クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

シューカツははるか遠く

就職戦線異状なし』は、織田裕二主演でバブルの残り香も濃厚な時代の就活を描いた映画。中山美穂織田裕二が共演してたドラマは『卒業』で、どちらも就活がテーマで記憶の中でごっちゃになってた。

f:id:waltham70:20170128233056j:plain

就職活動中の友人が『就職戦線異状なし』を観に行って、「全然参考にならんかった」と、ガッカリしてたことを、よく覚えてる。

 

今も昔も競争の激しい、マスコミへの就職を面白おかしくテーマにしたもの。普通の人の就活記や会社情報が、今ほど溢れてたわけでもない時代。少しでも就活に役立てばと見に行ったのに、バブルで景気がよくなろうがどうしようが、マスコミ就職だけは別格で険しい道だよ大変だよという内容だったそう(私は観てない)。

 

それなりに知名度のある大学進学のために、気が進まないまま地方から出てきた人。卒業後は、カッツーン!と叩けばいい音がしそうな、地元のお堅い就職先を選んでた。

 

すべての若者がキラキラをめざすわけでもないのに、厳しい競争を勝ち抜いた人たちは、自分たちは誰にとっても“憧れの存在”だと勘違いしがち。それ全然違うから。時にはパンダ可愛いやラッコ可愛いと、珍獣を愛でる気分で見てるだけ。

 

純度100%のサービス業だから、そもそもサービス業との相性が悪い人間は、そんな場所をめざしたりしない。

 

金回りがいいのは憧れ要素のひとつだけど、金回りがいいのは、マスコミ界隈には限らない。さらに言えば、金回りより可処分所得が多い生き方の方が、断然いいと考える人もいる。

 

その現実が見えてる人は、堅実な別の道を選ぶ。堅実な道が、未来永劫安泰な道だったのかどうかは知らね。神のみぞ知る。

 

同世代で自分よりも優秀な人が、安泰な道を選ばず何かを始めていたら、そっちの方が未来に近い可能性が大。

 

アホかかしこかで言えば、この子はアホやと思う人間の真似は、しないに限る。待ち受けてるのは、きっと難易度の高い人生だから。難易度の高い人生に対する耐性がないと、うまくいきっこない。

 

普通の人の就活記や会社情報が溢れるようになって、堅実な生き方への近道も、以前よりはずっとわかりやすくなっていいこっちゃ。

 

堅実な道を行きたい若者と、不実な道でも行かざるを得ない年寄りだったら、不実な道でも行かざるを得ない年寄りの方が、圧倒的に多いのが人口逆ピラミッド社会。

 

年寄りの口出しが多いと、それだけ堅実な道からも逸れてしまうので要注意さ。わしゃ違うと不実な年寄りに、その自覚がないのも困りもの。

 

何でこんなこと書こうと思ったのか、自分でも謎だわ。大体において、断絶が悪いってことにしておこう。

 

ドラマの『卒業』は、シューカツに揺れる三者三様の女心で、リメイクしたら現在にも通じる内容になりそう。昔のままだと、ちょっとモロモロ見るのは大変なんでリメイクで。

 

お休みなさーい。

ニコール・キッドマンが砂漠を行く、『アラビアの女王』見てきた

月の砂漠をはるばると~♪ ニコール・キッドマンが駱駝に乗って砂漠を行く。極論すれば、ただそれだけの映画とも言える、『アラビアの女王』を見てきた。サブタイトルの“愛と宿命の日々”で、察するべきだった。。

 

スクリーンに映し出されたタイトルのフォントが、まず昔の少女漫画っぽい。ヴェルサイユのバラ全盛期の、マーガレットコミックスみたいなんだ。

20世紀初頭、ひとりの女性が英国を旅立ち、アラビアの地へ向かおうとしていた。彼女は英国鉄鋼王の家庭に生まれ社交界デビュー、オックスフォード大学を卒業した才女ガートルード・ベル。

