クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

目で見て楽しい

今年は時々馬鹿げた暑さに襲われたりもしたけれど、本来北国の5月6月は、暑くも寒くもなければ梅雨もなく、過ごしやすい季節。

 

札幌の街中だとそろそろライラックも終わりだけど、札幌から100キロくらい離れると、まだチューリップやタンポポがきれいに咲いていた。空気も、札幌に比べるとヒンヤリ。天気のいい日にシーニックバイウェイという観光用のルートをドライブすると、ただ車を走らせているだけでも気持ちいい。

 

今だと新緑の季節。雪しかなかったのにねぇという場所も、ワッサワサの緑に覆われている。札幌から100キロも離れなくても、至る所が緑豊かなんだけどさ。都市と自然の近さと恩恵を、いちばん感じやすい季節で観光のトップシーズン前だから空いてもいる。

 

観光のトップシーズン入りする7月もなかば以降になると、世界的観光地はどこも混む。世界的観光地になると、地元の人間も近寄るのが難しいあるいは面倒になって疎遠になりがち。混み始める前の今なら、フットワークも軽く出掛けられる。

 

目的地に着くまで2時間はかかると聞くと、以前は敬遠してた。首都圏近郊だとドライブ2時間には、渋滞その他も含まれるから渋滞その他を考えると、億劫になる。だがしかし、ここは北海道で、渋滞についてはほとんど考えなくてもいい。

 

交通量の多い街中を抜けるのにもっとも時間がかかるけど、それだって知れたもの。

 

シーニックバイウェイとは何なのか。結局のところよくわかってないけれど、観光を意識したルートであることは間違いなく、所々に休憩&撮影スポットが設けてあるから親切。シーニックバイウェイに限らず観光客目線を意識したルートでは、時々大変きれいに手入れされた場所も見掛け、思いがけない場所で出会うから印象にも残りやすい。

 

個人の努力で出来上がっているようなすごくステキな景色が、毎年変わらずにステキなままだと安心する。個人の努力で出来上がっているようなステキな場所を起点に、ステキな場所が少しづつ増えていくのを見ると、地域あるいはエリア全体も前向きなんだと思える。

 

観光を産業に育てたかったら、まずはそういう前向きな雰囲気のところから手を付けると、きっとよい循環も生まれやすい。

 

数が増え過ぎると、どんなものでもバランスが崩れて過当競争から足の引っ張り合いに陥りがちだから、増やし過ぎないのも処方箋のひとつ。いったん崩れた生態系のバランスを復活させるのには時間がかかるように、一旦崩れた地域のバランスを元に戻すのも時間がかかり、ポートフォリオを組み直すように簡単にはいかないさ。