お正月といえば紅白の色合わせで、紅白の組合せ=めでたいだから紅白まんじゅうも縁起が良く、お祝いの席で使われる。
ブッシュドノエルにチョコレートケーキにアイスケーキ。Xmasのケーキもいろいろあるけれど、いちごのショートケーキは今でも人気。思えばいちごショートも赤と白で。めでたい=お祝い=縁起がいいという日本人の心性にぴったりくるから定着したのかも。かもかも。
赤はそもそも邪をはらう色。南天に千両や万両、赤い実を付ける植物をおめでたい正月に使うのも結局はそういうことなんだと思う。
Xmasにはケーキにプレゼント。年末には年越しで除夜の鐘をついて、お正月がくれば初詣。
一連の行動を言葉にすれば、”ちゃっかり”と”いいとこどり”。”ちゃっかり”と”いいとこどり”が、高度経済成長期における奇跡の経済成長の賜物と言われれば納得で、高度経済成長を果たした企業や国あるいはエリアには、大体”ちゃっかり”と”いいとこどり”マインドが根付いてる気がする2023年の師走。
12月ももう半分過ぎたの!?あと2週間ほどしかないの!?とビックリするばかり。今年はレジャーというより用事で出掛けることが多かった。
(ホワイトイルミネーションは、やっぱり雪が降った方がきれいで雰囲気がある)
ちょっと用事があってを英語で表現すると何が一番ぴったりくるのかよくわからないけれど。
レジャーはしたいことがいっぱいなら、用事はしなければならないことがいっぱいある状態。wantで欲求を満たしに行くわけではないから、用事で出掛ける時は要りようのものが過不足なく揃っていればそれでじゅーぶん。
ビジネスホテルというスタイルは、日本生まれ。と、言われても納得するくらい豪華すぎるのもビンボーくさいのもノーサンキューという中間層の気質によく合っている。
立地とコストとサービスを考えた時。出張や用事で出掛けるから場所は譲れない。譲れない場所で、豪華な内装より掃除が行き届いた清潔な部屋の方が好ましいになって、それが納得感のある値段であれば大体無問題。
大浴場に朝食がついてくるようになったのは、進化か退化か。出張が多くて長いヘビーユーザーの声を考慮したから生まれたものか。今では大浴場に朝食付きが当たり前になって朝食の中身も競うようになったけれど。
豪華、あるいはステキな朝食を食べたいのは欲求で、用事よりレジャー向き。
コンビニ含めてそもそも食事できる場所が圧倒的に少ない場所に行く(あるいは滞在する)。あるいは、体力をがっつり使うお仕事が待ってる人向けで、朝からしっかり食べるようにしましょうとなるなら用事向き。
と、泊まる場所を決める時には無意識に用事とレジャー向けを分けて考えている。一ヵ所での滞在が長くなると、用事を済ませた後や先にレジャーを楽しむ。というように用事とレジャーが混在するから、ビジネスホテルでもシティホテルでもない別の選択肢が必要になる。
次から次へとホテル、外からの来訪者を迎える施設ができていくけれど、欲望が多く満たしたい欲求をたっぷり抱えてる人の希望をまず叶えていくと、極端にエネルギー消費の多い建物が出来上がる。そしてエネルギーを満たすために次々と”用事”で呼ばれる人やモノが出現して、用事で出向く人やモノ向けの施設が必要になってできていく。
燃費が悪いとエネルギー補給が頻繁かつ欠かせなくなり、巨大なエネルギー源から人を逃さないような構造になる。
燃費がいいと頻繁にエネルギー補給しなくてもいいから、常にエネルギーをフル充填しなくてもいい。
(市電の窓からの景色)
不夜城といえば、オールナイトで煌々とネオンが光り輝いているさまを想像するけれど。燃費が改善したからひと晩じゅうピカピカキラキラさせる必要はもうなく、安全のためのあかりがあれば十分で、燃費が改善したから不夜でなくてもいいのは、きっと進歩の一環。