自由なトラベラーであり、考古学者であり、諜報員となったベルは、やがて“イラク建国の母”と称されるほどにアラビアの地に根付き、情熱を注いでいくのだった。

望んでも叶わない2度の悲恋、アラビアのロレンスとの出会い、度重なる困難―。それらが彼女のこころを嵐のように翻弄し大きな傷跡を残したとしても、約束の地こそが、彼女の大いなる生命の源となっていく―。やがて時代は大きなうねりとともに転換し、彼女はその渦の中心の存在となっていくのだった・・・。

(映画フライヤーより引用)

 あらすじ説明がもっともドラマチックって、どうなのよ。。


『アラビアの女王 愛と宿命の日々』予告

朝ドラでは二十歳そこそこの女優さんが、老け役まで演じるのに慣れ切ってしまっている今日この頃。1967年生まれでアラフィフのニコール・キッドマンが、大学を出たての二十歳そこそこのベル役を演じるところにもっともドキドキしたさ。いえ、お美しいのでいいんだけどね。

 

オペラ、例えば『ラ・ボエーム』だって、ドドーンとした女性が可憐なミミ役演じてたりするからな。それと一緒それと一緒それと一緒それと一緒とそれと一緒(以下略)と、心の中で10回くらい唱えたさ。

 

砂漠を楽しめる者は2つしかない。ベドウィンと神々だ。それ以外の者には灼熱地獄に過ぎん。

 という台詞が『アラビアのロレンス』にはありまして、ニコール・キッドマン演じるガートルード・ベルは、神々の系譜に連なる人。

 

水をめぐって殺人さえ起こる砂漠なのに、のんびりお風呂に入ってるような人なんだから、常軌を逸してる。そして、「あなたのためなら命もいりません」という忠実な下僕を従えてのベルの旅は、緑滴るイギリスのお屋敷も社交界にも飽いた彼女を楽しませる。

 

たゆたゆーん、と緊迫感なく砂漠を進むベルに、目標は後からついてくる。

 

廃墟をのぞけば文明の影も形も見えない砂漠、時折現れるオアシスは、ほとんどの文明人が目にすることも足を踏み入れることもない土地だから、そりゃ物珍しかろ。

 

アラビアのロレンス』が、特異な時代と特異な傑物を描いたものだとすれば、『アラビアの女王』は、特異な時代にあって、好きを貫いた変わり者のお話。

 

サイクス・ピコ協定にその悪名を残す、外交官サイクスにもベル、怒られまくり。

 

政府の制止もきかず、テロリストが横行する渡航禁止区域に平然と出入りする女性、しかも有力者の娘。「何か」あれば、それこそ自国の外交政策を左右しかねず、現地駐在官吏としては腹立たしい存在なのに、「私そんなの知らなーい」と、どこ吹く風で勝手きまま。

 

自重しないベルだからこそ崇拝者が現れるのか、成就しなかった恋を二回ほど挟み込み、それがまた「神々の遊び」っぽさを濃厚に醸し出す。

 

砂漠を行く神様というより女神様だから、行く先々で歓待を受け、危害を加えられそうなサスペンスフルな場面も皆無。砂漠の民のみなさまは、どの部族も女神様には優しくて、いろーんなお話をベルに話して聞かせる。

 

男性優位なベドウィンの社会に、白人、それも輝くような金髪美女が降りたって、彼らと対等に話をするもんだから、大抵の族長の鼻の下も伸びまくり。

 

砂漠の民ベドウィンは、色々な部族から成り立っていて、氏族関係が複雑に入り組んでる。外部からはうかがい知れない氏族社会の抗争関係や、誰が有力者なのかといった情報こそ機密情報で、ベドウィン攻略、あるいはアラビア情勢の鍵。

 

自衛隊イラクに派遣された時も、現地情報、キーパーソンを把握するのに苦労したとかいうエピソードを読んだことがある。道先案内人を間違えたら、どこに連れていかれるかわかったもんじゃないのと一緒で、キーパーソンを間違えれば、間違った戦略を選ぶ羽目になる。

 

間諜という呼び名は仰々しいけれど、結果的にベルが“愛する人”にあてた手紙に書かれた細やかな情報が、イギリス政府にはお役立ち。ハニートラップという語を噛みしめたさ。

 

