた。
 
 
これをこの回収箱に入れて、乗ってみちゃった「リリートレイン」。

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(この写真だけ見ると、どこのヨーロッパかと思うよね。)

 
もっ と適当な、ショッピングモール内を走ってるようななんちゃってトレインを想像してたら、結構ちゃんとしたトレインだった。それもそのはずで、1986年開 催の”さっぽろ花と緑の博覧会”会場だったんだね、この公園。だから立派な公園なんだね。公園自体は無料だけど、リリートレインに乗るには360円かか る。

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このリリートレイン、家庭から出る廃食用油を原料につくられる「バイオディーゼル燃料」で走るんだよね。1986年当時からそうだとすれば、なんてエコロジーなアトラクションだったんだ。時代に先駆けすぎ。1周がおよそ1.2キロ、所要時間12分ほど。

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 廃油の処理が面倒で、揚げ物さえ滅多に作らないんだけど、「リリートレイン」に乗るためと思えば、せっせと唐揚げだって作っちゃったよ。廃油の持ち込みしなくても、リリートレインには乗れるんだけどね。廃油を持って行けば、植物の苗を交換してくれるっていう出所不明な噂も小耳に挟んだので持ってきた。結局苗 とは交換できなかったけど。というより職員の数が少なすぎて、確かめようもなかった。
 

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元 花博会場らしく、「世界の庭園」なんてコーナーもあった。有料130円なり。日本庭園・中国風庭園、ミュンヘン風庭園、ポートランド風庭園を見ることがで きる。全て「風」、なんちゃってなんだよね。日本庭園なんか、カッコーンと立派なししおどしの音も聞こえてくるんだけど、なぜか笑いも込みあげてくる。

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 ここで大河ドラマの撮影はできない。撮るんだったら『SAYURI』だな。なんてことを考えてたら、この「世界の庭園」ではたびたびコスプレ撮影会も行われてるとか。それも納得のキッチュさ。なんちゃってにはなんちゃっての使い道があるもんだね。

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(こっちは中国風庭園。キョンシーが似合う。)

 
そ んな豆知識はリリートレインの運転手さんから。今どき無料の観光トローリーバスでも、観光案内くらいしてくれる。そうした世相を反映してか、お金もらってるからというプライドがそうさせるのか、ちゃんと「おもてなし」してくれた。いや、そこまで笑い取りにいかなくていいから。時にそう突っ込みたくなるよう な、12分間の独演会だった。ある意味趣味なのかも。
 
 
そういや昔ANA の機長さんで、そういう人居たよな。ユニークなアナウンスをすることで有名になった人。そうした「おもてなし」のおかげもあって、思ったよりずっとリリー トレインは楽しい乗り物だった。眺めも良かったし。季節ごとに、見頃の花が変わるから、季節ごとに違う表情が楽しめる。
 
 

廃油集まったらまた来ようっと。

 

以前書いた百合が原公園の記事はこちら

ミモザの咲く温室 - クローズドなつもりのオープン・ノート

百合が原公園 公式サイト