クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

虚栄の市

久しぶりに青空見た。晴れてたけど、その方がえって足元危ないの。路面がツルツルになってるので、いつもより滑りやすいんだよね。すってーんと転ばないように、いつも以上に用心してソロソロ歩かなきゃ。
 
 
クリスマスシーズンになると、各国のクリスマス風景が紹介されるようになるので、見てるだけで楽しー。クリスマス・マーケットとか大好きなもんで。クリスチャンの人にとってクリスマスはお正月みたいなもんだから、クリスマス・マーケットってつまり「酉の市」だよね。
 
 
善 男善女が幸運や金運求めて「縁起熊手」を買いに来る、お寺社でやってる年末の風物詩、酉の市。なんで「熊手」なんだろーって思ってちょっと調べたら、「幸 運や金運をかき集める」から、熊手なんだって。熊手っていってもわかんない人既にいそうだけど。Wikiやグーグル先生に聞いたら、こんな感じって画像つ きで教えてくれる。便利ねー。
 
 
浅草の「おとりさま」こと鷲神社、行ける時に行っとけば良かった。実物見ると、何だこんなものかってがっかりするかもだけど、「百聞は一見にしかず」をわりと信じてる方。ツラの皮も文章も、一見や一読しただけだと嘘つけるから。
 
 
ク リスマス・マーケットもなんたって市場だから、素敵クリスマス・グッズがいっぱい。それ以外にもホット・ワインやホット・アップルサイダーみたいな温かい 飲み物や、シーズン限定あるいは定番の素朴な焼き菓子やクレープみたいなお菓子も売られてる。マーケット全体に甘ーい香りが漂っていて、そこがまたカーニ バル気分で良かったりする。
 
 
酉 の市は行ったことないけど、12月にやる「終い弘法」や「終い天神」は知ってるんだよね。そっちの市場でも、甘酒や温かいお汁粉なんか飲んでた。最近は もっとイロイロなもの売るようになったから、コーヒーでもココアでも飲めそう。まんじゅうや団子だったり、甘いものもちゃんとある。
 
 
酉の市にも、市で集まる人をあてこんだ、門前の団子や饅頭売ってる店があるに違いないとにらんでいて、そーした素朴ローカル菓子を食べてみたいと思ってた。
 
 
結局西でも東でも、善男善女のやること・求めるものなんて、あんま変わんないだよね。
 
 
ウィーンのお菓子、「シュネーバーレン」っていう雪玉っぽい揚げ菓子があって、写真でしか見た事ないけど、「これは沙琪瑪(さちま)の西洋バージョンだ!」って思った。
 
 
中華菓子の沙琪瑪は、四角に固めたものがほとんどで、ナッツや干しブドウが入ってやや豪華になってるのもあるけど、蜜で固めるか粉砂糖まぶすかの違いで、お菓子としては同系統。沙琪瑪の安っちい油の匂いがかえって食欲をそそる、お上品とはいいがたい駄菓子。
 
 
安っちい油の匂いがしそうな揚げ菓子といえば、もうひとつ思い出すのが、「バニティ・ケーキ」
アメリカ開拓時代を代表するというよりも、「大草原の小さな家」に出てくることで有名なお菓子。沙琪瑪やシュネーバーレンを、もっと素朴かつお手軽にした感じのお菓子。
 
 
沙 琪瑪やシュネーバーレンも、細くてウニョウニョした短冊状あるいはチューブ状の細かい何かを、四角や丸に固めてる。バニティ・ケーキはその点、芸が無いの よね。中がぷわーと膨らめばいいだけだから。短冊やチューブをかき分けかき分け進んで行った中心は空洞でした。みたいな冒険する楽しみもなくって、指で押 したらプシュっと潰れそうなの。お好きな人ごめんなさい。
 
 
開拓時代で、あるもので作ってたんだからしょーがないんだよね。
お休みなさーい。
 
 

物語や絵本のお菓子 ティータイムレシピ    

虚栄の市〈一〉 (岩波文庫)