アラビアのロレンスもベルも、イギリス社交界の異端児。ともに考古学者ということもあって、意気投合してた。大義なき戦争で疲れ切る前のロレンスは、若々しくて野心もあり、野心が擦り切れおぞましい経験をした後の『アラビアのロレンス』との対比が悲しい。残酷だな、戦争は。

 

治外法権の衣をまとって紛争地帯を行くベルは、最終的にキングメーカーのような存在になる。

 

誰にも決められない、誰が決めても禍根を残すなら、いっそ神様に決めてもらおうとの思し召しか。砂漠という地と超自然とは相性よしで、科学は役に立たないんだ。

 

幾日も灼熱の砂漠を行くベルの、髪も肌もさしてダメージは受けず、最初から最後まで艶やかで美しいまま。超自然すぎて、その美容法の秘密が知りたいぐらい。

 

『フィツカラルド』で船が山を越える、仰天映画を撮ったヘルツォークも、老境に入ると丸くなるんだね。。

フィツカラルド Blu-ray
 

 ただニコール・キッドマンが美しい。砂漠という過酷な状況に身を置いていても美しく、美しいものしかもう見たくないとの意思表示かそれともか。

 

ヨルダン映画なんちゃらかんちゃらも制作に協力していて、砂漠も、砂漠の中のオアシスも、きれいねーと物珍しく見入った。

 

美しく物珍しい砂漠の景色、本来なら観光資源となって外貨をザックザク稼いでくれたものを、サイクスの二枚舌野郎めコンチクショウめ。という、アラブ世界のメッセージが込められてたような気がするのも、超自然か。

 

砂漠なのに、滝のように清らかな水が流れ、先史時代の石器が見つかる美しい場所、気軽に訪れることも叶わないのは、ただ残念さ。

 

生き急ぐ人にはまったくおすすめしないけど、たるたるーんとしたい人ならそれなりに楽しめる。

 

お休みなさーい。

インターミッション

大抵の人は政治活動より経済活動の方が好きで、経済活動を行っているとぶち当たる、“政治の壁”にぶつかってはじめて政治に目覚める。ところが給料でしばられている人間は、職場を変えれば、仕事でぶつかった政治の壁もヨユーで乗り越えられるので、政治の壁に縛られることもない。

 

結局政治の壁に悩まされ続けるのは、経営者。

 

経営の規模が大きければ、政治の壁を、小金を払ってロビー活動という名の経済活動で乗り越えることもできる。規模の拡大をめざせば、政治の壁も容易に乗り越えられるようになって、従業員に見切りをつけられることもない。

 

規模の拡大をめざすのは、LOVE資本主義というより、政治の壁から自由になるため。

 

トランプさんとサンダースさん。目指すところは真逆に見えて、票田とするクラスタが被ってくるのはそういうことで、大抵の人は経済活動の方が好きだから、経済的に豊かなにおいが濃厚な方へと票が流れるのももっともなこと。

 

規模の拡大をめざさず、政治の壁を乗り越えられる方法が見つかれば、そりゃそっちへ乗り換えるさ。

 

ということを、『アラビアのロレンス』を見ながら考えた。ピーター・オトゥール主演のふっるーい映画。ついでになっがーい。3時間47分もある。

 3時間47分もある長い映画、映画館で見た昔の人は、どんだけ辛抱強かったんだ。。と尊敬しそうになったら、ちゃんとインターミッションという名の「幕間」があった。

 

「Intermission」という文字とともに、突然画面が真っ暗に。画面が真っ暗のあいだにもテーマ曲は流れ続け、その間にお茶とケーキを用意した。

f:id:waltham70:20170125230105j:plain

(おいしくいただける期間である賞味期限を5日ほど過ぎたフロマージュ・ブランで作ったいちご入りクラフティ。お腹痛くならないか、ドキドキしてる。でも美味しい)

 

歌舞伎でお弁当を使うほど、長さのある幕間ではないけれど、まぁひと休みにはなる。

 

歴史的決着がついた出来事ではなくて、現在にいたっても紛争の火薬庫だから、うかつにエンタメにもできないのがアラブ世界。

 

