クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

懲りずに再訪

風速60mは時速に換算すれば200㎞超で、新幹線並みの速さなんだとか。風速で表現されると脅威がわかりにくいけれど、身近な例に例えたらわかりやすくて恐怖も増す。

 

新幹線がぶつかってもヘーキな窓ガラスなんて、世の中には早々あるとは思えないから超ド級のハリケーンが襲来したら、そりゃ窓ガラスも割れる。割れるからといって、常に新幹線並みの速さとなるレアケースの暴風雨の襲来を想定して備えるのは、コスト面では非現実的。

 

エネルギーの外部依存は不安定要素で、原油価格は高止まったまま円安が続けば、非常時のための蓄えもゴリゴリ削られていく。需要が増すほどに価格が上昇する現象は、ハイシーズンに予約が殺到する観光地のホテルみたい。さしてその価値があるとは思えないものまで高値がついて、コスト面でうんざりさせられるのがハイシーズンの観光地にあるホテル。

 

観光地なら、一度行って懲り懲りしたらもういいとなるけれど、それが常に必要なエネルギーだったらもういいとは言えないのがツライところ。

 

好天に恵まれた週末に、片道二時間ほどで出掛けられるニセコ方面に行って来た。

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片道2時間ほどだから、ちょうどいいドライブ。紅葉の進み具合を確かめるためと、半月湖という湖周辺をトレッキングするつもりで出掛けたけれど下調べが甘く、半月湖周辺は土砂崩れのため遊歩道は閉鎖中なんだとか。

 

中山峠経由でニセコへ。快晴。紅葉はまだまだだね。時々黄色く、ほんの時折真っ赤が顔を出す。国慶節前という時節柄ゆえか、外国人観光客の姿は少なめ。その代わり、天気のいい日に近郊へのドライブを楽しむ目的と思われる、ロコな人たちでそれなりに賑わってた。なにしろいい天気だったから。

 

天気はいいけれど、羊蹄山には雲がかかってた。

 

しばらくぶりに訪れると、道の駅の様子もほんの少し変わってる。ここで買って食べたよもぎの大福もちが美味しかったけれど、その手の素朴系が姿を消しつつあるようで寂しいね。道の駅系の楽しみは、商業施設では買えないお目にかかれない系の素朴な商品との出会いだったけれど、国際観光地化するとその手の素朴系も産業となって、素朴さも失われるのかもね。かもかも。素朴なもの作って密かな喜びを追及するよりも、地域の産業振興のために役に立たんかいと、駆り出されそう。何しろ人手不足だからさ。

 

誰かや何かを抑圧して、いいものやきれいなものができましたと誇らしくなられてもシラケるだけで、シラケた地元の人の足が遠のくと、何が何でも国際観光都市への道を歩まざるを得なくなるから、中途半端のままではいられなくなる。

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羊蹄山が、ひと際きれいに見えるスポットで休憩。

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山頂にかかった雲が消え、晴れ間がのぞく。

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絡まる蔦が、緑から赤へと紅葉しつつあって美しい。緑いっぱいの時もいいけれど、このくらいの蔦の色合いがいちばんいい。見栄えがする。遊歩道を進んで行けば、そのまま羊蹄山への登山口にでも続いているのか。登山客っぽい人たちも見掛けた。

 

車がないと不便なのは間違いないけれど、このルートなら、がんばればニセコの駅からでも歩けそう。と、歩いてみたこともないくせに思った

 

お昼ごはんはピザ、恐らく窯焼き。

 

飲食店が増えたニセコ周辺では、ピザを出すお店がずいぶん増えたような気がする。小麦粉がとれてチーズも作れて、トマトソースをはじめとするトッピングに使う野菜類の調達も容易そうで、地産地消で原材料のほとんどすべてを賄えそうな食べ物だから、増えるのは納得。ついでに使い切れなかった食材はストックに回しても問題なさげだから、効率もよさげ。

 

観光客は、すべて地元で採れましたというフレーズにことのほか弱く、ツボをつきにくるお店がつくづく増えた。

 

とはいうものの、地価が急上昇してずいぶん変わったに違いない真ニセコあるいは真倶知安にまでは足をのばさず、小樽方面毛無山経由で札幌に帰る。途中にあるワイナリーではぶどうの収穫期のせいか、周辺にもぶどうの香りが漂っていた。秋ですな。

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防潮堤は大事よね。

景色のいいところを軽くドライブ。あるいはサイクリングにトレッキング。ついでに軽運動でリフレッシュして、小腹が空いたら何か食べて帰る。食べるんだったら、よく見かけるチェーン店以外のところかつぼったくりと思えないところで。というのは、安近短で出掛ける場合の王道。

 

税を課す行為は普及をめざすということと同意で、普及をめざすと要求水準も高くなるから、みんなが目指す場所はそれだけ洗練していくはず。なんだけどね。洗練をがんとして拒む何かが居座ってると、みんながめざしてるにもかかわらず、いつまでたっても洗練されないままだから、困ったもんさ。