クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

ヘーベルハウス二世帯劇場

今一番楽しみにしてるのは「ヘーベルハウス二世帯劇場」。

 

未だに新聞読む習慣が捨てられないオールド・タイプなので、毎朝新聞読んでる。

購読してるのは日経。地元愛溢れる地方新聞はたま~に読むくらいでちょうどいいから。

 

ヘーベルハウス二世帯劇場」は、新聞一面を使った旭化成ホームズの企業広告で、

金曜日の今日でシリーズ連載4回目。こういう企業広告って大抵1週間で完結しそうだから、今日で終わりか明日が最終回なのかもしれない。もう最終回だったらちょっと残念。(電子版でも読める。)

 

テーマは二世帯住宅に関するエッセイなんだけど、文章が面白くて好き。ちなみに二世帯住宅については別世界の話なので、興味も関心もありません。ただ文章が好きで楽しみに読んでる。

初回は、こまっしゃくれた感じの孫娘を語り手にした”二世帯住宅のメリット”。こまっしゃくれ&結構したたかな女の子の語り口がちょっと面白くて、印象に残った。

 

次の回はいかにも誠実な企業広告風で、「困ったことがあれば何でも私達営業マンにお問い合わせ下さい」ってなってるんだけど、営業マンでは絶対に解決できなさそうなこともサラッと匂わせていて、しかもそうした問題は華麗にスルーされる様子が手に取るように描写されていておかしかった。

 

それから毎朝(つっても昨日と今日しかないけど)新聞読むときは、真っ先にその広告探すようになった。

シリーズ4回目ともなると、書いてる人が一人なのか複数なのかわからないけど、やりたい放題の一歩手前って感じに筆が滑ってきていい感じ。朝から面白いもんありがとうございます、今日も一日がんばりますって気分になる。

 

きっと企業広告って難しい。企業イメージを損なうようなことはすべからくダメ出しくらいそうだし、言ってはいけないこと・やってはいけないことがてんこ盛りなんだろうなと思う。かといって、誰からも悪印象もたれないような「無難」な言葉が並んだら、それはそれで印象薄すぎて広告打つ意味無さそうだし。

 

 サントリー伊集院静起用して、新成人や新社会人向けの「贈る言葉」を広告にしたものもいいよね。年に1・2回しか見ない、滅多に読めないものだから、プレミアム感が半端ないし。

 

してはいけない・やってはいけない。ルールでがんじがらめにされて、ものすごく窮屈な世界から、自由に動ける空間目指して一点突破して、やりたいようにやってる面白い文章を読むのが私は好き。確かにどこもタブーには触れてないけど、これでいいのかな、どうなのかなって一瞬首ひねって考えちゃうような。そうした文章読みたくて、色んな文章漁るように読むのかもしれない。

 

何を書いてるかが重要で、いろんな文章読んだりもするけど、それと同時に「文字による芸」みたいなのを愛でる気持ちも確かにあるから。