戦争は最高のコンテンツで、エンタメネタの宝庫だけれど、エンタメにできるのは「決着」がついたものだけ。ナチスドイツネタがいつまでもコンテンツとして使われ続けるのは、白黒はっきり決着がつき、ある意味安心して使えるから。

 

結局現在までくすぶり続け、未来永劫禍根を残すことになる歴史の転換点に立ち会い、その一因となった戦争で英雄と呼ばれた、「どこにも身の置きどころ」のない人物が、アラビアのロレンス

 

数か国語に堪能で、博覧強記で教養ある人物ほど、自身が是とする教養を裏切る結果にメンタルやられるんだろうな。。

 

昔から、「無人島に持って行く本」リストを考えるのが好きで、持って行くなら古典と決めている。プルタルコスの『英雄伝』、カエサルの『ガリア戦記』などなど。なにしろ長いから、退屈しのぎにもってこい。

 

ついでに何千年も前に死んでしまった人の考えに、触れられるところがいい。

 

無人島に行く羽目になったことはなく、行く機会もなさげなので、多分読破することもなさそうなんだけど。アラビアのロレンスことT.E.ロレンスも『知恵の七柱』という著書を残していて、それは無人島に行くまでもなく読んでみたいとちょっと思った。

知恵の七柱 (1) (東洋文庫 (152))

知恵の七柱 (1) (東洋文庫 (152))

 

 過酷な当時の状況、望まない結果を、ロレンス自身はどのように振り返って消化してるのか。彼自身のことばだったら、読んでみたい。

 

お休みなさーい。

鱈(タラ)のグラタン

網走より札幌の方が、低い気温だったかったかもしれない一日。雪を遮るビルが林立し、比べものにならないほどたくさんの人が住んでるのに、同じですか。。と、膝から崩れ落ちそうになる。

f:id:waltham70:20170124224451j:plain

崩れ落ちてもフカフカのスノーパウダーが受けとめてくれるさ、きっと。

 

寒くなると、お魚コーナーでよく見かける鱈(タラ)。鍋ものやムニエル以外にも、淡泊な味を生かしてグラタンにしてみる。年に1、2回は。

f:id:waltham70:20170124224443j:plain

【材料】

  • 鱈(タラ) 人数分。二人だったら二切れが目安
  • ジャガイモ 2個(ジャガイモを煮るためのバター20g、塩こしょう少々、牛乳1カップ)
  • 玉ねぎ 1個
  • ハムまたはベーコン 適量
  • トマトの水煮缶 1/2量(200g)
  • トマトケチャップ 大さじ3

 鱈は、甘塩を振ったものでも真鱈でも。甘塩を振ったもので作ると塩気がキツ過ぎるので、真鱈で作る方が好き。塩コショウし、軽く小麦粉をまぶして油(またはバター)少々で両面をソテーし、別皿に取り出す。

f:id:waltham70:20170124224439j:plain

(写真では小麦粉を振り忘れたので、身が崩れまくり。。)

f:id:waltham70:20170124224433j:plain

ジャガイモは輪切りにして、できれば水にさらしてから水気をきって鍋に入れ、牛乳、バター、塩・こしょうを加えて中火~弱火で約20分、煮汁がなくなるまで煮詰める。

f:id:waltham70:20170124224427j:plain

ハム(またはベーコン)玉ねぎを千切りにして、油(またはバター)で炒め、小麦粉を振り入れてさらに炒め、トマトの水煮、トマトケチャップを加えて5分ほど煮詰める。

f:id:waltham70:20170124224423j:plain

耐熱皿に、ジャガイモのペースト → 鱈 → トマトソース の順で加えていく。今回中途半端にあまったミートソースがあったので、それも加えてる。

f:id:waltham70:20170124224421j:plain

最後に溶けるチーズと粉チーズを全体にまぶして、220℃のオーブンで15~20分、表面に焼き色がつくまで焼く。

f:id:waltham70:20170124224418j:plain

完成。

f:id:waltham70:20170124224416j:plain

ジャガイモを使用しているので、主食抜きでもお腹いっぱいになるけど、一応パンを添え、あとはサラダでもつけたら、もう十分さ。

 

ジャガイモのペーストがいい仕事して、適度に鱈の生臭さを取っ払ってくれる。このレシピを覚えて以来、鱈が苦手じゃなくなった。

 

鱈といえばなぜか、「ブーリッドソース」という単語がパブロフの犬のように反射的に出てくる。あるいはブーリードソースかもしれないけれど、実際に食べたことがあるというよりも、視覚、文字情報で飛び込んできて記憶にこびりついてる可能性大。

 

鱈と言えば。。でワンセットで語られた時代が、きっといつか、瞬間風速でもあったに違いない。クイニーアマンやカヌレみたいに。

 

変わった名前のスイーツが、続々と市場に投入された時代があったなぁと、遠い目。ナタデココはまぁまぁ市民権を得ているけど、その他は名前と実物が一致する人の割合は、いかほどになるんですかねぇ、と渋茶すする。

 

リザードにはならなくても、終日間断なく、切れ間なく、絶え間なく降り続く方が、積もるんだよな。。類語辞典が欲しい。

f:id:waltham70:20170124224501j:plain

お休みなさーい。

 

waltham7002.hatenadiary.jp

waltham7002.hatenadiary.jp

waltham7002.hatenadiary.jp

 

 

とある真冬の一日

吹雪のような激しいものではないけれど、ただしんしんと、チラチラと終日雪が降り続いてた。「しんしん」という語を、雪が降る様子に使って正解なのかどうかは知らね。

f:id:waltham70:20170122215758j:plain

嬉し気にダウンロードしたばかりの辞書で、適当な漢字はどれかいな???と探してみるも、ぴったりなものは見当たらず。強いてあげれば「深深」あるいは「沈沈」か。

 

降るほどに周囲が静まり返りつつ、しみじみと寒気が忍び込んでくるから、しんしんでいーや。頼みとする日本語擬態語辞典にも、”その他のおもな重ね言葉一覧”でざっくりまとめられていて、詳細はなし。ちっ、使えねー。

 

雪まつりが近づくにつれ、速やかに路肩の雪も除雪されて、いきなり見通しがよくなったりしてる。夜になるほど除雪車の活動も活発で、除雪の音で目が覚めてしまうのも、今の季節のお約束。

 

除雪されずに残った小高い路肩の雪の上では、外国人観光客の子供が無邪気にキャッキャッと遊んでいて、はるばる雪国まで遊びに来た甲斐があったねぇと、微笑ましくなる。

f:id:waltham70:20170122215756j:plain

雪まつり前とはいえ、街中を歩けば外国人観光客の姿が目立ち、冬季の観光もすでにオンシーズンに入ったと知れる。住んでる人間でさえ毎日物珍しく思う景色、観光客ならなおさら物珍しかろ。

 

観光客が多い街では、いつどんな場所でも(※禁止されてる場所除く)カメラを向けてもおかしくは見えないのが、いいところ。

 

あの人もこの人も、「それがそんなに珍しいか???」と思うところでカメラを向けている。外国に来たと思えば何でも物珍しいやね。覚え、大いにアリ。

 

真冬を実感する一日だった。

 

そんな日に、わざわざ出歩こうと思う程度には、まだまだ観光客気分が抜けてない。流氷見学にも役立つコートが、大活躍中。買って1年は経つのに、背中の内側にもチャック付きのポケットがあり、カイロでも入れられるようになってることに気付いたのも、つい最近。買った時に説明があったのかどうかも、もちろん覚えてない。大体に置いて迂闊なんだ。

f:id:waltham70:20170120223957j:plain

 

お休みなさーい。

タイトルでとっても損してる『ウエイトレス~おいしい人生のつくりかた』見た

昨夜は大統領就任式を見るために夜更かししたあと、見事にソファで寝落ち。おかげで、朝起きたら喉と頭が痛くて風邪っぽい。

 

歴代大統領が集結しての、4年に一度のポリティカル・エンターテイメントショーかつ政治版スーパーボウルっぽい。やっぱりあの国はショー・ビズが国技なんだねと思わせる。ピンで見ることの多い政治家の皆様が、一堂に会すると“体格の良さ”も丸わかりで、ノッポさん揃いのトランプファミリーは、まるで巨人族のようさ。

 

トランプ大統領いうところの、「忘れられた人たち」ってこんな感じ?と思う人物を主人公にした映画、『ウエイトレス~おいしい人生のつくりかた』を見た。

 邦題でめっちゃ損してるけど、そもそも原題も『Waitress』なんだよな。。直球勝負すぎる。キャッチ―なタイトル大事、めっちゃ大事。

 

主人公のジェナは、車がないと生活できない田舎のカフェで働くウェイトレス。パイ作りが得意で、愛想よし。同僚とも仲が良く、気難しいオーナーや店長のあしらいも上手。なのに、粗暴な夫アールの扱いだけは上手くない。

 

夫婦仲は円満とは言えず、アールから逃げ出したいと思いつつも、失敗続きのジェナ。おまけに妊娠も発覚し、ますます人生八方塞がりなところで、担当の産婦人科医ポマター先生と恋に落ちる。ふたりの仲を取り持ったのは、マシュマロパイ。相手も既婚者なんだけどさ。さて、ジェナの運命はいかに?

 

というあらすじは、多分ストーリー的にはさして目新しいものでもない。でもさ、夫からも退屈な環境からも逃げられない人は、目新しいものもない、退屈な日常を生きているもんなんだよ。

 

パイが得意な女性は、生粋のアメリカンガール(あるいはウーマン)という偏見持ち。

f:id:waltham70:20170121212216j:plain

(これはシロノワール

ジェナが作るパイはどれも大変美味しそうで、目の保養になりまくり。辛いことがあると、“パイの新作レシピ“に逃避するジェナのことだもの。そりゃ美味しいにきまってる。たかがパイとはいえ、ある意味人生を賭けてる作品だから。

 

乱暴な夫アールは、「俺のためにだけパイを焼いてりゃいい」と、ジェナを家庭に閉じ込めようとする暴君。車がないと生活できないエリアなのに、逃げられることを恐れ、ジェナには車さえ与えようとしない。その代わり子供扱いで送迎には熱心で、そのアンバランスさに、自信のなさが丸わかり。

 

自信のない男性は、えてして女性に対して暴力的かつ束縛的になって、結婚後に豹変して釣った魚に餌はやらないとこも、だいたい万国共通。

 

この映画、ライトなコメディタッチで進行するけど、描き方を間違えたらズドーンと重たいものになる。重いのは現実だけでもう十分だと知ってる人は、ユーモアのスパイスをまぶして、面白おかしく仕立てあげる。テーマとして選んだ対象に、優しいんだ。

 

さして面白いことが転がってるわけでもないのに、笑顔を強いられる人たちに対しての優しさがいっぱいで、そこがこの作品のいいところ。とびきり後味がいい。

f:id:waltham70:20170121212221j:plain

望まない妊娠だとはっきりと口にするジェナが、豹変するところが見もの。人生を分かち合いたい相手は誰なのかがはっきりした時が、ターニングポイントで、人生が好転する瞬間なのさ。

 

気難しくて、他の人には嫌われていたカフェのオーナー、オールド・ジョーの、年寄りならではの粋な計らいもいい。

 

年寄りには年寄りにしかできないことがあって、粋なプレゼントを贈る相手を間違えないあたりにも、きっちり年の功が現れている。

 

ジェナにとってのオールド・ジョーが、全米に増えたらそりゃ彼の国の復活も間違いなしで、「忘れられた人たち」が望むものをきっちり描いてた。

 

とはいえ、忘れられた人たちの半分でもある、夫アールや、あるいはジェナ達が働いていたお店はどうなるのさ???という疑問は置いてけぼり。だってこの映画のタイトルは『Waitress』で、語り得ぬもの、処方箋を持たないものについては、大胆にカットしているので、万人向けではきっとない。

 

小難しいことはなーんにも考えたくない時に最適な、コージーな作品。何よりどのパイも美味しそうだったところがいい。緑にブルーにどピンクと、日本人的にはあり得ないカラーリングであっても不思議と美味しそうだった。

 

お休みなさーい。

ホームシアタープロジェクターのある生活に、また一歩近づく

クリスマスプレゼントに、“プロジェクター”が欲しいとほざいていたら、ちゃんと我が家にやってきた\(^o^)/ 期間限定で。

 

※この記事はPR記事です。BenQアンバサダーモニターに参加しています。

クリスマスプレゼントを届けてくれたのは、BenQアンバサダープログラム運営事務局。モニターとして届いたのは、HT1070モデル。前回モニターとして使用したHT3050よりも、普及版モデルとなるのか、よりお求めやすいお値段の奴(←調べた)。

f:id:waltham70:20170120223950j:plain

f:id:waltham70:20170120223944j:plain

あら、小さくなってる。

梱包を解いた第一印象は、こじんまり。HT3050よりも、より真四角に近づいて、より収納しやくなった感じ(写真では真四角に映ってないけど。。)。重量も2.65㎏と、確実に軽くコンパクトになってた。

f:id:waltham70:20170120223936j:plain

 (機能部のアップ)

何より真っ白な外見がいいやね。インテリアの邪魔にならない。そこ重要、ってかそこしか重要じゃない。スペックガン無視で、色が気に入らないという些末な(でも譲れないの)理由で、電子機器の買い替え拒んでたりするからな。

f:id:waltham70:20170120223914j:plain

(付属品)

f:id:waltham70:20170120223930j:plain

(左から電源、パソコンとのコネクタ、音源用端子)

パソコンとつないだコネクタは私物、VGA端子というらしい。ひとつ賢くなった。

f:id:waltham70:20170120223912j:plain

二度目ともなると、セッティングは手馴れたもの。ワイヤレスじゃないとどうしてもコード類がうるさくなるけれど、かといってワイヤレス接続が難なくできるかというと、そうでもないので、スキル相応でこれでよし。

f:id:waltham70:20170120223926j:plain

パソコンとつないで、スイッチオン。

 

外は時折雪がチラつく曇り空、時刻は昼日中。カーテンを閉めてもうっすら明るい室内で、これだけクリアーならまぁいいんじゃないでしょうか。

f:id:waltham70:20170120223921j:plain

前回は、日中の室内でも明るく見えて感動したものだけど、二度目ともなると感動も薄め。日中だからこの程度で、夜間であればよりくっくりはっきり見える。

 

ホームシアターとしては十分なクリアーさで、スクリーンなしでも視聴に耐える。オーディオ関係全般に興味関心の薄いユーザーなら、十分満足。

 

今回のモデルは「スポーツモード」が搭載されたところが、ウリだそうな。サウンドとともに、スタジアムにいるような迫力を味わえるそうだけど、すまん。猫に小判で豚に真珠の聴く耳を持たないユーザーにとって、画期的な驚きは特に感じなかった。

 

とはいえ、大変楽しく映画『ロンゲスト・ヤード』も楽しませてもらって、満足。みんなで一緒にスーパーボウル鑑賞なんかに、よさげ。

 

映画館に行けばいいとはいえ、特に冬期の外はこんなだしな。。ハードル高過ぎ。

f:id:waltham70:20170108225334j:plain

f:id:waltham70:20170108225343j:plain

地域事情もあって、お家でシネマのお供としてのホームシアタープロジェクター、一家に一台あってもいい家電。とはいえその前に大きめのチェストを2台と、小さめのチェストもやっぱり2台ほど処分して、部屋の整理をする必要が大ありなんだよな。。

f:id:waltham70:20170120223917j:plain

いらないものは思い切りよく断捨離して、シンプルになったお部屋に備え付けたいもの。

 

実際に買うとなると、どのメーカー、どのモデルを選べばいいのかが皆目見当もつかない機器だけに、まずはお試しで使えるアンバサダープログラムはよい経験になる。お金もらってるわけじゃないし、使ったあとは返すし、残るのは「使用感」という経験のみ。

 

お試しできると、購買に対するハードルもいきなり下がっちゃうんだよね。

 

お休みなさーい。

waltham7002.hatenadiary.jp